サラメシ 全盲男性

サラメシ 全盲男性 テレビ

2023年1月19日(木)の「サラメシ シーズン12」の「手の感覚を頼りに」に感動しました。
以下、ちょっとだけまとめと感想と少しネタバレです。


サラメシは何人かのエピソードが登場しますが、今回は2歳で全盲になった男性のランチのエピソードに感動しました。

<サラメシデータ>
・31歳のトリイさん
・在宅勤務が多く、同じく在宅勤務の妻と2人分のお昼を作る
・2歳で腫瘍が発見され眼球を摘出している
・製薬会社勤務で月に数回オフィスに出社している
・4年前に入社、CSV(会社の理念を伝える部署)所属で主な仕事は社員への研修や学校での講演
ブラインドサッカー日本代表であり、製薬会社がその活動を支援していたのが縁で入社

会社で次の講演のリハーサルを行う
原稿を点字データに置き換える機械を指でなぞりながら、すらすらと読み上げていきます。
リハーサル後、少しジェスチャーがあってもいいとアドバイスを受けるも、見えない自分には反応が分からないからと自分の意見をきちんを言っています。
トリイさん曰く講演をしてもきちんと理解をしてもらえたのか、反応はどうかが見えないことに不安にはなるが、でも自分たちのことを知ってほしいという気持ちから仕事をしているそうです。

パソコンの音声読み上げソフトで仕事
普通の人には音声読み上げソフトが何を言っているのか分からないぐらい速かったのですが、トリイさん曰く慣れの問題だとさらっと言います。
音声読み上げソフトは1行ずつしか読むことが出来ないので、目で全体を把握することができなくて、どうしても時間がかかってしまうそうです。
それでも自分のやり方で進むのがトリイさんのモットーだそうです。
ちなみに入力も音声読み上げソフトを使ってやっていました。

念入りに手を洗ってからランチ作り開始
手の感覚が頼りのランチ作りということもあって、すごく丁寧に手を洗っていました。

お味噌汁に入れる豆腐は手で大きさや切るサイズを確認しながら切ります。
お味噌も手で一握りとってお玉に置きちょっとのばします。
おそらく分量をお玉のサイズ感で確認しています。

卵をボールに割って溶くとフライパンに流しいれます。
すると手で卵を触って焼け具合を確認し、そのまま手で端から丸めていきます。
フライ返しを使ったこともあるそうですが、上手くいかなかったそうです。
卵を厚焼きで焼いて、くるっと巻いて卵焼きが完成しました。

アルミホイルに切った鶏肉としめじを置いて包み、フライパンに置いてお水を入れます。手をフライパンに入れて水の分量を確認しています。

<完成したランチ>
・ご飯
・味噌汁
・鶏もも肉としめじのホイル焼き
・トマトとブロッコリーのサラダ
・卵焼き

料理のきっかけは妹のため
トリイさんの両親は共働きで忙しく帰りが遅かったそうです。年の離れた妹に早く温かいご飯を食べさせたいと料理に挑戦するようになりました。
ご両親はやってみたいという本人の希望をやってみればと応援してくれたそうです。
視覚障害の方の中には危ないという理由で料理を教えてもらえない人もいるそうですが、トリイさん曰くやってみたらできることはあるそうです。
視覚障害があるので、料理の仕方は試行錯誤をしたそうですが、今回の包丁さばきはすばらしかったです。

★★★★★★★★★★
トリイさんはお料理にしろ、デスクワークにしろ、ものすごい努力を重ねてきたのだなと感心しました。
人とのコミュニケーションもきちんととれるので、周りの人もそんなに違和感がなさそうで、それって凄いことだなと思います。
奥さんは健常者なのですが、彼がランチを作るのは料理が好きだからというシンプルな理由で、彼がちゃんとできることをきちんと知っているのだなと思いました。
努力は裏切らないって本当だなと暖かい気持ちになりました。

サラメシ 毎週木曜夜7時30分~ NHK総合

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