ブラタモリ 横浜

ブラタモリ 横浜 テレビ

2022年5月21日(土)の「ブラタモリ」は「横浜・川崎~ 横浜・川崎は東京湾をどう進化させた?~」の回でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回は前回に引き続き東京湾の発展の回で、クルーズロケがメインでした。
前回が東京湾の話で、今回は東京湾横の横浜と川崎の発展の話と東京湾の関係についてです。
今回は前回と同様お天気に恵まれ、すごく気持ちがよさそうで良かったです。

タモテバコ横浜・川崎は東京湾をどう進化させた?
案内人:横浜開港資料館 調査研究員 吉﨑雅規さん
    横浜市港湾局 石井雅樹さん
    東亜建設工業 皆川昌司さん
    川崎市港湾局 鈴木健一郎さん

東京湾は川崎港、横浜港と続く巨大な港です。
実は現在でも巨大化しており、横浜では埋め立てが進んでいるのです。
タモリさんはあっさりケーソンの存在に気が付きました。
そんなの知ってるなんてすごいですね。。。

ケーソン
コンクリートでできた構造物。
海に並べて埋立地の枠を作り、その中に土砂を入れて土地にしていく。

ちょうどまさに埋め立ての真っ最中で、タモリさんのために特別に土運船(どうんせん)(土を運ぶ船)が土を海に放出するシーンを見せてもらいました。
すごい迫力ですね。

現在世界のコンテナ船は大型化が進んでおり、水深のあるふ頭が必要なので、このように造成しているそうです。
横浜は遠浅ですが水深20メートルの場所があり、日本一の深さのふ頭が作られることになったそうです。

ペリー来航当時、横浜は小さな村でした。
アメリカは当初、大坂、長崎、平戸、京都、江都(江戸)、品川を開港するプランを出しました。
幕府は江戸品川は外しました。しかし他の都市は江戸から遠いため江戸が発展するために江戸の外港として横浜が選ばれたそうです。

次に訪れた公園には石垣の跡がありました。
かつて神奈川台場というものがあり、横浜港に来た外国の行使や国王の親族などに対して歓迎の意を込めて空砲を撃ったそうです。
閉ざしていた東京から一転して横浜は国際舞台に華々しいデビューを飾ったのです。

礼砲・祝砲
国際的なルールのもと、15発や21発など一度に多く空砲を放つ

しかし横浜港には問題がありました。
当時は横浜に外国船が来ると小さな船に荷物を積み替え、波止場まで運び、ここから東京まで運びました。
しかし東京ー横浜の運賃は横浜ーロンドンの運賃とほぼ同額だったそうです。
東京と横浜の間には大きな干潟があり、海が荒れると座礁の危険もありました。
輸送に不便な東京湾は時代遅れになったそうです。

そこで実業家の浅野総一郎は東京と横浜の20キロの距離に防波堤を作り、巨大な運河をつくる構想を打ち上げます。

浅野は京浜運河を作り、その土砂で遠浅の海を埋め立て京浜工業地帯を作り出しました。
当初は横浜は商業の町でしたが、川崎・横浜が工業地帯となって日本は工業国になっていきました。

浅野総一郎
1848年富山県生まれ
実家は医師の家系だが商人になることを目指し上京。
自身で資金を貯め、セメントにいち早く着目し、浅野セメント(後の日本セメント、現在の太平洋セメント)を当時の最大手企業にしたことから「セメント王」と呼ばれた。

京浜運河のそばに浅野が作った埋め立ての会社がありました。
浅野は運河を作る作業船の修理をするドッグでケーソンも作って、東京湾の防波堤を築きました。
さらにこの場所に必要な電力や水道、鉄道(JR鶴見線の前身の鶴見臨湾鉄道)も作りました。
浅野が作った工業地帯はその後多くの企業に売り渡され発展していきます。

東芝 水力発電や火力発電などの発電機器を製造
日清製粉 日本で消費する小麦粉の約10%を取り扱う
JR JR東日本の電車の列車運行の約4割に使用する電力を火力発電所で発電
東扇島地区 冷凍冷蔵倉庫が多く立地し、全国の1割にあたる倉庫がある

京浜工業地帯では首都圏の一般家庭で使用される電力とほぼ同等の電力が必要であり、
830万キロワットの発電能力があるそうです。
最近では工業地帯の夜景が人気スポットになっています。
タモリさんは「工場萌え」と言っていました。

京浜工業地帯は世界最先端の取り組みも行っていて、夜景ファンに人気の「川崎のホワイトキャッスル」では世界で唯一使用済みのプラスティックから水素やアンモニアを作ることができるプラントです。
それは付近の工場に送られ排気ガスの無害化などに役立っています。
また火力発電所で出る水蒸気を他の企業に送るパイプラインもあり、このような工業地帯のネットワークは環境問題を考える上で非常に大事な取り組みですね。

最後ではタモリさんも横浜と川崎が現在果たしている役割の大きさを再認識していました。
確かに日本にとって川崎と横浜の存在意義はとても大きなものでした。
今回は船の上で終わりました。

本日タモリさんが回ったルート
①横浜港 シンボルタワー
②(海上より)山下公園前 ペリー来航の場所
③横浜港から3キロほど進んだ先にある公園(神奈川台場跡)
④(海上より)横浜税関前
⑤(海上より)京浜運河
⑥京浜運河近く ドッグ
⑦(海上より)京浜運河 海芝浦駅~東扇島

タモリさんファッションメモ
グレーのスプリングコート
薄い生成りのようなグレーのような色のパンツ
コーデュロイのような質感の黒の靴
白地に細いストライプのシャツ

タモリさんのランチ
今回は船での移動が多かったせいか、ランチの写真はなしでした。。。

ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合

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