2022年1月1日(日)の「ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル」をみました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回の舞台は江の島です。
鶴瓶さんは意外にも行ったことがないそうです。
タモリさんが、ここには芸能の神様がいるからお参りしておかないとと鶴瓶さんを誘いました。
このコラボは8年連続だそうです。
スタジオに切り替わると二人とも紋付き袴で挨拶してくれました。
セットもお正月の雰囲気が出ていて、すごくでおめでたいですね。
今回案内してくれる先生
・日本大学理工学部まちづくり工学科 押田佳子さん
・江島神社 権禰宜 堀嵜壮さん
・歴史家 鈴木良明さん
・平塚市博物館 学芸員学術博士 野崎篤さん(湘南の回で登場)
今回ブラタモリでめぐったコース
①江の島の入り口
➁辺津宮
➂江島神社 奉安殿
④江の島の入り口の鳥居
⑤岩本院
⑥本宮岩屋
⑦海から岩屋を見る
今回のタモテバコ:なぜ江の島は賑わうのか?
芸能の神様をお参りするため神社へ
・江戸時代江の島にお参りする人に入口で絵図を販売して散策を楽しんでもらった
・江戸時代の地図と現代の地図を見比べると岩屋の位置関係が異なる
→江戸時代の地図は起伏が分かるように描いているので実際とは違う
江の島エスカーに乗って神社を目指します。
江の島エスカー
1959年誕生、国内初の野外エスカレーター
頂上まで高低差46メートルを上がる
江戸時代から人気の証しである番付表
江戸時代の東海道五十三次の名物の番付表の中に客座(別格)として
西の伊勢参り、東の江の島参りとありました。
伊勢参りは一か月以上かかる一生に一度という感じのお参りだが、江の島参りは3泊4日で行けたので負担が少ないため観光の先駆けとして人気を集めました。
江戸時代から人気の理由
2体の弁財天様が祀られている
・1体は鎌倉時代 手に様々な武器を持ち戦勝祈願の神様として大事にされた
(源頼朝が作らせたもの)
・1体は江戸時代 手に琵琶を持ち財運や芸事の上達、芸術を守ってくれる神様として大事にされた
かつては武運、そして芸事や財運アップといったその時代に合わせて形を変え人々の心を捉えていった
江戸から人を呼び込むためのPR作戦とは?
・チャルメラを含む唐人囃子を吉原で異国情緒あるれる衣装を着て演奏して練り歩くことによってPRした
→吉原遊郭の夏の一大イベント「吉原俄」で練り歩き
・資金力のある町人がスポンサーになる歌舞伎役者や浮世絵師が出入りする社交の場となった
→吉原遊郭の旦那衆が中心となって江の島入り口の青銅の鳥居を奉納
(鳥居に扇屋、大黒屋、松葉屋と名前があった)
<番外編>扇屋に縁があるタモリさんと鶴瓶さん
扇屋花扇・・・江戸時代の有名な花魁
花魁と実直な武士の交流を描いた話
→タモリさんが見つけ鶴瓶さんが落語化し、歌舞伎となった
扇屋の名前が上がったことから二人のテンションは一気にアップ
独特の音色と奇抜な衣装で吉原の旦那衆から芸能人文化人へ広がって作品も生まれたことで大衆の憧れの地になった
PR活動を取りしきった組織とは?
・江の島全体の宗教を司る総別当といわれる岩本院(お寺が取りしきる)の御師(寺や寺院に仕え仕事や広報活動を行う)が活躍した
伊勢参りの御師は2000人、江の島参りの御師は14~15人
・江戸の大口の顧客(大名や両替商)に狙いを絞ったPR活動
お札を作って配る
極小の弁財天像を江戸でみせて回る
岩本院にきたお客を富士山で出迎える(富士見の間)
江戸への巧みなPR戦術と富士の絶景で江戸の人々の心をわしづかみにした
<補足>岩本院の前で鶴瓶さん離脱・・・
江の島は亀に似ためでたい島?
江の島には中国の伝説に登場する仙人が暮らす亀の島に見立てられた
鶴瓶さんのシーンで一番よかったところ
岩屋へ向かう最中一人の若い男性とすれ違う、なんで一人で来たんだと聞かれ、最近嫌なことがあったので厄除けだと説明。
鶴瓶さんはいいことがある前触れだ、運をつかむんだ、いい生き方をしないと運はつかめないと力説。
男性は涙をぬぐって「生はすごい」と話す。
番組が後で取材すると出会ったことをすごく喜んでいて、起きてしまったことはすべて肯定するようにしたと話したそうです。
これは感動でしたね・・・スタジオでタモリさんも感心していました。
江の島岩屋
江戸時代江の島参りの最終目的地で552年弁財天が降り立ったとされる
江の島信仰発祥の地、岩屋とは?
奥行152メートルの岩屋の深い洞窟の一番奥に祠がある
・砂岩でできた地層(固い)にできた海食洞(波の力で削られてできた洞窟)
・断層があり、そこでは岩石が壊されてもろくなっている
(江の島にはたくさんの断層がある)
江の島の岩屋は硬い地層と波で削られやすい断層でできたものだった
江の島は平な岩盤が重なる地形で建物が建てられる
・波食台(波が岩盤を削る)が地震によって隆起することを繰り返した
・平らな地形に施設(江の島展望灯台など)ができ、現代でも人々が集う場所になっている
最後は鶴瓶さんがタモリさんと港で合流して終わりました。
スタジオから「土曜の夜はブラタモリ、月曜の夜は鶴瓶の家族に乾杯をよろしくお願いします」と声を合わせて終わりました。
★★★★★★★★
新年の華やかな雰囲気もありつつ、タモリさんと鶴瓶さんのやり取りは落ち着いた感じもあるので楽しめました。
今回はブラタモリ色が強めで江の島のことが知れてよかったです。
ブラタモリ×鶴瓶の音楽に乾杯 1月1日夜7時20分~ NHK総合
見逃した方はU-NEXTでどうぞ。今なら31日間無料体験。