2023年4月3日(月)の「スポーツ×ヒューマン」は「世界一へ導いた”マジック”~侍ジャパン・栗山英樹監督~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、テレビの前で固唾をのんでみていたので、栗山監督が何を話すのか楽しみに見ました。
WBCの宮崎キャンプに少し密着取材?
今年2月のWBC宮崎キャンプでの栗山さんの様子がありました。
ちょっと密着取材だったんですね、でも色々難しいのか密着というほどでもないですかね。取材を受けた程度でしょうか?
毎日色んなことがあって忙しい中で取材を受けるのってなかなか気持ちがそちらにいかないので難しいですね。
不完全燃焼だった選手時代
栗山さんは東京芸大卒で、ドラフト外でヤクルトスワローズに入団しました。
ドラフト外って何だろうと思いましたが、プロチームの入団テストを受けて合格すると入団することができるそうです。
入団後はレギュラーに定着したものの、難病であるメニエール病を患い、結局プロ生活は6年で終わりを告げました。
栗山さんは中途半端で終わってしまった野球人生だったと話しました。
スポーツキャスター時代
現役引退後の10年間、栗山さんはスポーツキャスターとして活躍します。
その中で、過去に輝かしい記録を残した先輩方に教えを請いにいきます。
そのインタビューの映像がちゃんと残っていました。
そんな中栗山さんにとってターニングポイントとなった方が、中西太さんでした。
中西さんは三原脩さんの娘婿で三原脩さんの考えを綴った野球ノートを見せてくれました。その時の映像も残っています。パーンとテーブルに出されたノートを栗山さんは食い入るように読んでいました。
三原脩さんの野球ノートとの出会い
中西太さんから三原脩さんの野球ノートをみせられた栗山さんは贈り物がきたような気持ちだったと言います。
「三原マジック」とも称された三原脩さんの采配の原点が分かるノートでした。
栗山さんは「すべての答えがここにあるということはない。でも考え方のベースはこのノートにあるのかもしれない」と答えています。
三原脩さんの原点
三原脩さんは2度も戦地へ出兵しています。2度目の赴任先はビルマ戦線。
この大変な戦線にいたことで、人を見るということの重要性を感じたのではないかと三原さんをよく知る人は話していました。
確かに他のプロ野球選手を経て監督になられた方とはかなり違う経歴でしょう。
その経験もあって生まれたのが三原さんのノートで、それが中西さんに受け継がれていました。
栗山さんと三原ノート
栗山さんは三原脩さんの野球ノートのコピーを持っていて、それをさらにコピーして書きこんだり、重要だと思う部分にマーカーを引いたりして自分なりの答えを考えるそうです。
この原本は中西さんが持っているそうですが、このノート書籍化するといいのではないかと思っちゃいました。
栗山さんと大谷翔平
栗山さんの中では『二刀流』という選手もすでに三原さんがやったことがあることだったので、それが安心材料になっていたと話していました。
また当時18歳だった大谷選手に、投手かバッターかどちらかを選べとは思わなかったと話します。
どちらもやればいいというのが当時の栗山さんの答えだったそうです。
大谷選手にとっても大きな出会いとなりましたね。
栗山采配とWBC準決勝
栗山さんのWBCでの采配で素晴らしいと言われるのが準決勝のメキシコ戦の9回村上選手の打順で代打ではなかったことです。
栗山さんは村上選手の場面にバントのための代打は、その前の打席から準備をさせていたと話しました。
しかし9回、村上選手の前の吉田選手に相手ピッチャーが投げている球を見て、ボールが上ずっているので村上選手で行くべきだと考えたそうです。
結果、村上選手はセンターの頭上を越すバッティングで、チームはサヨナラ勝ちを収めました。
栗山采配とWBC決勝の投手リレー
栗山さんは決勝戦の投手は早いタイミングで交代させていくことは当然だったそうです。
栗山さん曰く、メジャーのバッターの修正力や対応力はすばらしく1回でもそのピッチャーの投げる球を見たら、すぐアジャストしてくると考えたそうです。
だから打者1順以内、3番手からは1イニングで交代させていきました。
結果として7人のピッチャーを投入することになりました。
最後は大谷選手でしたが、これもものすごいプレッシャーがかかる中で、この選手だったら打たれても仕方がないと思える相手を出すしかないと思った中で、大谷選手をその役に選んだそうです。
栗山さんとWBC監督(2回目?)
栗山さんはもう一度WBCの監督を依頼されたら?という質問に真っ向からどうもこうも話していませんが、若い人に経験してもらわないとと話していました。
要するに次はやっぱりないということなのでしょうか?
★★★★★★★★★★★★
中西さんが話していましたが、栗山さんはとても勉強熱心だと言っていました。
そんな栗山さんだから、三原脩さんのノートをみせたのではないかと思います。
野球に限らずスポーツの采配というのはとても難しいもので、最後はそのしゅちゅえーションに最適だと考えた選手を『信じる』という、かなり難しい話でした。
それにしても往年のスター選手に教えを請いに行くって大変だったと思います。
栗山さんは輝かしい実績があった訳ではないので。
それをやった栗山さんの情熱は凄いなと思いました。
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