シャーロック・ホームズの冒険 ショスコム荘

シャーロック・ホームズの冒険 ショスコム荘 テレビ

2022年3月16日(水)の「シャーロック・ホームズの冒険」は「ショスコム荘」でした。
以下は感想とネタバレです。

冒頭のお茶のシーンはいつもほっこりします。
紅茶のカップが一緒というのが、芸が細かくて好きです。
ハドスン夫人が卵を見て顔をしかめていますが、まさかホームズが「卵が固すぎるから」という理由で手を付けていなかったとは思いませんでした。
ホームズが食べるシーンってあまりないんですよね。
そう思うとワトソンはそこそこ食べてますけど。
やっぱり役のイメージ的に食事を楽しんでってタイプではないからなんでしょうか。
今から来る相談者の話を少しすると依頼者が現れます。
今回はこの相談者とのやり取りが長く、事件の全貌をイメージすることができちゃうぐらいです。
有名な名馬を持つサー・ロバートの気が触れてしまったんじゃないかということを心配していました。
サー・ロバートは大変な借金を背負っていて、今度の大きなレースまで返済を待ってほしいと債権者に言っていることを色んな人が知っています。
彼が住むショスコム荘は彼ではなく、彼の姉が亡き夫から引き継いだものですが、それは一代限りで彼女が亡くなれば、夫の家族が引き継ぐことになっているそうです。
そんなサー・ロバートですが、姉とはとても仲が良く、姉も馬好きで、毎日その名馬を眺めにくるのが日課で、愛犬がいつもそばに寄り添っていました。
しかし相談者である調教師曰く、一週間ぐらい前から急に姉とは口も利かなくなって馬も見に来なくなってしまったと言います。
しかも愛犬を人に譲ってしまったそうです。
その上サー・ロバートは夜中に敷地の外で誰かと会っているのを調教師や他の人が目撃しています。
更に暖房用の釜から人骨らしきものを見つけ、布にくるまれたものをホームズに見せました。
ワトソンは間違いなく人骨であると断定しました。
ホームズは現場に向かうことにしました。
サー・ロバートは調教師に家を数日開けるが、家のことは姉の世話係に任せると言います。
この辺りからサー・ロバートの姉は一切顔が映らなくなりました。
それで私はピンときました。
ホームズはサー・ロバートの姉と世話係に愛犬を放すと愛犬はまっすぐサー・ロバートの姉めがけて走り出します。
しかし世話係の声に足をとめました。
ホームズはウィスコム荘の使用人の話から礼拝堂で不気味な声を聞いたことを聞きます。
サー・ロバートが家を空けたのは実はホームズが打った電報のせいで、ライバルの馬の調子がすこぶるいいというもので、それを見たサー・ロバートは確認のために現地に飛んだというわけでした。
結局ホームズはすべてお見通しでした。
サー・ロバートは事の真相を話しました。
姉が一週間前に亡くなったのです。
姉が亡くなるとショスコム荘の一切は姉の亡き夫の家族が引き継ぐことになり、サー・ロバートは借金を返済することはできなくなります。
そこで姉の世話係とたまたま前日に競馬の騎手になりたいと屋敷を訪ねて来た青年の協力を仰ぐことにしました。
青年に姉のふりをさせたのです。
姉の遺体を礼拝堂に移す際に、もともとあった人骨を屋敷の暖房用の釜に捨てたということでした。
ホームズが警察に行くようにいうと、サー・ロバートはレースまで待ってほしいと頼みます。
ホームズは厳しい言葉を浴びせると、サー・ロバートは何も言いませんでした。
ワトソンが部屋で新聞を読んでいます。
サー・ロバートの馬、ショスコム・プリンスが優勝したことを伝えていました。
これで借金をすべて返済して再出発を切るのに十分なお金を得ることができたそうです。
同時に姉の死を公表していました。
冒頭でショスコム荘に来ていた金貸しの男が身を隠していたが、お祝いの電報を打ったことも伝えていました。
二人は何とも言えない渋い顔です。
するとハドスンさんがシャンパンを持ってきました。
ワトソンはショスコム・プリンスに賭けて、20シリング勝ったそうです。
ハドスンさんは10シリング勝ったそうです。
それを聞いたホームズは大笑いでした。
今回はちょっと面白い見どころがあって、それは姉の身代わりになったのが、当時19歳のジュード・ロウだったことです。
そういうことってなかなかないですよね。
この作品は1991年の作品なので、アリだったんでしょうね。
ジェレミー・ブレッドがもう10年生きていてくれたら、もっとこういう若手が出てた作品になったんでしょうね。
そう思うと少し寂しくなりました。

シャーロック・ホームズの冒険 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム

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