名探偵ポワロ 誘拐された総理大臣

ドラマ

2022年10月5日(水)の「名探偵ポワロ」は「誘拐された総理大臣」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回は総理大臣が誘拐され、その行方を探すという国際的な事件です。
事務次官やら外務大臣やら首相やら偉い人がたくさん出てきます。

事件の経緯
イギリスの首相がフランスで誘拐され、32時間後にパリで行われる国際連盟の軍縮会議までに救出することを事務次官から依頼されました。
その前の日の夜、首相はウィンザーで国王に謁見後、秘書とダニエルズ中佐と車でロンドンに戻る途中狙撃され顔にケガをして包帯をしていました。
翌日フランスに渡った後、迎えの車に乗ったきり行方不明となりました。

ポワロが感じた違和感
・首相が狙撃された車に置かれたという障害物を後方を走っていた警察車両は見ていない
・首相が狙撃された車には血痕も弾痕もない
・運転手が狙撃事件後休暇を取っている
・首相は前日は銃撃(殺害が目的)だったが、翌日は誘拐(何が目的?)をしている事

ジャップ警部に依頼したこと
・事件前日の運転手の経歴→アイルランド出身
・ダニエルズ中佐の元妻の旧姓→ドナヒュー→アイルランドの名前

ポワロが気づいた事件解決のきっかけ
・運転手はアイルランドの出身で枕元の手帳のX欄に「メイフェア2537」とメモがあった→ダニエルズ中佐の電話番号
・ダニエルズ中佐は狙撃事件の時に首相が行った病院の名前を憶えていない
・ダニエルズ中佐のデスクには派手な離婚裁判を演じた元妻の写真があった
・ダニエルズ中佐の父親はアスキス内閣の閣僚だったがアイルランド問題で政治生命を絶たれている
・ダニエルズ中佐の元妻はアイルランド出身
→関係者の共通点はアイルランドであること
→元妻の尾行をしたヘイスティングスが巻かれた場所と元妻の実家の屋敷が近かったことで潜伏場所が分かる

ポワロが仕掛けたワナ
ダニエルズ中佐に一人でもう一度会いに行き、帰り際に「エリン・ゴ・ブラー」と言い残します。
ポワロは首相はイギリスにいてフランスに渡る前、狙撃されたときにすでに誘拐されていることを見抜き、アイルランドで共通点のあるダニエルズ中佐を動かすためにわざとこの言葉を投げかけました。
私はあなたの思惑は分かってますよということでしょう。

事件の真相と犯人

犯人はダニエルズ中佐の元妻、運転手、そしてダニエルズ中佐、他アイルランドの独立を願う人たちでした。
狙撃されたときに、首相は包帯を巻いた替え玉に入れ替えられ首相は元妻の館に誘拐されました。
替え玉の首相はそのままフランスに渡り、行方不明となりました。
そうして首相誘拐事件はフランスで起こっていると見せかけようとしました
狙いは首相が出席予定だった会議に参加させないようにするためでした。
彼らの目標はアイルランド独立であり、そのためにはイギリスの立場が悪くなり国力が下がることは願ったりだったようです。
現場の館で軍が取り囲むと元妻は運転手を逃がして屋上で大声で叫ぶとピストル自殺を図りました。
「エリン・ゴ・ブラー!」(アイルランド万歳!)

事務次官やジャップ警部を振り回すポワロ
今回は国際的な事件だというのに、早くフランスで捜査を!と息巻く事務次官やジャップ警部を横目に狙撃事件現場や辺りの病院やダニエルズ中佐の家を回って、挙句の果てに家に帰ってしまいます。
ジャップ警部は自分の年金がパーになるとヘイスティングスにぼやき、事務次官はポワロにちょくちょく怒っていますが、マイペースなポワロはびくともしません。

今回は首相誘拐事件ということで警察をタクシー代わりに捜査したり、捜査にずっと事務次官とジャップ警部が同行するという物々しい感じでした。
狙撃事件と車の調査のあたりから、ポワロさんはすでに違和感があったのだと思います。
フランスで捜査をというプレッシャーの中、敵のワナに引っかからなかったポワロさんはさすがでした。

【番外編】一流の腕を持つ仕立屋のフィングラーさん
フィングラーさんは腕のいい仕立屋さんですが、少々はっきりものを言い過ぎるところがあります。

仕立屋「胴回りがまた1センチ増えました、ムッシュポワロ」
ポワロ「ノンノンノン、ムッシュフィングラー、私のサイズは去年と全く一緒です。
巻き尺がおかしいんです」

どっちもどっちですが、ポワロのが質が悪いですね💦

名探偵ポワロ 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム

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