名探偵ポワロ ABC殺人事件

名探偵ポワロ ABC殺人事件 ドラマ

2023年1月11日(水)の「名探偵ポワロ」「ABC殺人事件」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回は名作なので楽しみです!
でもオープニングはいつもと一緒ですね。
今回放送の分、吹き替えし直しているんですね。
別にどちらでも問題ないですが、なんとなく前の吹き替えを覚えてしまっているものですね。

事件の概要
ポアロの元に謎の手紙が届き、ABCを名乗る人物から21日アンドーバーに気をつけろという内容。
しかし予告した場所でイニシャルAの人が殺され、またポワロの元に手紙が届く。
するとまたその日に殺人が行われ、被害者のイニシャルはBだった。
その事をマスコミに公にして広く情報を求める手段にでた。
ポワロにまた手紙が届くもABCがポワロの住所のマンション名を間違えたため届くのが遅れてしまった。手紙が届いた日が事件を起こす指定日だった。

<第1の事件>21日アンドーバー
アリス・アッシャーという小さなお店をしている老婦人が殺された。
カウンターを挟んで後ろ向きになったところ、後頭部を殴られた。
事件現場にはABC鉄道案内と新品のストッキングが残っていた。

<第2の事件>25日ベクスヒル
ベティ・バーナードというウエイトレスで、海岸で自分のベルトを使って殺された。
事件発生は25日に日付が変わってすぐのことだった。
厳重な警戒をかいくぐられての犯行。
事件現場にはベクスヒルのページが開かれたABC鉄道案内が残されていた。

<第3の事件>29日チャーストン
小さな村に住む大富豪のサー・マイケル・クラークが自宅の広大な敷地で殺害。
後ろから鈍器のようなもので殴られた。
現場にはABC鉄道案内が残されていた。

<第4の事件予告>翌月9日ドンカスター
その日はセントレジャー競馬があり人でごった返す。
ストッキングの行商人が映画を見ていた現場で男性が刺され、足元にはABC鉄道案内があった。(氏名はドラマでは明らかにされず)

ポワロが気づいた事件のヒント
・被害者は場所と同じイニシャルの人間である可能性が高い
・第2の事件の被害者が自分のベルトを使って殺害された
・3人の被害者の繋がりがない
・秘書のグレイが庭でしゃべっていたストッキングを売り歩く行商人

ポワロが気づいた連続殺人の真意
ニセ者の犯人が見つかる前、ドンカスターの競馬場の喧騒の中、ポワロはヘイスティングスに熱弁をふるった、殺人事件を隠すなら殺人の中で一人以外は出鱈目に選ばれたのだと。

事件のニセの手がかり
・ミス・クラークが見かけた秘書と話していたストッキングの行商人
 第1の被害者アッシャー夫人の店に残された新品のストッキング
 第2の被害者ベティの母親が事件当日ストッキングを行商人から購入
 第3の被害者クラーク邸で秘書のグレイが事件当日ストッキングを行商人から購入
クレイの見た行商人の人相→眼鏡、猫背、くたびれたコート、特に注意を引かない男

逮捕されたストッキングの行商人カストにアリバイが
ドンカスターで映画館から戻ると、コートのポケットに血がついたハンカチとナイフがあり、カストは頭を抱えた。宿の店主から血のついた手を洗う不審な男がいると通報され、カストは意識もうろうとした中警察署の前で倒れ逮捕された。
しかし24日にイーストコートで一緒に食事をして0時過ぎまでドミノをしていたという証言をする男が現れた。

カストは犯人か?
・ストッキングの会社はカストを雇用していないと否定
(カストは採用通知をもらったと証言)
・ポワロへの手紙も訪問先のリストの手紙もカストが持っているタイプライターで入力された
(カストはセールスを始めたころ会社が送ってきたと証言)
・頭の病気があって自分がしたことを忘れてしまう
・殺人をしたことは分かっているが、どうして殺人をしたのかは分からない

ポワロが関係者をベクスヒルに集め謎解きショーが始まる
ポワロはカストにはずる賢さも度胸も知恵もないと見立てます。
第2の事件で若い女性にベルトを外させることがカストにできるとは到底思えないと言います。
犯人はチャーストンの被害者、サー・クラークの弟のフランクリンでした。
殺人により利益を受ける人間は第3の被害者の血縁者であるフランクリンだけでした。
ポワロがカストの元に送られてきたタイプライターにフランクリンの指紋があるというと、彼は逃げました。(指紋についてはポワロの嘘でした)
殺人の動機は遺産で、サー・クラークの妻の病状が思わしくなく、死期が近かったことから、妻が亡き後秘書のクレイと結婚ということになれば遺産が入るチャンスがなくなると考えたのでした。

どうしてポワロ宛てだったのか?
犯人の目的である第3の殺人が終わるまで警察が警備するようなことがないよう、手紙が転送されて時間稼ぎができる個人宛の必要があったからで、ポワロの名声とは無関係でした。

【番外編①】ヘイスティングスのお土産はワニの剥製
南米でヘイスティングスが仕留めたワニの剥製が旅行のお土産とはすごいチョイスですね。
なにやらニオイがするそうですが、ポワロはヘイスティングスを気遣って「元気がでますね」なんて言っていました。

【番外編➁】奥さんからお使いを頼まれるジャップ警部
オフィスで奥さんからお使いを頼まれるジャップ警部。
ソーセージと聞き、そんなものを半日も持ち歩けないと言い返しますが、ポワロが訪ねてくると「はい、そうします」と答え電話を切りました。
ポワロが知ったら何ていうでしょうね。

【番外編➂】イギリス流お皿の洗い方
被害者の関係者を集めてお茶をした後、ポワロとヘイスティングスは事件について語りながらお皿を洗っています。
柄の長いブラシでソーサーを洗ってシンクの水につけると(泡あり)、ポワロに手渡し水を切ってふきんでお皿を拭きます。
そうやって洗うんですね!
ヘイスティングスが上の空で洗うので、皿の汚れが取れていないのかポワロが同じ皿を何度もつきかえします。
それでもヘイスティングスは何も気づかず受け取って、またブラシでちゃちゃっと洗っていました。

【番外編④】ワニの剥製に食いつくカスト
無事釈放されポワロの元にお礼に訪れたカストですが、ワニの剥製に釘付けになります。
ヘイスティングスが仕留めたと聞くと、ますます身を乗り出したので、ヘイスティングスは上機嫌でその時の様子を話し出しました。
その様子を見て、ポワロとジャップ警部はそっと部屋を後にしました。
ヘイスティングスのスイッチが入る様子が面白かったです。

★★★★★★★
真犯人がきちんとニセの犯人まで用意しているにも関わらず、事件の真相にたどり着いたポワロがかっこよかったです。
被害者でチームを組んで競馬場を見張っている時はどうかなと思いましたが、最後はさすがでした。
ドラマでは第4の事件の被害者の名前や生死についてはっきりしていなかったのが残念だし、原作では被害者の名前はDではなかったようなので、そこまでぴったりはまればもっとよかったですが、カストに罪を着せるためには難しかったですかね。

名探偵ポワロ 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム

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