2021年11月14日(日)の「ポツンと一軒家」は岩手県でした。
このお宅は以前登場したクレーン射撃場の主の聞き込みをしているときに麓の住人の方から聞いたお宅だったそうです。
そのお宅には80代のご夫婦が住んでいました。
一軒家の主の方の実家ということで、主が20代のころに山を切り開いて開拓したそうです。
主のお父さんの体調が悪く、長男だった主は中学も行かずに一生懸命働いたそうです。
そこにちょうど主の娘さんが車でやってきて話を伺っていたら、とても悲しい話を聞きました。
娘さんと一人息子さんは震災当時釜石市に住んで、仕事をしていたそうです。
地震が起こった直後は連絡がとれたそうですが、その後津波が襲ってきました。
娘さんは迫りくる津波を見て脇道を走り、その後車を降りて走ったそうです。
振り返ると津波は車を置いた辺りまで来ていたそうです。
息子さんもどうやら同じような場所にいたそうですが、同僚の方と車を降りた後行方不明になりました。
息子さんは亡くなってしまい、娘さんが会えたのは震災から3日後だったそうです。
たった一人の孫を亡くした主たち夫婦のショックも大変なものでした。
おまけに放射能の問題で家畜に餌を与えることが難しくなり、牛をほとんど手放したそうです。
唯一残した一頭の世話をなんとか行って、子牛が生まれると10か月まで育てて市場に出すそうです。
震災の爪痕がこんな山奥にもあったなんて、ショックを受けました。
大変な苦労をして、子供を育てて、孫が産まれて、そのお孫さんが亡くなるなんてどれだけつらいんだろうと思いました。
主もずっと忘れられないとつぶやいていました。
本当にそうだなと思いました。
ポツンと一軒家 毎週日曜夜7時58分~ テレビ朝日
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