２０２２年８月２7日（土）の「ブラタモリ」は「境港・米子～思わずゲゲゲ！”鳥取のしっぽ”は不思議だらけ！？～」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
タモリさん、境港に来るのは初めてだそうです。
今回はお天気もよさそうでよかったです。
船に乗ったり、山に行ったり、海岸沿いに行ったりと移動範囲が広い回となりました。
今回のタモテバコ：思わずゲゲゲ！”鳥取のしっぽ”は不思議だらけ！？
今回の案内人
とっとりコンベンションビューロー理事長 石村隆男さん
島根半島・宍道湖中海ジオパーク専門員 野村律夫さん
今回のルート
①境水道
➁船で境水道を東へ進む
➂弓ヶ浜
④山の中のキャンプ場
⑤境港中部の畑
⑥皆生温泉（米子市）
水木さんが描いた故郷 境港の不思議は風景とは？
境港と境水道と島根半島が一望できる場所が漫画家の水木しげる先生のふるさとです。
境港と米子市は続いていて、まさしくしっぽのような変わった形をしています。
今回はこの境港の不思議な地形などゲゲゲと驚く謎を解く旅です。
船から境水道の不思議を探る
島根半島は真っすぐに同じ高さの山が連なっています。
境水道側にある半島の海岸線は実は断層でした。
２０００万年前 北にあったユーラシア大陸から日本列島は離れる 北→
１５００万年前 南からフィリピン海プレートが日本列島の下に沈み始める ←南
日本列島が隆起する
力がぶつかるところに断層ができて、北からの力に押し出され島根半
島ができる
もう一つの不思議な地形”平らなしっぽ”はどのようにしてできたか
平らなしっぽの正体は日本最大面積を誇る砂州でした。
【砂州ができるまで】
弓ヶ浜から内陸深い山の中にたたら製鉄があった
↓
山中にある花こう岩の中に砂鉄が含まれており、鉄の原料となる
↓
砂鉄をとるため花こう岩が山から削られる
↓
砂鉄をとった後の砂が川に流され河口に巨大な砂州が誕生
１２００年前 境港は島（夜見の島）で現在の米子とは海を隔てている
１０００年前 川から自然の砂が供給され陸続きとなる
５００年前 たたら製鉄が盛んになり、現在の形になる
人々の生活の営みから広い砂州が産まれ、いまのしっぽの形が完成したとは驚きですね。
たたら製鉄
山陰では６世紀から始まり、最盛期の江戸から明治には日本の約８割の鉄を生産した
境港は元は島だった！夜見の島とはどんな島？
・島根半島から海流が回っていろんなものが流れ着く終着点
・海で流された人も流れ着く島＝黄泉の国→夜見の島とつけられたと考えられる
・境港市と隣の米子市の市境は夜見の島の境だった
水木先生は境港で不思議な違和感を感じていたと描いており、タモリさんは大きな砂州になっても水木先生は感じていたということに感心していました。
境港の特産品が生まれた地形のヒミツ
砂地で水はけがよく潮風にも強い綿花の栽培がさかん
→鳥取藩が積極的に栽培を進める
★水をどのように調達するかが問題
砂地やサンゴ礁でできた土地は雨が降ると海水とは混ざらない真水の層ができる
→海水は容積が重く、軽い淡水と分離してしまう（＝淡水レンズ）
淡水レンズがが生まれる地形で植物を栽培することができた
人気の温泉地、皆生温泉ができた地形のヒミツ
たたら製鉄から出た砂で３０年で２００ｍ砂地が伸び、海に沸いていた温泉が浅瀬に沸くようになりました。
★海岸の浸食をどのようにして食い止めるか
たたら製鉄が下火になると砂の流入量が減り海岸の浸食が起こる
→日本で初めて国の直轄事業として離岸堤工法が採用された（昭和４６年）
離岸堤によって砂地が再生し、トンボロができる（トンボロ＝陸地と島をつなぐ砂州）
離岸堤
沖合に作った堤防のこと
波の勢いを弱め波が内側に回り込むことで砂が堆積する
皆生温泉の伝承
出雲の浜から泡となった魂が流れ着き、新しい体と心がよみがえった
→温泉の泡 →皆生
境港は元は島で断層と砂州が堆積して陸地とつながり、真水を貯められる土地だったので綿花栽培ができて、砂州が広がったことで温泉地となりました。
ひとつの場所でこれだけのことが起こる場所もなかなかないと思います。
また夜見の島だったことから水木ワールドの原点となった場所でもあります。
タモリさん、皆生温泉気に入ったようですね。
確かに目の前に海水浴ができる海辺にある温泉街というのは珍しいですよね。
今回のタモリさんの服装
・ブルーのチェックの半袖シャツ
・ベージュのチノパン
・茶色のベルト
・ブルーの靴
・薄い茶色のストローハット
今回のタモリさんのランチ
残念ながら写真はありませんでした。
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