2022年9月21日(水)の「名探偵ポワロ」は「二重の罪」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回はポワロが「私はおしまいです。引退したほうがいいようです」というほどの弱気になっています。
ポワロはヘイスティングスのことを「疲れている」「海辺へ連れていく」とちょっとした旅行に出かけました。
事件の経緯
(今回は依頼ではなく、旅行先で目の前で事件が起こります。)
ポワロたちは旅行先からウィンダーミアーでバスで向かうことに。
そこでアンティーク店を手伝っているメアリやうすいつけ髭の挙動不審で始終誰かに電話をしている男が乗り合わせた。
メアリは高価な細密画のセットを顧客まで運んでいる途中だと話しているが、ホテルにつくと細密画のセットが入ったケースのカギが壊され中身が盗まれていた。
ヘイスティングスの捜査(ポワロは引退したと言い張るため)
・地元警察と挙動不審な男が怪しいと睨む
●メアリが自分とそっくりなトランクだったと証言
●ウィンダーミアーまでのチケットを買ったのに昼食をとったレッドバーンで途中下車したこと
・細密画を買った男に商品を持ってきた女は挙動不審な男だったのではないかと睨む
●女は年配で銀髪で背が高く、うっすら口髭が生えていたと証言
●買い手のいるホテルまではホテルのボードできたと証言
ヘイスティングスの予想(その1)
挙動不審な男がレッドバーンで細密画を盗み、女と待ち合わせスポーツカーで買い手のいるホテルまで向かった
→挙動不審な男と女をレッドバーンでみかけ大追跡するも結果ははずれでした。
この挙動不審な男と途中で合流した女は小説家と爵位を持つ女性で駆け落ちの真っ最中でした。
ヘイスティングスの予想(その2)
その日に細密画を持ってくると知っていた買い手のウッドが盗んで、持ってきた女の話は狂言
→意気揚々のヘイスティングスでしたが、メアリと足の悪い叔母を見れば自白するという見立てが甘すぎです💦
事件の真相
犯人はアンティーク店を営む叔母とメアリでした。
叔母は代金を受け取った上に、盗品として細密画も取り戻そうとしました。
挙動不審の男はメアリが見かけて事件に関係があるようにされていただけでした。
【事件解決の糸口】ポワロは何も聞き逃さない
おば「ええ初めてですわ、ウッドさん」
ポワロ「マドモアゼル・ペン、どうしてウッドさんと分かりましたか?
マドモアゼル・ペン、誰もウッドさんの名前を言いませんでしたよ。
本当なら知っているはずがない。
ただし細密画の代金1500ポンドを受け取ったのが
あなたなら話は別です。」
ウッド「この人だ。一見おかま風だったが、この人だ」
ポワロは叔母の一言から事件を見抜きました。
すごいです!
【番外編その1】ジャップ警部の講演
どうやらポワロはジャップ警部の講演内容が最初から気になっていたようです。
だからヘイスティングスを連れてジャップ警部の講演エリアに旅行にでかけたようです。
わざわざヘイスティングスに食事をしたらすぐベットに入ると話しておきながら、意を決して講演をこっそり聴きに行ったポワロは、私立探偵をひどくいうジャップ警部の講演に帰ろうとしますが、ポワロには最大限の賛辞を送ったことで元気を取り戻しました。
【番外編その2】ポワロの部屋のカギを無くし泊まり込んだミス・レモン
冒頭でドアマンや少年たちと話しをするミス・レモンはポワロの部屋のカギを無くし、困り果てていました。
すると居眠りをしたミス・レモンにヘイスティングスとポワロが「灰色の脳細胞を働かせて事件をもう一度再現してみるんです」と告げます。
その通り再現してみると、カギは入口そばの鏡の前のフルーツをいれた皿の中から無事見つかりました。
ミス・レモン、お疲れ様でした!
【番外編その3】ポワロが飲みたがったティザンとは?
フランスのハーブティーのことです。
ポワロはよくハーブティーを飲んでいますね。
さすが健康に気を使う男です。
でもああいった普通のパブにあるわけないと思いますが💦
【番外編その4】ヘイスティングスと一緒に捜査をした地元警察の2人
ラストシーンのホテルでのやり取りが面白かったです。
2人はホテルで顔会わせをする見張りを担当している様子ですが、高級なホテルのカフェに慣れていないのか、サンドイッチを早々に食べたり、食べ終わったのにナフキンをつけたままだったりと挙動不審です💦
おまけに所長の方は座った位置が悪く、様子を伺う事もできません。
それでも最後は逃げようとする犯人を1人ずつ捕まえます。
2人いてよかったです!
今回はサイドストーリーも豊富で違う意味で見ごたえがありました。
事件のそばにいながら状況が分からずじまいのポワロだったのに、最後の最後で核心を突いたのには驚きました。
名探偵ポワロ 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム
見逃した方はU-NEXTでどうぞ。今なら31日間無料体験。