プロフェッショナル 俵万智

プロフェッショナル 俵万智 テレビ

2023年2月27日(月)のプロフェッショナル仕事の流儀平凡な日常は油断ならない ~歌人・俵万智~でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

「サラダ記念日」から三十六年経つそうです。
俵万智さん、六十歳。
1300年の短歌の歴史に革命をもたらした人物。
五・七・五・七・七の三十一語を平易な言葉を使って表した人物。
密着は2022年10月、自宅のある仙台から始まった。
日課:ワードパズル
こだわり:悲しいだけの詩は読まない

いいねの元祖とは言われたことがある
「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日

「まだ生きてたんですね」
教科書に載ったからだと思うけど。 存命なうだ、なうだよ。

日本の文学って大衆性っていうのをすごく低く見ているところあると思うんだけど
大衆なめんなよ


<引っ越したばかりの俵さん>
俵さんは仙台に引っ越してきたばかりです。
両親の近くに住み、介護をするためだそうです。

朝八時、ベットで手帳に歌を書いています。

だいたい半覚醒で作っていることが結構ある
ぽこりぽこりと浮かぶのを捕まえるのはこういう時間帯が多いかな

すると今度はまどろみの中で思いついたアイデアを磨いていきます。

言葉になっていない言葉を捕まえる

なんかほんとに不意にやってくるよね
そういうときめきや思いがけないことっていうのは
平凡な日常は、油断ならない


<俵さんのデート現場に密着>
四十歳でシングルマザーになってからも恋の詩をよむ俵さんのデートを撮影することに成功しました。
相手は十年以上付き合いのある年下の男性だそうです。
カメラは男性を写さないようにしていますが、なかなか近いです。
ちょっとすごい映像ですね。

デートって約束っていうことだからね、約束した時からデートは始まっているっていうのが私の説だし、今日は約束しているからデートって言っていいと思う

五十首連作の新作に挑むことになった俵さんは今年息子さんが大学生になったそうです、これから何を読むのか不安があるそうです。

かつて息子さんが通った宮崎・五ヶ瀬の山間にある全寮制の学校を訪れて、親子連れに話しかけていました。男の子が干し柿を作ったというので、ひとつ食べさせてもらい、詩を読みました。

人生の上で自分も渋いことに渋い目にあったときには、
それを渋いって言って捨てるんじゃなくて、
皮をむいたり、ゆでて干したりするように、
なんか工夫してそれを甘くできないかなということをやりたいね


短歌に出会った時、ここは自分の居場所だし、ここは自分のやりたいようにやろうって気持ちもあったと思うし、自分が歌を作るんだったら、自分の表現として作ればいいっていうのは、割と最初から揺らいでなかったと思いますね

<俵さんと短歌の向き合い方>
「サラダ記念日」「チョコレート革命」の後、企業からは標語や広告を短歌で表現してほしいという依頼、演劇や小説の依頼も手掛けているうちに、六年経った頃何も書けなくなりました。
しかし四十歳で息子を授かると、日々の記憶をとどめたいという気持ちが沸きあがってきました。

言葉と心は一対だってことを忘れずに言葉は使うってことかな
言葉には、心が張り付いている


言葉から言葉つむがず テーブルにアボカドの種芽吹くのを待つ
(言葉から言葉をつむいで詩がよめなくなった自分と三か月ぐらい出るのにかかるアボカドの根について歌う)

<五十連作が完成する>
63首の詩を一編づつ紙に印刷して、ソファに並べます。
それを眺めて絞り込みや入れ替えながら詩の順番やタイトルを決めるそうです。
タイトルは「アボカドの種」になるようです。
平凡に普通に生きている中で詩はいくらでも読めるんだっていうことを数か月しみじみ感じたそうです。
年末に帰省した息子ともう一度詩を選びます。
息子「おっ、ええやん」「これはいらん」
俵さんは楽しそうです。
俵さんは十二月三十一日が誕生日で、息子さんがケーキの前でハッピーバースデーを歌ってくれました。
いいですね。

プロフェッショナルとは

むっちゃ夢中 とことん得意 どこまでも努力できれば プロフェッショナル


★★★★★★★★★★
かなり距離の近い密着だったと思います。
寝室で寝そべっている姿、メイクをしている姿、洗濯機を回す姿、デートする姿を密着で撮るのはなかなかないと思います。
でも日常が大事という俵さんにとって密着とは日常で日常とはこういうことなのかなと思いました。

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