新プロジェクトX 東日本大震災

新プロジェクトX 東日本大震災 テレビ

2024年10月12日(土)の新プロジェクトX
孤立集落へ 命の道をつなげ~東日本大震災 6日間の戦い~でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

東北の沿岸部を走る国道45号線。
この沿線に数多くの孤立集落が発生した。
今回の舞台は岩手県釜石市鵜住居うのすまい
孤立集落を救うため命の道をつなげた人々の6日間の戦いの物語である。

鵜住居はこんな場所
・震災前は6600人が住んでいた
・住民の1割が亡くなり、7割の家が被災した
・多くの住民たちが取り残されたのは200世帯400人ほどが暮らす日向ひかた地区

(三方を山に囲われた場所)
・地域にある野球のグラウンドは地元の建設業者がボランティアで作ったもの
(夏は盆踊り、秋はお祭りと住民たちの結びつきを育む大切な場所)

2011年3月11日午後2時46分 マグニチュード9.0の巨大地震発生

その時の建設業者の小笠原さんは
・仕事で内陸にいたが海から2キロ地点まで戻ったところで道路が水没していた

(鵜住居地区とは反対側の地区
・妻と娘の安否不明だった(娘は海に近い場所の小学校に通っていた)
・車を乗り捨て山を歩き日前に開通した高速道路(三陸道)を目指す
・高さがあるので多くの人が避難していた
・家族の無事を確認し、道路の下を見た
・川沿いに多くのがれきが押し寄せていた
・大量のがれきが道という道をふさいで緊急車両も支援物資も運ぶことができなかった
・会社の事務所も重機も流された

自分がやらなきゃいけないことは 道路を開くこと 緊急車両を通すこと
土木屋としての使命や誇り うちらにしかできないんだ

                               建設業者 小笠原さん

・午後10時内陸にある消防団の詰所に行くと消防団員や市役所の職員など
町を救いたいという人が集まっていた中に仲間の建設業者を見つけた
→自分たちの手で道を切り開こうと団結した

どう道路を切り開くかの最初の計画
・県道35号のがれきを取り除きながら国道45号までたどり着く
・国道45号から日向地区まで2.5キロ切り開くことを目指す

慎重に作業するも途中で断念する
・3月12日午前5時作業開始
・がれきをひとかきするたびエンジンを切って大声を出し生存者がいないか確認した

もしもがれきの下に人がいたらどうしようという怖さはありました 
                                建設業者小笠原さん

・1時間に100メートルほどしか進まなかった
3月12日午前8時、県道35号の真ん中に家が流れ着き、

その先の道は水没していたため進めなくなる

道路を切り開く計画を変更することに
県道から直接三陸道へ向かってつながる道路を突貫工事で作る
・三陸道に登る事ができれば一気に日向地区へ近づくことができる


突貫工事で道を作る
・道を作るために必要な土400トンをダンプで運ぶ
・道をならして道路に仕上げる
10時間作業を行い3月13日早朝に勾配20%、長さ30メートルの
即席のインターチェンジができた


日向地区にようやくたどり着く
・3月14日三陸道から点検用の側道を下り日向地区にたどり着いた
・集会所まで400メートルの地点まできたががれきで埋め尽くされていた
・遺体を見つけ誰なのか確認することができなかった

目を背けたくなることだと思うんですけど 
そこから逃げないでやってくれるのはすごい
やりたくないって思っていたとしても あの人たち(消防団員)は

やってくれたんだろうなって                建設業者小笠原さん

・住民が立てた遺体があるという印を避けることで道を切り開くことができた

タオルとかジャンパーとかが木の枝についていた    建設業者小笠原さん

16集会所まであと100メートルの地点で道路の上に流された家が
いくつも重なっていた
・そのすぐ脇の野球場のグラウンドを抜けるように提案された

なんだかんだで物資を運ぶのはここしかないと思った    住人の古川さん

・住人たちが先回りしてがれきの中を確認し遺体はないことを確認した

→6日目に集会所までの道を通すことができた

日向地区の人々の戦い
・日向地区は電気・水道が寸断した
・日向地区にスーパーはなく、食料の備蓄は家庭のものだけ
・野球グラウンドの脇の集会所で炊き出しが行われていた

女性たちが炊き出しを行う
・野球グラウンドの脇の集会所で炊き出しが行われていた
・女性たちが交代で山の沢水を汲み、木の枝で火を起こし、農家から譲ってもらった

米を備蓄していた防災グッズで炊いた
・3月13日夜には米が底をつきかけた
(住民だけではなく避難者にもおにぎりを配ったため想定以上の数が必要だった)
・家族のためにとっていたなけなしの米を提供する人も現れた


遺体を収容する消防団員たち

楽しい仕事じゃねえからつらい でも(消防団の)はんてん着て 
おれらがやらねば誰もできねえべと
「こっちに亡くなっている人がいるから」と(住民が)来るから 

行かなきゃねと行って 運んで            消防団員二本松さん

震災から13年
・鵜住居の町はまだ再建の途上にある
・人口は半数近くまで減った
・夏には盆踊りをし、地元を離れた若者も集まってくる
・野球グラウンドには野球をする少年たちの声が響いている


★★★★★★★★★★★★★★
消防団員の二本松さんが連日遺体をどのような気持ちで運んでいたかを知って
本当にせつなくなりました。本当によくやっていただいたと思います。
地域の団結力が力になり道を通し、人々と助け合い、共に頑張るという姿勢を

取る事が出来たのだなと思います。
人口は減ってもこの地区には小さな子供もいるようで、

やはりみんなで頑張ってきたという絆があるのだなと感じました。
行政の手が届いていないタイミングに、このように力を合わせて頑張った人々が

いたことを知れてよかったです。

新プロジェクトX 毎週土曜夜7時半~ NHK総合

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