2022年4月18日(月)の「ウチ、断捨離しました!」は「母の束縛から逃れたたい 一人娘 孤独な葛藤にサヨウナラ」でした。
以下、感想とネタバレです。
今回は自分の家の断捨離ではなく実家の断捨離をしたいという依頼でした。
その方は一人娘だそうで、まだ38歳という若い方でした。
本人は家庭を持ち2児の母ですが、すでに母親は他界して、父親も認知症があり施設に入居しているそうです。
実家には今は誰も住んでいないおらず、様々な荷物がそのままになっており、番組に依頼がきたということでした。
今回は最初ヤマシタさんと断捨離トレーナーのヤマグチユミさんの二人で現場に来ました。
実家はまだ人が住んでいるような感じさえ持ちました。
ヤマシタさんは一通り部屋を回ると、そのままになっているのを見るのはとてもつらいから
「このテーブルをきれいにしながら、
お父さんとお母さんとえみこさん自身が団らんしてきたのを蘇らせる、
そんな気持ちで、テーブルの周りをきれいにしてみようか」と声をかけました。
かつて家族で過した場所をきれいにすることで気持ちを落ち着けていこうということのようです。
そこから本人とヤマシタさんとヤマグチさんの3人でテーブル周りの断捨離を始めました。
大量の文房具をどかすと、母親の入院しているときの日記が出てきました。
これは一旦保留ということになりました。
すると今度はヤマグチトレーナーが大量のビデオカメラやビデオテープが出てきました。
最初は捨ててほしいと言っていましたが、そのうち気になってしまったそうです。
結局保留ということになりました。
2時間半でテーブル周りがきれいになりました。
約一か月の断捨離がスタートしました。
順調に断捨離していましたが、母親のものになると手が止まってしまい、結局その部分は後回しになりました。
すると依頼者がご主人とデートした時の写真がでてきて、二人の馴れ初めを聞くと、母親の知り合いの紹介だったそうです。
依頼者はなんとなく言いにくそうにしました。
「母親にコントロールされた人生だったので」
すると依頼者は母親との関係を話してくれました。
受験する高校を選ぶ時も母が
「ここに行きなさい」
結婚して千葉ニュータウンに住みたいといったら
「そんな遠くに行かれちゃ困る」と反対されたそうです。
「全部私の意思なしに母が決めていた」
「だから変な話、亡くなってほっとしました」
母親の言う通りに生きてきた結果、自分で決めることが苦手になったそうです。
その結果実家の断捨離も自分で決めなければならないことが出来ないので手が出なかったようです。
そんな時、ヤマグチトレーナーが助っ人に来ました。
依頼人の話を聞いて、
「うまく行ったらお母さんすごいになるし、
上手くいかなかったらお母さんひどい」
というように人のせいにしちゃうから自分で決めないといけないと話します。
「えみこさんが決めていいんだよ」
今回は母親のものをどう断捨離するかを自分で決めるいいトレーニングになると言いました。
その後二人で着物の断捨離を始めました。
自分の着たい着物だけを残して3時間ですっきりすることができました。
一か月後、まだまだ断捨離は進んでいました。
食器棚の断捨離を始めますが、もう自分にとっているかいらないかで判断できるようになっていました。
すると一か月前にすごく悩んでいた母親の抹茶茶碗を捨てることにしていました。
「私がお茶をする訳でもないし」というはっきりした理由でした。
食器棚の断捨離が済むと依頼人は断捨離初日に見つけたビデオテープを見始めました。
すると依頼人も覚えていなかった母と子の日常が映しだされており、見終わると
「愛されておりました、私」と涙を浮かべていいました。
ヤマシタさんは断捨離後の感想で
「愛しい存在であったけれども同時に疎ましく思っていた
その気持ちを認められたことがすごいことかなと思います。
認めたからこそお母さんの受容が始まったんですよね。
始めて自分で決めていいんだ、
そこを行ったり来たりしながら、
自分の価値観を取り戻していく
決断することで、自分の人生を取り戻す。」
ヤマシタさんは言いました。
依頼人がその後も断捨離をしている姿が映りました。
すると断捨離初日に見つけた母親の闘病日記が出てきました。
「柩に収めてあげればよかったな」と言って、その日記を処分しました。
「この家自体が母なんですよね、それをおさらばするって言ったほうが近いのかな」
「本当の巣立ち」と話す依頼人はすっきりした表情でした。
とてもよかったと思います。