２０２３年３月１日（水）の「名探偵ポワロ」は「イタリア貴族殺人事件」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
事件のあらすじ
ミス・レモンの彼氏であるグレイブスから自分の主は元外交官である書類を買い戻すべく奔走しているという話を聞くポワロ。
ポワロとヘイスティングスが知人の医師のお宅でのディナー中にフォスカティーニ伯爵から助けを求める電話が入り、駆け付けるがすでに絶命していた。
即死に近いのに電話をよくかけてきたと医師がつぶやいた。
そこにグレイブスが現れ、自分はフォスカティーニの召使いだと話した。
グレイブスはイタリア人（＝アスカニオ）が伯爵の元を訪れ、何かを見せお金を要求していたと話した。
フォスカティーニの顔をみたヘイスティングスが車を買う時に訪ねてきた男だと気づいた。
複雑に絡み合う登場人物や人間関係
・ビッツィーニの元を訪れたフォスカティーニ伯爵、二人の関係は？
フォスカティーニ伯爵の死を知り興奮するビッツィーニの様子を怪訝な表情で伺うポワロ
フォスカティーニのことをビッツィーニの秘書は伯父だと言っていましたが、絶対違いそうな雰囲気・・・
・アスカニオはマスナーダ（ギャングの秘密組織）の一味
フォスカティーニ伯爵のことは知らないとイタリア大使館の一等書記官は証言
→グレイブスの言うフォスカティーニはイタリア政府に依頼され書類を買い戻そうとしていたという話と矛盾するが、ポワロはそういう話を認めるはずがないと話す
・アスカニオが大使館に書類を売りに来たと大使館の秘書がポワロにタレコミ
→居場所を察知されたアスカニオは書類を燃やす
・ビッツィーニのもとを訪れたポワロ
ビッツィーニはフォスカティーニなる人物が自分を脅し、ビッツィーニは部下のアスカニオに命じて手紙を買い戻そうとしたが、フォスカティーニが死ぬと、今度は自分で手紙を売ろうとしたと話した
事件解決の糸口となる事実
・フォスカティーニ伯爵なる人物は存在しない
→ミス・レモンがフォスカティーニという称号は過去、現在とも存在しないと気づく
・フォスカティーニ伯爵が最後の食事をしたとき、カーテンが開いていた
→ディナーだったらカーテンは閉める時間だったはず
・フォスカティーニはほぼ即死だったが電話の受話器を戻している
・フォスカティーニはディナーを食べていないことが検死解剖で判明
ポワロが解き明かす事件の真相
犯人はフォスカティーニの召使いのグレイブスでした。
目的はフォスカティーニが脅し取ったお金でした。
フォスカティーニはビッツィーニを脅し、アントニオ経由で手紙を買い取らせました。
そこでグレイブスが背後から近づいてフォスカティーニを殺し、もう一度アントニオが来たようにみせかけるためにディナーを２人前頼み、自分で食べました。
グレイブスを探すべく電話するジャップ警部にヘイスティングスがグレイブスが船を持っていることを思い出しました。
ビッツィーニとポワロが同じ場所にやってくる
ビッツィーニはポワロの話を聞いて、お金をどこかに隠したと思い、その場所に当たりをつけたようです。（どうして強請られた相手のお金を置き場所が分かるのか・・・）
一方ポワロはヘイスティングスが船が停泊しているチチェスに向かいます。
案の定、お金を持ったグレイブスが現れますが、警察が大挙していることに気づき逃げます。ヘイスティングスがビッツィーニが乗りつけた車を運転し、最後は体当たりをして捕まえました。
【番外編１】ミス・レモンに恋人が？
ミス・レモンがランチから戻ってきません。ポワロは何かを察している様子で、急いで戻ってきたミス・レモンに「一度およびしたらどうです？ムッシュ・・・なんて名前です？」とお相手の名前を上手に促すポワロ。
ヘイスティングスは目を丸くして驚いています。
ちょっと驚きすぎですよ・・・
ウキウキしているミス・レモンがかわいいですね。
結局犯人と分かり、ポワロは意を決して真実を伝えますが、とっくに愛は冷めていた様子。
その変わりようにポワロはついていけませんでした。
【番外編２】車が好きすぎるヘイスティングス
今回は事件に関係するビッツィーニの会社からイタリア車を購入しています。
こんなに高圧的なディーラーは今はいないと思いますけど。
しかも事件解決のためとはいえ、車をおしゃかにしてしまいました。
ビッツィーニは納品するために乗ってきただけで、あなたのものだと言います。
ヘイスティングスは怒って銀行に支払い停止を命じました。
しかしビッツィーニは顧客に納品前の車を使って、お金の隠し場所だと勝手に思った船に向かうとはどんな商売しているんだか・・・
【番外編３】知人のお宅でのディナーがおいしそう
お皿にはお肉にライス？にじゃがいも、他にもお料理がのっていました。
医師もポワロも自分で料理をお皿に盛ったりと慣れた様子。
赤ワインを飲んでいるポワロはすごくリラックスした様子で食事を楽しんでいました。
ヘイスティングスを交えた３人で車談義をしている様子は、とても楽しそうでした。
なんだかいいですねー。
★★★★★★★★★★★★
今回は超悪人面だったビッツィーニは実は脅迫されている側で、イタリア大使館だ、一等書記官だ。マスナーダだと、きな臭い人物やワードがふんだんに出てくるので、なかなか事件の全体像が見えにくかったですね💦
しかし途中でグレイブスの証言ですべてが逆になっていたことに気づいたポワロはさすがです。
しかしミス・レモンがポワロの家に連れてきてしまったフォスカティーニ家にいた猫はどうなっちゃうのでしょうか？
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