2022年4月16日(土)の「NHKスペシャル」は「#みんなの更年期」でした。
以下感想とネタバレです。
NHKが更年期を取り上げるようになったきっかけは約1年前に取り上げた生理の貧困がきっかけだったそうです。
色んな意見の中に、「更年期障害がきっかけで雇い止めにあった」というものがあり、そこから更年期障害について取材をすすめたそうです。
すると更年期障害で仕事を辞めた人や中には離婚をした人もいました。
体験を語ってくれた人の話を聞いていると他人事ではなくなりました。
仕事を辞めた人は、不妊治療を辞めた人で、じゃあこれからは仕事で結果を残そうと考えたそうです。
管理職に昇進しましたが、40代半ばで更年期障害が始まったそうです。
とても更年期障害であることを言える雰囲気ではなかったそうで、仕事をそのまま続けたそうですが、どうにも体調がつらくなり休職したそうです。
そして復職した時には給料は新人並みに下げられたそうです。
会社は「仕方ないよね」という態度だったそうで、嫌なら辞めればいいという姿勢を感じたそうです。
女性は自分の努力はなんだったのか、自分の全部を否定されたような気持ちになったそうです。
結局女性は退職したそうです。
別の女性は更年期障害の中離婚を経験しました。
年下の優しい男性と結婚した女性は、ある時から突如として怒りっぽくなってしまったそうで、男性のささいな行動に対して怒るようになったそうです。
5年が過ぎたころ、女性は飼い犬に怒鳴り散らしたそうです。
それをみた男性が「言葉が分からないのに」と言ったそうです。
結局離婚に至り、その後更年期障害と診断されたそうです。
女性は更年期障害とは気づかなかったそうで、愕然としたそうです。
こういった女性に対してなかなか適切な医療が受けられていないという問題があるそうです。
その原因として医者の認識不足もあるようですが、診療報酬の問題もあるそうです。
今不妊治療や生理不順などの治療には診療報酬の加算があるそうです。
一方の更年期障害の診療報酬にはそのような加算はなく、診断に時間もかかるというのです。
それで儲けが少ないとみなされ、積極的に治療しようという医師も少ないそうです。
また当人が更年期障害と思わずに、症状が出るたびにその専門の医者にかかっていて、結局更年期障害だと診断を受けたのが相当遅かったこともあるそうです。
また更年期障害だと思って受診したら、実は別の深刻な病気だったこともあるそうです。
一方で周りの理解を得て、更年期障害が落ち着いたということもあるそうです。
その方は50代前半で数年前から更年期障害が出るようになりました。
するとその女性の当時10代後半ぐらいの息子さんがその怒りっぽさは更年期障害ではないのかと思うようになったそうです。
それから母親が寝ていたりすると、更年期でつらいんだなと理解するようになったそうです。
その方は介護現場で仕事をしているそうですが、職場にも更年期について相談していて、症状がつらいときには仕事を変わってもらったり柔軟な対応をしてくれるそうです。
また息子さんが職場まで迎えに来てくれるそうで、そういったサポートを受けているうちに症状が和らいだそうです。
女性はとっても満ち足りた表情をしていました。
その他著名人にも更年期障害についてのインタビューに答えて、みんなに起こりうることを話してくれているそうです。
私は小島慶子さんぐらいしか知らなかったですが、有森裕子さんや有森也実さんのインタビューもあり、みんな更年期で苦しんでいるのかと思いました。
更年期障害の症状は多岐に渡るそうですが、やはり本人も周りももっとこの病気のことを知っておくだけでだいぶ違うんだろうなと思いました。
今日の番組を見ていると、知らないことによる不安というのはとても大きいなと思いました。
45歳から55歳ぐらいの女性が一度は通る更年期において更年期障害に悩む人は4割ぐらいいるそうです。
私もなるかもという前提で今のうちに家族に更年期障害について知っておいてもらって、いざかかったときにみんながドン引きしないようにしておこうと思いました。
NHKスペシャル 土曜日夜10時~ NHK総合
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