2024年11月22日(金)の「にっぽん百低山」は「星ヶ城山・香川」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影時期:9月下旬
最寄り駅:なし(香川県小豆島)
今回登る山:星ヶ城山(標高817メートル)
今回のゲスト:木内晶子さん(俳優)
今回のルート:奇岩~寒霞渓の大絶景~山頂
小豆島最高峰の星ヶ城山。
中腹にある寒霞渓は紅葉の名所ですが、この島にはもう一つ知られざる名物があり、星ヶ城山とも関わりがあるしているそうです。
一体どういうことなんでしょうか。
小豆島は石の産地だった
かつて小豆島にあった花こう岩は小豆島石と呼ばれ大阪城築城の際、
大量に使われたそうです。
小豆島石はとても上質な石だったそうです。
かつての石切り場が今でも見ることができます。
類さんが行った場所にはものすごい形の巨石がありました。
標高220メートルにある登山口
この日は本当にお天気がよく二人とも楽しそうです。
登り始めはとてもきれいに整備されていますが、結構傾斜があります。
すると遠くですが奇岩が見えました。
法螺貝岩と呼ばれていて、渦が上に向かって伸びているような不思議な形です。
また歩いていると遠くに幟岳と呼ばれる奇岩がみえました。
これらは角れき岩でゴツゴツとした岩肌が特徴で浸食を受けやすいため
不思議な形の岩が生まれやすいそうです。
山中にお寺が佇む
歩いているとお寺が見えました。
すぐ目がいくのが岩に埋め込まれるように建っている石門洞でした。
この場所は空海が開き、この洞窟で修行をしたそうです。
中に入るとお寺を守る石門洞守がいました。
なんとも不思議な空間ですね。
山道が角れき岩の岩場に変わる
石門洞を過ぎると、道は一気に岩がむき出しになりました。
この日は天気がいいので大丈夫ですが、雨が降っていると歩きにくそうですね。
ずっと傾斜があるので歩くのは大変そうです。
すると展望が開けた場所に出て、寒霞渓を一望することができました。
寒霞渓 東西7キロ、南北4キロに広がっている大渓谷
度重なる地殻変動と浸食によって形成された奇岩と断崖が織りなす絶景
削れやすい角れき岩がこれだけの規模の景観を作るのはとても珍しいそう
芝生が広がるエリアへ
それまでの岩場とは全く違う、なんと芝生が広がる開けた場所を歩いていきます。
芝生の間から岩が露出しています。
これらの岩はマグマが冷え固まってできた安山岩という火山岩だそうです。
星ヶ城山の標高600メートルから上はこの安山岩で覆われています。
崩れやすい寒霞渓を安山岩がその上を守っていて、これがなければ
寒霞渓の規模は小さくなっていただろうと解説の香川大学の長谷川教授が
教えてくれました。
瀬戸内海はかつて大火山地帯だった
現在瀬戸内海周辺に火山はないが、1400万年前はこの辺りは大規模な
火山活動がありました。
瀬戸内火山帯と呼ばれています。
小豆島が噴火の中心だったと推定されます。
寒霞渓も火山噴火ででき、その後溶岩が山頂を作りました。
瀬戸内海はこれらの火山活動でできた安山岩と火山角れき岩があり、
それらが特殊な島の形や山の形を作っています。
最後は緩やかな道が続く
木内さんが歩きやすいというのは安山岩のおかげだそうです。
30分ほど歩くと展望が開け瀬戸内海が一望できる場所に出てきました。
そこからまだ頑張って歩いてようやく山頂に到着しました。
到着は芝生も生えとてもきれいでした。
山頂からは淡路島も見えて、本当に絶景です。
木内さんは感動のあまり涙ぐんでいます。
ドローンで引きの映像を見てもユニークな形の山だということがよくわかりました。
下山の後のお楽しみ:長活?(暗くてよく見えませんでした・・・)
小豆島の地酒で乾杯し、ハモの小鍋をいただきます。
ハモは島の特産品で一人用の鍋で温かくておいしそうです。
今日の一句 瀬戸海に 夕映え染むる 秋思かな 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
今回は低めの山でしたが、全体的に傾斜があってしんどそうな山でした。
でも景色がクルクルと変わるので見どころ満載といった感じでした。
瀬戸内海が火山帯だったなんて知りませんでした、勉強になりました。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK-BS
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