2023年3月17日(金)の「山村美沙サスペンス 赤い霊柩車39FINAL~弔の京人形~」を見ました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
『赤い霊柩車シリーズ』は山村美沙原作のサスペンスでフジテレビで放送開始から30年続くシリーズで今回がその集大成になりました。
いつものメンバーが登場し、いつも通りのやり取りが見れるのもこれが最後と思うと寂しいですね。
<キャスト>
石原明子・・・片平なぎさ
黒沢春彦・・・神田正輝
秋山さん・・・大村崑
良恵さん・・・山村紅葉
狩矢警部・・・若林豪
<ゲスト出演>
榎木孝明
松下由樹
羽場裕一
石井正則
事件のあらすじ
明子(片平なぎさ)の幼馴染の伊織(松下由樹)がかつて弟子入りしていた師匠である九条(羽場裕一)が殺され、現場には「にしさき」のダイイングメッセージが残されていた。
明子は同じく弟子の武藤(石井正則)の個展に発表された作品が九条のものであることであることに気づく。
武藤のことを調べていると今度は武藤が殺害され、一連の犯人として京人形の工房を営む西崎(榎木孝明)の息子が逮捕された。
武藤が殺された時間の関係者のアリバイを探るうち、春彦(神田正輝)が何者かに襲われ意識不明の重体に陥った。
赤い霊柩車シリーズの『お約束』
・冒頭に明子が「あだし野念仏寺」でたくさんのろうそくを灯して語るシーン
今回もちゃんとありましたね、最後までありがとうございます。
「さて、残念ながら、こうして皆様とお会いするのは最後になってしまうかもしれません」含みを持たせてますね、息が白くてすごく寒そうです。
・事件について話しているときの素晴らしいロケーション
今回は特に葬儀の打ち合わせをしているホテルの喫茶ルームのロケーションが素晴らしかったです。
他にも明子が伊織と話し込むレトロな喫茶店、春彦と明子が事件の話をしながら歩く川べりも全部美しいです。
・秋山さんと良恵さんの夫婦漫才
大村崑さん、山村紅葉さん、お元気そうでなによりです。
最後まで楽しい掛け合いでした。
・明子の部屋で二人で食事をするシーン
毎回ちょくちょく登場します。そして春彦が食事を作るパターンです。
部屋のレイアウトはここんとこ変わっていないと思います。それがいい感じですね。
・お寺で立派な葬儀を行う
今回も出てますね、こうやってみるとこれはかなり立派なお葬式です。
まず秋山さんがキリキリして指示を出し、そして葬儀に参列した人で言い争いが起こり、出棺前に皿を割って霊柩車が出発します。
今回は葬儀に来た武藤や西崎は紋付き袴を着ています。
事件解決の糸口となるポイント
・春彦が訪ねた伊織の部屋はどこにあった?
→武藤殺害時、伊織は体調を崩し春彦が自宅で看病しておりアリバイがあったが・・・
・伊織の部屋にあったのは良恵が発送した京仏壇ではなかった!?
→九条の供養に伊織が仏壇を購入したいというリクエストで石原葬儀社の方で手配したのは京仏壇だったのに、伊織の部屋にあったのは大阪仏壇だった理由
真犯人は・・・
犯人は伊織(松下由樹)でした。
九条の作品に入れ込み、そのうち彼自身も好きになっていましたが、九条が好きだったのは西崎の妻でした。妻と同じブレスレットを見咎められ破門にされ、九条も引退することになったのですが、事件当時九条は下絵を描いており、伊織は自分を遠ざけるための嘘だったと裏切られた気持ちになり刺殺しました。
それを武藤に目撃され金を要求され武藤も殺害しました。春彦はアリバイ工作に利用されたが、武藤の自宅近くにもう一つのマンションを借りたことが春彦に気づかれ、春彦を襲いました。
事件解決後に大団円となる
明子は九条が嘘をついたわけではないことを話し、伊織は涙を流します。
また西崎の元を訪れ、亡くなった妻と距離があった訳ではなく、彼女が幸せであったことを話します。またそのことを知った九条が西崎の京人形に着せるために下絵を描いたことを話し、人形に九条が描いた打掛を着せました。
それを見ていた西崎の息子が人形師を志すと話しました。
★★★★★★★★★★★★
最後にふさわしいトリックだったと思います。
京仏壇と大阪仏壇の違い、勉強になりました。
以前京間と江戸間の話もありましたね。
またアリバイのトリックに同じ呼び名で呼ばれる寺の近くに住んでいるというのを使うのもよかったです。
最後春彦と明子は結婚するのか、どうなのか?と思いましたが、春彦が京都の大学病院に転職して、同居をスタートさせるというところで落ち着きました。
結局最後まで婚約者なんですね、でもそれがいいですね。
赤い霊柩車シリーズ フジテレビ