シャーロック・ホームズの冒険 ソア橋のなぞ

シャーロック・ホームズの冒険 ソア橋のなぞ ドラマ

2022年3月9日(水)の「シャーロック・ホームズの冒険」は「ソア橋のなぞ」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

冒頭のシーンで事件が起こりそうな雰囲気が漂っていましたね。
裕福な夫は外国人の夫人への愛は冷め、若く美しい家庭教師の女性へと移っていることを夫人は察しています。
夫人は激しい敵意を家庭教師に向けています。

ホームズへの依頼
ブラジル人の妻が拳銃で撃たれ亡くなった事件について、アメリカ人の大富豪ニール・ギブスンから夫人殺害容疑で逮捕された家庭教師のグレース・ダンバー嬢を救ってほしいと依頼がきます。
しかしホームズは家庭教師との関係についてカマをかけ、ギブスンを怒らせてしまいます。

家庭教師グレース・ダンバーが犯人とされた証拠
・夫人がグレースから「ソア橋で会おう」と書かれたメモを握っていた
・グレースの部屋のクローゼットから弾倉から一発無くなっている口径が一致する銃が発見された

ホームズの疑問
・現場に凶器がなかった
・一対の拳銃の片方がグレースの部屋から見つかり、もう一つは行方不明
・夫人が手紙を持っている理由はなかったこと
・夫人が倒れていた場所の橋に下から当たったような傷があったこと

今回はギブスンの管理人の男が亡くなった夫人に同情的でギブスンに対しては懐疑的であったことから、事件の印象が分かりにくくなっています。

ホームズとギブスンは最初の出会いが悪かっただけに、勝手にグレースに面会に行って怒鳴られたり、ギブスンとの面会の日時を翌日にされたりとギスギスしていましたが、真実が知りたいというホームズと話しているうちに、夫人との関係、家庭教師への想いを告白する様子は、本心から話しているようでしたね。
最後は一種の信頼関係が生まれて、最後の望みとしてホームズに事件を託した様子でした。

事件解決のポイント
・グレースは事件当日のギフスンは不安そうだったと発言
・グレースは夫人からソア橋で会いたいという手紙をもらい、その手紙は燃やすように指示があり、返事を庭の日時計に置くよう指示があった
・グレースのクローゼットに銃を置くチャンスは当日家庭教師の仕事をしている間か返事を持っていっている間にあったこと

グレースの事件当日の話を聞いていると、すべて夫人の指示であることが分かります。

今回の名シーン
同行していたコベントリー巡査が池にいかりを下ろして捜索すると、重りのついた銃が引き上げられます。
ホームズ「復讐心に燃えた女。熱帯に生まれ、情熱的で極端な性格。」
ワトソン「自殺を他殺に仕立てて、無実の被害者を殺人者にしようとした。」

今回の印象的なシーン(その他)
・ハドソン夫人が休暇中でかわいい少年がドアボーイを務める
・ギブスンが馬車のような形ではあるものの自動車に乗っている
(馬車できたホームズと車できたギブスンが言葉を交わすシーンは印象的でした。)

夫人が自殺した銃が発見され、新たな証拠が出たことで、グレースは釈放されます。
真っ先にグレースを迎えに行き、終始グレースを気遣う様子のギフスンは彼女が求婚を断っていても彼女のことを想ったという点で誠実なところはあるといえるでしょう。
グレースもそのことは分かっている感じでしたね。
ホームズの言うように、将来結婚してくれるといいなと素直に思ってしまいました。

ただひとつ、銃声を聞いた者が誰もいなかった点は、説明がつきませんでした。
大富豪ということで広大な敷地だったので、誰も聞いた者がいないということでしょうか。

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