2021年6月16日（水）の英雄たちの選択は大坂冬の陣屏風の復元についてと発注者の謎を専門家が語るものでした。
磯田さん、楽しそうでした。
大坂冬の陣図屏風は原本は失われているそうです。
そうだったんですね。
色指定がしてある下絵が残されており、今回は専門家が複数人集まってまず色付けした完成図の再現を試みていました。
色指定があるといっても、その色がどんな色かというのは議論があるものもあるようです。
色を付けると分かったのが大坂城がきちんと描かれているそうです。
この当時あった大坂城は大坂夏の陣で焼け落ちてしまったので、その姿は大坂城の設計図で分かる程度だったそうです。
しかしこの冬の陣図屏風に描かれた大坂城はその設計図と一致しており、大坂城のことをよく知る人物、または目にした人物によって描かれていると言われました。
もうひとつ言われるのが大坂城がとても美しく描かれていることです。
この戦で、家康は大砲を使って大坂城に相当なダメージを与えているそうですが、そういった様子は一切描かれず美しい姿をしているということでした。
専門家の監修によって色がつけられた大坂冬の陣図屏風は迫力があり圧巻といった感じでした。
番組の後半では、この屏風を誰が発注したかの謎について、磯田さん、千田先生、小和田哲夫先生、平山優先生でお話されていました。
なんとなくみなさん楽しそうですね。
専門家があげる屏風発注者の条件は3つだそうです。
①豊臣方にシンパシーをもつ人物
②大坂城をよく知る人物
③相当な財力がある人物
名前が挙がったのが、真田信之、伊達政宗、徳川秀忠、蜂須賀至鎮、千姫でした。
最後の千姫が専門家のみなさんが揃ってありえるかもという話になったところで番組は終わりました。
確かに秀頼の奥さんだったわけですし、冬の陣のときは中にいますし、家康から嫁ぐときに化粧料で10万石もらってるぐらいの人なんです。
専門家のみなさんも結論を出そうというわけではないので、「ここで時間ですね」という感じで終わりましたが、私の中ではすっかり千姫説でいいのではないかと妙に納得してしまいました。
英雄たちの選択 毎週水曜夜8時 BSプレミアム
見逃した方は今なら３１日間無料体験。
