2022年11月23日(水)の「にっぽん百低山」は「朝熊ヶ岳・三重」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は類さん、伊勢神宮からスタートです。
内宮にお参りに行ってきたそうです。
これから朝熊ヶ岳に登って、お伊勢参りが完成させるそうです。
「お伊勢参らば 朝熊をかけよ 朝熊かけねば 片参り」
江戸時代、伊勢参りの参拝客は神宮に参拝した後、朝熊ヶ岳に登るのが一般的でした。
なぜ朝熊ヶ岳がお伊勢参りの終着点だったのでしょうか?
今回のゲスト:小椋久美子さん(元バトミントン日本代表)
三重県出身で山登り大好きだそうです。
類さんも大きい方ですが、小椋さんも大きいので類さんは驚いていました。
今回登る山:朝熊ヶ岳(標高555メートル)
今回のルート:二町~十町~ケーブルカー跡~金剛證寺~朝熊ヶ岳
鬱蒼とした杉林と町石
『二町』と書いてある石を皮切りに『三町』『四町』と立て続けに見えてきます。
これは町石と呼ばれる昔の道しるべで、一町は約100メートルです。
中には江戸時代の町石もあるそうです。
途中陽の光が斜めにさしてとても神秘的な景色がありました。
類さんは立ち止まって、その景色を小椋さんにも見せていました。
橋の下に広がるケーブルカー跡
大正時代に開通したケーブルカーは麓から稜線まで標高差415メートルを登るもので、観光客がたくさん来ましたが、戦争のため営業を停止した後復活することはありませんでした。
曲がった鉄骨がちょっと寂しいですね。。。
二十二町にあった旅館跡地
江戸時代創業の朝熊ヶ岳唯一の旅館として賑わった場所で、一度に100人を泊めることができる大広間がありました。
しかしケーブルカーの営業を停止した後廃れてしまったそうです。
類さんが言っていましたが、相当たくさんの人が来たということなんでしょうね。
ケーブルカーがあれば登山をしなくても朝熊ヶ岳に登ることができますから。
お伊勢参りの終着点、金剛證寺
山の上にあるとは思えない景色が広がります。
臨済宗金剛證寺の境内には池があり、赤い橋もかかっています。
伊勢神宮の鬼門を守る奥の院として信仰されてきました。
本堂の奥に飾られていたのは天照大神で伊勢神宮に祀られている神様なので、この神様にお参りすることが、伊勢神宮の終着点ということでした。
本堂の中にあるご本尊である仏様と神様である天照大神様を同時に祀っている神仏習合は江戸時代はどこででもありましたが、明治の神仏分離で禁止され、金剛證寺もお伊勢参りから外されたそうです。
圧巻の景色、巨大な卒塔婆がずらり
一万本はあるそうで、大きなもので8メートルもある卒塔婆が通路の両脇にずらりと並べられています。
亡くなった人たちの供養のために建てられる卒塔婆は岳参りと呼ばれています。
この場所に卒塔婆を建てるのは山に霊が帰る、この辺りの霊山であり、天に一番近い、極楽に一番近いという思想とも相まって、ここに卒塔婆をあげる習慣ができたのではないかという話でした。
うーん、しかし圧巻の景色ですね・・・
金剛證寺の鳥居を抜けて山頂へ
木の根が広がって登りにくいそうですが、その道を抜けると山頂につきました。
立派な石碑が建っていました。
下の景色はちょっと見にくそうですが、伊勢湾が広がっていました。
小椋さんは柵に登っていたので、ちゃんと見えたんじゃないでしょうか。
下山の後のお楽しみ:お店の名前分からず・・・
日本酒と伊勢名物の伊勢まぶしを食べています。
伊勢まぶしとはうな丼の事ですが、あらかじめご飯にタレを混ぜてあるのが特徴です。
類さんは今回の登山を振り返って寺の中で二礼二拍手一礼をして神道系のお参りをしたのは初めての経験だったと話していました。
ちなみにお寺の場合は合掌して一礼です。
すぐ間違えそうになりますが・・・
今回の一句 卒塔婆の 凛と並びて 秋気澄む 吉田類
にっぽん百低山 毎週水曜昼0時20分~ NHK総合
見逃した方はU-NEXTでどうぞ。今なら31日間無料体験。