2023年6月28日の「にっぽん百低山」は「両子山・大分」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影時期は4月下旬だそうです。日差しがとても暖かそうです。
大分県の国東半島にある山なみの中にある両子山ということで、今回もハードな予感です・・・
国東半島では六郷満山という独自の宗教文化があるそうで、山中には無数の石仏があり、鬼が作ったとも言われるそうです。
国東半島には数々の鬼の伝承が残っており、鬼は邪気を払い人々に幸せをもたらすとされています。
国東には朝鮮半島や大陸から多くの文化や技術が持ち込まれ、色んな異文化を受け入れ今の姿になっているそうです。
今回登る山:両子山(標高720メートル)
今回のゲスト:川上麻衣子さん(俳優)
今回のルート:両子寺仁王像~鬼橋~両子寺奥の院~百体観音~針の耳~鬼の背割り~両子山
両子寺はとても立派なお寺
スタート地点である両子寺の入り口には仁王像が並び立っています。
石像で2メートルもあり、とても立派です。
仁王像に触れるとご利益があるということで二人ともひざをさすっています。
苔むしした石段があり、雰囲気が半端ないです。
一枚岩の鬼橋から奥の院
小さな沢に一枚岩がかかっています。とても小さな橋ですが、これもまた雰囲気が素晴らしいです。
急な石段を登ると岩に寄り添うように建つ奥の院が見えました。
中も立派でご本尊は木製の千手観音で隣には双子の神である両所大権現が祀られていました。
神と仏が一体となって祀られている神仏習合です。
国東半島はその発祥の地とされています。
奥の院の奥には岩屋と呼ばれる洞窟があり、寺院が建つ前から信仰の場となってきました。
仏や神や自然が一体となったもの、五感で感じる力の象徴が鬼だそうです。
奥の院の近くから登山道がスタート
今までは登山道じゃなかったんですね、なんだか険しいからてっきり登山は開始していると思っていました。
いきなりの急登、どうも雨上がりだそうで滑りやすくなっています。これはますますハードですね・・・
すると岩から木が生えた場所にでてきました。
開けた場所で歩きやすそうですが、周りの景色に圧倒される二人でした。
『針の耳』は圧巻!
岩の間に置かれた百体観音は思った以上に小さなものでした。その先に『針の耳』がありました。
針の耳からは登山用のチェーンがぶら下がっていて、本当に狭い穴でした。
よく見ると穴ではなくいくつかの岩が重なってその隙間がすごく狭いといった感じでした。
これぞ修行という感じで、あまり人の手が入っていない様子も相まって、神秘的な感じがしました。
道なき道の先にある『鬼の背割り』
登山道も最低限しか手を入れてないので、巨岩が真っ二つに割れている『鬼の背割り』も神秘的な雰囲気がありありです。
岩には苔がたくさん生えていて、それだけ長い年月が過ぎたことが伝わってきます。
この鬼の背割りは通り抜けるのは難しくありませんでしたが、とにかくその大きさに圧倒されました。
最後は道なき急登の登山道を登る
人の手は最低限しかはいっていないので、類さんがいなかったらどこが登山道が不安になるところです。
両子山は百万年以上前の噴火でできたそうで、斜面が浸食されているそうです。
直前に降った雨で本当に滑りやすくカメラマンも転んでいました。
木が無数に生えている場所では川上さんが思わず「どう行けば?」とつぶやいていました。
類さんも流石にしんどそうです。
最後の尾根歩きもちょっと急・・・
尾根まででてきたら楽でしょと話す二人でしたが、なんだか少し急な感じの尾根です。
川上さんも思わず「こんなにキツイとは思いませんでした」としみじみ話します。本当ですよね。
なんと尾根を25分も登って展望台、山頂に到着しました。
この時は天気もよく、目の前に大パノラマが広がりました。しかし山の中だけに山だらけです。
下山のあとのお楽しみ:魚料理 松伴
国東半島の麦焼酎で乾杯します。大分名物のまこガレイを骨ごと刺身にして肝と一緒にしたカレイのせごしをいただきます。食べると骨がシャキシャキしているそうですが、問題ないそうです。
お酒に合いそうな一品ですね。
今日の一句 灯明の 麿崖にそろふ 卯月かな 吉田類
★★★★★★★★★
今回は過去イチハードな登山じゃなかったでしょうか。
特に滑りやすい雨上がりに急登を登るというのは大変だったと思います。
類さんも川上さんもすごい体力だなと感心しました。
これは見習いたいです。
にっぽん百低山 毎週水曜昼0時20分~ NHK総合
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