2021年8月25日（水）の「英雄たちの選択」は北条時行でした。
実はこの方、全く知りませんでした。
知らない人物だったので最初はなんとなく見ていたのですが、途中から北条時行の不屈の精神はすごいなと思いました。
北条時行は北条高時の遺児で、北条高時は鎌倉幕府滅亡の時に実権を握っていたため、重臣とともに自害し果てました。
ちなみに彼には兄がいたそうですが、兄は途中で捕まって処刑されたそうです。
幼かった時行はそこから脱出していて、北条氏を裏切った足利尊氏打倒に燃えて生きてきました。
その後一度鎌倉を奪還するも一か月もしないうちにまた敗走したそうです。
その後行方知れずとなったのですが、彼は再び歴史に登場するのですが、今度は船で荒波を移動する最中また行方知れずとなります。
結局時行は合計3度鎌倉を奪還します。
でもいずれも短期間でした。
最後は3度目の奪還の後逃走した翌年に捕まり、鎌倉龍ノ口で処刑されたそうです。
最初の奪還から18年も経っていました。
処刑されたときの年齢が20代半ばとありますが、そうすると最初の挙兵は10歳かそこらってことでしょうか。
かなり過酷な人生だなと思いました。
北条家に生まれたのに、5~6歳ぐらいで家は滅亡してそれからずっと逃亡生活です。
死ぬまでずっと足利氏打倒に生きて、最後の場所がその鎌倉のすぐ近くだったとは、もうなんとも言えません。
せめてもの救いが共に戦った武将もともに捕らえられて処刑されたことぐらいでしょうか。
なので時行に奥さんがいたのかどうか、子がいたのかどうかはまったく不明だそうです。
歴史は勝者によって作られるとはまさにこのことなんでしょうね。
ちなみに今回、この時行を主人公にした漫画があると知りました。
「逃げ上手の若君」だそうです。
確かに逃げ上手、確かに若君ですね。
時行という鮮烈に生きた武将がいたということが知れてよかったです。
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