2024年7月19日(金)の「にっぽん百低山」は「開聞岳・鹿児島」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
薩摩半島の南端に位置する開聞岳は『薩摩富士』と呼ばれる美しい姿をしています。
撮影:5月上旬
最寄り駅:JR指宿駅
今回登る山:開聞岳(標高924メートル)
今回のゲスト:野村麻純さん(俳優)
今回のルート:枚聞神社~展望台~山頂
まずは枚聞神社にお参り
開聞岳をご神体とする枚聞神社はとても立派な神社でした。
開聞岳は海を行き交う人々から航海の安全や漁業守護の神として
信仰を集めてきました。
登山道を覆う針葉樹や広葉樹
登山道に入ると細い登山道を囲うように針葉樹や広葉樹がぎっしり生えています。
この日は陽射しが強そうでしたが、緑の葉が日陰を作って緑がとてもきれいです。
両側が土の壁という登山道
10分ほど歩くと両側に塀といってもいいぐらい、人より少し低い程度の高さまで
壁のようになり、しかも山道がとても細いので人一人通るのがやっとの道に
なりました。
類さん「こんなに狭いんだ」
足元も岩や砂利があり歩きにくそうです。
何度も噴火を繰り返してきた火山
噴火したときの火山灰や軽石などが積み重なるもろい土壌でできています。
そのため浸食の影響を受けやすく雨が降ると土壌が削られてしまいます。
もろい火山の土壌では木も根こそぎ倒れてしまうこともあり、
実際登山道をまたぐように倒木がいくつもありました。
キレイに根っこがそのまま見えます。
これはちょっと不思議な光景です。
ようやく眺望を見られた展望台
登山道は細く、足元も岩だったりで歩きにくそうで、おまけに勾配もあるように
見えます。
野村さんは羽織っていた上着を脱いでTシャツになっていますが
虫とか大丈夫でしょうか。
1時間登ってようやく5合目とはなかなかキツイです。
と、急にきれいに整備された展望台が登山道にみえてきました。
野村さんのいうようにこれまで眺望が見られなかっただけに
二人とも大感動しています。
鹿児島湾、先には噴煙をあげる桜島も見えます。
これは感動ですね!
登山道に大きな岩がゴロゴロ
1時間半ほど経つと登山道に大きな岩が現れるようになりました。
これでは普通に歩くことはできず、岩を乗り越える感じで進んでいきます。
ここもやはり類さんがいないとどこが登山道かよくわかりません。
途中岩の上に登ると眺望が開けました。
今度は東シナ海です。
今回の登山道は開聞岳をらせん状に進んでいくので見える場所が全然違います。
これまた感動です!
開聞岳はどうやってできた?
4400年前、開聞岳は海底噴火によって生まれました。
1100年前、平安時代の初めに噴火があり固めの粘りのある溶岩ができました。
要するに最初の河口からまた噴火し、溶岩ドームができたのです。
美しい円錐形は火山灰と軽石でできた裾野に、山頂付近は溶岩という性質の違うものが重なってできているそうです。
しかもまだ若い山で浸食がされていないので美しさが保たれているそうです。
知覧が近い・・・
開聞岳の北西20キロの場所にかつて知覧飛行場がありました。
終戦間際の昭和20年、400機もの特攻機が出撃しました。
その機体に乗っていたのは多くが若者で、彼らが最後に目にしたのが
日本の景色が開聞岳でした。
類さん
「富士山そっくりですもんね それを後にして散っていくということですよね」
最後は岩登り状態
本当に最後は岩山という感じで岩にかじりつくように山頂につきました。
山頂は本当に岩場って感じでした。
あまりの足場に二人とも岩場に腰をかけて眺望を眺めていました。
山頂でハイタッチした時には体がグラッとしないか心配になるほどでした。
下山の後のお楽しみ:店名わからず(黒い塀の立派なお店です)
開聞岳の麓で育った芋の焼酎で乾杯し、鹿児島名物キビナゴの刺身をいただきます。
新鮮なキビナゴを酢味噌につけて食べるそうです。
これはおいしそうですね!
類さんの一句 若夏の 開聞岳や 知覧見ゆ 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
今回の開聞岳は知覧飛行場が近かったことを知り、本当に切ない気持ちになりました。
でも富士山そっくりの開聞岳、やっぱり美しいと思いました。
登るのはかなり大変そうでしたが。
野村さん、登山が趣味とかではないのにすごいなと思いました。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHKBS
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