刑事コロンボ 第39話 「黄金のバックル」
今回の事件は何とも含んだ物言いが多く、渋い印象を受けました。
今回はリットン家という名家はどうしてこんなに財政難になってしまったのかが気になりましたが、そこは描かれていませんでした。
ただ犯人となるルースが孤軍奮闘していることはとてもよくわかりました。
すぐ電気を消してしまう倹約癖があるとのも彼女の頑張りが感じられます。
このクセがコロンボさんが犯行現場の状態からおかしいと気づいた点でした。
事件は美術館で夜起こっていて、現場は触らず保管しているから電気が消えていたのは間違いないと。
でも電気がないととても警備員とルースの弟が打ち合いできるはずがない、どちらかがつけたにしてもほとんど同時に打ちあっている様子の二人に電気が消せるわけないと。
その通りです!
彼女は立ち去るとき、電気を消してました!
犯行前に彼女が電気をつけてました!
確かに!
ここは納得いきました。
バックルの説明も見事だと思います。
ルースはバックルが事件の2週間前に盗難にあってるとコロンボさんに言いました。
そのバックルを姪のジェニーのクローゼットに隠します。
でも事件当日美術館の展示品リストを作成していたルースの弟の録音テープに黄金のバックルに触れている個所があったのです。
すなわちバックルは盗難にあってない、事件当日にはあったということです。
おまけに姪のジェニーは黄金のバックルをひっくり返した状態でコロンボさんが置くと、そのバックルの裏を灰皿と勘違いして使っていました。
彼女はバックルの価値が分からないということです。
おおー、、でもこれでルースさんがやったという証拠になるんでしょうか。
ルースさんに対する証拠が弱いような感じもします。
ラストシーンでは彼女は事件について何も語りませんでした。
(そんなことある?)
そのままコロンボさんにエスコートを頼んで家を出ていきます。
自白するってことなんでしょう。
お姉さんや姪の前では最後まで毅然としてました。
何も分かっていない二人と対照的でした。
彼女は最後まで、一人でした。
今回のコロンボさんはルースさんの過去、リットン家の過去について色々と話をしました。
ルースの婚約者を姉が奪ったこと、ジェニーは誰が産んだのか、など。。。
はっきり言ってはいませんが、これはどうもルースさんが産んだ子を姉夫婦の子として申請したということなんでしょうか。
そんなことって。。。
女性としては辛すぎます。
途中からリットン家のことがすごく気になったお話でした。
ルース役の女優さん、ジョイス・パン・パタンは怒りを抑えたような、とっても渋い演技でした。
なんかルースの怒りや悲しみややるせなさを体現していたと思います。
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