にっぽん百低山 米山 新潟

２０２５年１月１０日（金）の「にっぽん百低山」は「米山・新潟」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

撮影時期：２０２４年１０月下旬
最寄り駅：JR米山駅
今回登る山：米山（標高９９２メートル）
今回のゲスト：大桃美代子さん
今回のルート：広葉樹の森～三十三観音～しらば避難小屋～薬師堂（山頂）

大桃さんは米山に登ったことはなく、この山についてもあまり知らないそうです。
そういう類さんもお米の神様かな、ぐらいしか知らないそうです。
類さんでもあまり知らないっていうこと、あるんですね。

新潟県南部の上越市と柏崎市の間に位置する米山。
古くからお米の神様として知られ、新潟県だけでなく周辺の地域からも広く
信仰を集めた霊山。
江戸から昭和にかけて田植えが終わるとあるものを求めてこぞって
この山に登ったそうです。
そのあるものとは一体何なのでしょうか。

しっかり森といった様子の登山道
登山口も山深い感じがありましたが、登り始めるとしっかりと傾斜があって
（番組では緩やかと表現）森が深い感じです。
一人ではちょっと怖いかも。
１０分ほど歩くと登山道の脇に石仏がちらほら見えてきました。
頭にバンダナをして前掛けをしています。前掛けに「米山さん　ありがとう」
「米山さん　かんしゃ」と刺繍が施されています。

だんだん道が急に・・・
自分的にはしっかりとした坂だったのが、段々角度がついてきてきました。
足元は土でくぼみがありますが、雨の日だったら絶対滑りそうです。
数十分歩くとようやく展望が開ける場所に出ました。
日本海も見ることができ、かつて米山は海からの信仰も集めていたそうです。

『ムラサキシキブ』はかわいい
急登を登りながら類さんは道の脇に咲く『ムラサキシキブ』をみつけ
大桃さんに教えていました。
ムラサキシキブは小さな紫色の実がつく植物で秋の初め頃に見られるそうです。
とてもかわいくてキレイで明るい紫色でした。

小さな三十三観音
江戸時代中期に作られたと言われています。
台座には村名と人の名前が刻まれていて、当時の有力者たちが豊作を願い
建立したそうです。
今では米どころとして知られている上越地域ですが、戦国時代末期の米山は
湿地帯に田んぼが点在する場所でした。
上杉謙信は周辺から人々を呼び寄せ開墾を奨励、江戸時代に用水路や灌漑施設が
整備され新田開発が進みました。
三十三観音はちょうど米どころとして発達した時代に建てられたものだったそうです。

ずっと険しい道のりが続く
その後も細くて険しくて急な上り坂が続き大桃さんもびっくりしています。
すると山頂が見えましたが、それはもっともっと先にありました。
でも稜線まで出ました。
山頂が遠くにあるとちょっと気が遠くなりそうになりますね。

『しらば』とはどういう意味？
江戸時代山頂付近には女性が立ち入ることは禁じられてきました。
現在「しらば避難小屋」と呼ばれるこの場所からは山頂が臨めるため、
女性たちはこの地から祈りを捧げました。
しらばとは戒めの場所という意味だそうです。

人々が求めた『トウキ』
トウキというセリ科の薬草は根が婦人病に効く漢方薬として知られています。
トウキの葉はセロリのような独特な強い香りがあり、米の虫よけになる、
田んぼの近くで下げると虫がやってこない、豊作がもたらされると考えられました。
米山の山頂で厄除けの札とトウキを配っており、それを田んぼに供えると豊作がもたらされると信じられてきました。

人々がこぞってこの山に登ったのは虫たちがやってこない聖なる薬草を手に入れる
ためだったのです。

山頂には薬師如来が奉られている
最後まで急登で今日は本当に大変な登山です。
登り切ると山頂は開けていて、洋風な建物が建っていました。
中には薬師如来が奉られていて、この場所でトウキとお札が配られていたそうです。
登った日はとても天気がよく日本海から遠くに佐渡島も見えました。
海が青くてすごい絶景でした。

下山の後のお楽しみ：すわり（最後の一文字がよく見えず）
米山の麓の地酒で乾杯し、地元でふなべたとよばれるタマガンゾウビラメのお刺身を
頂きます。
お酒もお刺身もすごくおいしそうでした。

今日の一句　　深々と　石仏多し　秋の声　　　　　　　　　　　　　吉田類

★★★★★★★★★★★★★★
今回は９９２メートルの山ということで、そこまで大変ではないのかなと思いきや、
とんでもなく大変な山でした。
でも類さんも大桃さんもなんだかんだと言いながら山頂で眺望を楽しめるぐらい
元気だったのですごいなと感心しました。
それにしても山頂からの景色は本当に絵のようにキレイでした。

にっぽん百低山 毎週金曜午後５時３０分～ NHK-BS

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