2023年4月19日(水)の「名探偵ポワロ」は長編「もの言えぬ証人」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は長編です。ポワロはヘイスティングスと一緒に水上ボートで世界記録挑戦をするというヘイスティングスの友人の記録挑戦を見るためウィンダミアにやってきました。
事件のあらすじ
世界記録の挑戦に失敗したチャールズは彼のスポンサーで叔母であるエミリー・アランデルからもう資金を提供しないと言われた。その夜エミリーは階段から落ちたが、大事には至らず、階段の踊り場には飼い犬のボブのボールが落ちていた。
彼女は命を狙われているかもとポワロに相談すると、ポワロは遺言書を書き換え、そのことを親族に伝えれば、書き換えを期待する親族はあなたを殺さないだろうとアドバイスした。
アドバイス通りに遺言書を書き換えたものの、ある晩彼女は姪のベラの夫で医師のジェイコブの処方した薬を飲んだ後、散歩に出た先で倒れ亡くなった。
亡くなる当日のエミリーの様子
肝臓を悪くしていたエミリーは医師のグレンジャーから肝臓の薬を処方されていたが、ベラの夫のジェイコブが薦めた彼が調合した薬も飲むことに。
夕方は肝臓の薬ではなく、ジェイコブの処方した薬を飲んだ。
その後庭を散歩しますが、その場に倒れて亡くなった。
エミリーが財産を残した相手は話し相手のウィルミーナ
ポワロの助言通り遺言書を書き換えたが、ウィルミーナは自分に財産を残したことを知知らなかった。
ウィルミーナは今度は自分が狙われるのではないかと心配していていたが、ある夜二人組が家に侵入したので、念のためエミリーの医師のグレンジャーが泊まり込むことになった。二人は以前から恋仲だった。
第二の殺人が起こる
医師のグレンジャーがウィルミーナを心配して泊まり込んだ夜、部屋のガス管が何者かによって開けられ一酸化炭素中毒で殺害された。
ウィルミーナは事件当日の夜、グレンジャーがジェイコブに電話をかけるが当人はおらず妻のベラにリンについて聞きたいことがあるが翌日にすると言って電話を切った。
ポワロが気づいた事件解決のポイント
・エミリーが転落した日、ウィルミーナは赤いガウンにT・Aと刺繍がある人物に寝ぼけながらボブをバスケットに戻すよう話しかけた
・エミリーが転落した階段の踊り場に糸を通すネジが差し込んであった
・グレンジャーがリンについてジェイコブに連絡していた
エミリーの邸宅で事件の真相が明らかに
犯人はベラ・タニオスでした。彼女は資産家である叔母のエミリーの財産目当てに彼女を殺害しました。
カプセルであった肝臓の薬の中身をリンに入れ替え、あとはエミリーがどこかのタイミングで飲むだけでした。
彼女が亡くなった時、緑の煙のようなものが口から出ていたというウィルミーナの証言からグレンジャーはリンが殺害に使われたことに気づき、ベラに先回りされて殺されました。
またジェイコブが子どもに手を上げるひどい人間だと怖がる様子でトリップ姉妹の家まで子どもを連れて逃げますが、それはただのポーズで、本心では外国人のため距離をとられるジェイコブが周りに愛想をふり、イギリスから逃げ故郷で開業しようとする事に我慢がならなかったのでした。
【番外編】トリップ姉妹とポワロ
・エミリーの家と交流のあるトリップ姉妹が大活躍?します。霊媒ができるという姉はエミリーが降りてみんなに話したいことがあるそうだとポワロに持ち掛け、みんなを集めますが、エミリーが犯人として挙げたのはボブの名前でした。
その後も夫から逃れたベラとその子どもをポワロの依頼で匿います。
姉妹は事件の手助けができるとウキウキ。
ボブを誰かに預けたいポワロはトリップ姉妹のかつての飼い犬からのお告げを受け、ボブを飼うようにトリップ姉妹に言って欲しいと頼まれたことを話します。
姉妹はボブを飼うことを了承しました。
★★★★★★★★★★★★
今回はジャップ警部は登場しませんでしたが、終始ポワロの推理が冴えていた感じですね。
またボブとのコンビもいい感じでした。
事件のヒントを教えたり、一緒に散歩したり。
ラストシーンでちゃんと座ってポワロを見送るボブを、ポワロはずっと見ていました。
動物自体は苦手なポワロですが、自分に従順であり相棒であったボブと別れるのは寂しかった様子です。
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