2022年1月5日（水）の「シャーロック・ホームズの冒険」は「六つのナポレオン」でした。
今回はオープニングから面白かったです。
レストレード警部がホームズの家に来て、ワトソンと世間話のように目的もなく話していると、ホームズがしびれを切らして何かあったのか聞くのです。
レストレード警部もなかなか役者ですね。
最初はナポレオンの小さな胸像が壊されるだけでしたが、とうとう殺人事件も起きてしまいます。
一方でベヌーチ家では兄が妹に詰め寄っています。兄は妹の交際相手の元に乗り込みますが、逆に男に刺されます。
この二つがどう重なるのかよく分かりませんでしたが、ホームズはナポレオンの胸像を販売した店に行き、販売先やその店に短い間務めた男の存在を知ります。
レストレード警部はホームズに被害者の身元が割れて、マフィアの一員だったと得意げに話しますが、ホームズに逆に夜出かけるから今からうちで食事をして仮眠を取れと言われて「？」という顔をします。
食事のシーンがなかったのが残念です。
仮眠といっても本当にソファに眠るだけで、ワトソンに至っては椅子でうたたねでした。
ホームズに起こされた二人は本当に顔がむくんでいるようでした。
そのあと夜中にあるお宅の東屋に夜中の2時までいなくちゃいけなかった二人に同情しちゃいました。
ワトソンがレストレード警部にキャンディをあげようとしてホームズに怒られたシーンもかわいかったです。
警部は食べようとしてましたね。
その直後から事件が動いたので、流石にみんなきびきびしていましたが。
事件としてはベヌーチ家がある名家の宝石を盗むために娘を潜伏させ、連絡係に使った男と恋に落ちます。が、男は娘を裏切り一人で宝石を盗みますが、兄を切りつけたため捕まる直前に出荷予定のナポレオンの胸像にその宝石を埋め込みます。
出所後、男は宝石を回収するためにまず販売先に潜り込んで、胸像を買った家を突き止めます。
胸像を盗んでいた時にベヌーチ家の兄と対峙しますが、反対に殺してしまいます。
それでも宝石は見つけられなかったので、残り2軒のうちロンドンに近いところから侵入したところをホームズに捕まります。
ホームズはベヌーチ家にも連絡して写真を借ります。
その男と自分の娘が一緒に収まった写真で、それは二つに切られ、片方は無くなった兄が持っていました。
事の顛末をしって宝石も取り返すことができて、レストレード警部は固い表情でお礼を言います。
男は死刑になり、その執行通知をベヌーチ家の当主は持って、娘に「終わった」と声をかけます。
娘はその通知を破いて道に捨てました。
最初はあれだけ愛していると言っていた男の裏切りを知って、途中から氷のような表情で、死刑執行の通知を見ても、なんとなく怒りを感じる表情でした。
今回の事件はレストレード警部との仲良しぶりも見ることができました。
最後お礼をいう警部に、ホームズはかなり照れたんでしょうね。
警部を追い払うようにドアに向かわせましたが、最後ホームズから握手を求めていたし。
褒めてもらって、うれしかったということでしょうか。
もう一つ思ったのが、ベヌーチ家の娘さんです。
きっと大事に育てられたと思うのですが、結局近寄ってきた男は自分ではなく自分の持っている情報が欲しかっただけなのだという事実にショックだったと思います。
出所しても宝石を取りに行ってますもんね、娘さんのことはどうでもいいってことなんですよね。
なんか残酷ですよね。
でも事件としては面白かった回でした。
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