2021年11月3日(水)の「シャーロック・ホームズの冒険」は「最後の事件」でした
これは最初のハイライトというか、原作のサー・アーサー・コナン・ドイルはこれでホームズシリーズを終わりにしたかったと言われている作品です。
なんでもホームズの人気がすごすぎてしまったことと、ドイル自身は別に書きたいものがあったそうで、これでホームズのシリーズに終止符を打つつもりだったらしいです。
そのせいかオープニングの曲の雰囲気が哀愁漂っています。
今回はずっとハラハラしていました。
追われるホームズの緊張した面持ちから、せっかくのスイスへの旅行も楽しく見られません。
誰かが通るたびにじっとみてしまいます。
でもとうとうモリアーティ教授がやってきます。
スイスの山岳地帯に、いつもの恰好というのがなんだか変ですが、それはまあいいでしょう。
なんで滝の近くで格闘?とは思いますが、まあモリアーティ教授的には組織が壊滅的打撃を受け、自分の身も危うい状況であれば捨て身でかかる、というのも分からなくはないです。
しかしなんだか決闘のようになる必要はあるのか?とはまだ思いますが・・・
それでもワトソンはホームズにしばらく身を隠すから一緒に行こうと言われ、よく分からないながら、一生懸命追っ手を撒いてホームズに付き添います。
ホームズもワトソンがいたからスイスの旅行を続けられたんじゃないかなと思います。
でも最後ワトソンの偽の呼出しをそのままにしておいたのはホームズのやさしさですね。
ホームズがいなくなった滝で泣くワトソンを見て、こちらも胸が痛くなりました。
この回は色々つっこみどころはあるものの、ホームズの身に迫る危険への緊迫感はずっとあって、最後ホームズが滝に落ちるシーンは迫力がありました。
あの絵はまるで本の挿絵にあったような絵でした。
私がかつて読んだ本に似たような挿絵はありましたが、この話が作られた当時は原作の本がまず先なので、当時からあのような挿絵だったのか知りたいですね。
話はそれますが、挿絵の影響力というのはすごくて、挿絵のホームズが鹿撃ち帽をかぶっていた、曲がったパイプを使っていたら、人々の思い描くホームズの姿はその姿になってしまって、のちにドラマ化する際には帽子やパイプは挿絵の通りになったそうです。
とにかく滝に落ちていくホームズとモリアーティ教授はとても絵になっていました。
あれは人形を使ったのではなくて、ワイヤーで吊って実際に落ちるところを撮影したと思いますが、かなり大がかりに撮影したんじゃないかなと思います。
背景の滝とどう合わせたんでしょう。
とにかく滝の中をどんどん二人が落ちていくシーンは目が釘付けになりました。
次回、どのようにホームズが再登場するのか楽しみです。
シャーロック・ホームズの冒険 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム
見逃した方はU-NEXTでどうぞ。今なら31日間無料体験。