2022年7月23日(土)の「ブラタモリ」は「輪島」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
なんとなく今日のタモリさんは声が低いように感じます。。。
ちょっと喉の調子が悪いんでしょうか。
輪島塗のタモテバコ:輪島塗はなぜ日本を代表する伝統工芸となった?
タモリさん、輪島には不覚にも来たことがないとのことです。
今回の案内人
富山大学准教授 伝統産業論 安嶋是晴さん
塗師屋 大崎庄右ェ門さん
布着せ担当 海森慎一さん
下地担当 谷保さん
産業技術総合研究所 地質情報研究部門 渡辺真人さん
漆芸技術研究所 講師 前史雄さん(沈金 人間国宝)
總持寺 副監院 高島弘成さん
今回のルート
①輪島工房長屋
➁地の粉山(珪藻土が取れる山)
➂漆芸技術研究所
④輪島崎(日本海に突き出た岬)
⑤輪島市門前町
輪島塗
国の重要無形文化財
堅牢優美(頑丈でありながら美しい)な特徴
輪島塗は133の塗りの工程を経て、厚みのある器に仕上がります。
美しさと丈夫さを兼ね備えた輪島塗はどのようにしてできるのか探ります。
堅牢(固さ)のヒミツを探る
・布着せ(器の縁や底など壊れやすい部分に麻布をかぶせて貼り補強する)
→漆は接着剤でもある
→一般的に販売されているものにはすべて施されている
堅牢(固さ)のカギを探る
・能登半島で取れる泥岩⇒珪藻土
(海や湖の植物プランクトンが水底に堆積し化石化した石)
→珪藻土の中の穴にまで漆を吸収することで一体化してかたい下地となる
珪藻土が能登半島にある訳
1200万年前
朝鮮半島と日本は九州で陸続きで、日本海側に栄養豊富な寒流が流れ込み珪藻が大繁殖
↓
周囲より浅かった能登半島付近に大量に堆積
↓
海底が隆起し、地表に現れ日本有数の珪藻土地帯になる
優美のヒミツを探る
沈金の技術を高めた砂ボチ(砂のように細かい細工をぼちぼちする)でより繊細な表現が可能になる
→塗りがしっかりしているから、ノミで跳ね上げても隣に打った点から崩れない
→5人の人間国宝が切磋琢磨して堅牢優美の技を高めてきた
沈金
漆の表面にのみで彫って絵柄を描き金粉や金箔を埋め込む技法
(冒頭聞き取れないタモリさんと言い間違える安嶋先生のやり取りが面白かったです)
輪島塗が全国に広がったヒミツを探る
断崖絶壁が続く中で石灰質砂岩の固い天然の防波堤がある輪島
→貝殻などの化石を多く含む石灰質砂岩があるのは輪島崎のみ
→貝殻やサンゴの主成分である炭酸カルシウムはセメントの原料と同じ=固い
輪島港は北前船にとって重要な港となり、輪島塗が全国に広がった
輪島塗が全国に広がった意外なヒミツを探る
鎌倉時代に創建された輪島市にある總持寺(現在は總持寺祖院)
→横浜の鶴見にある大本山總持寺のルーツになる寺院で仏具はすべて輪島塗である
輪住制度
住職が短期間で交代する仕組みで各地の僧が複数人で務める總持寺の仕組み
→明治の初めまで続き全国の僧侶5万人が住職となる
→法要の際に輪島塗の仏具を気に入りそれを持って故郷に戻ることで全国に広まる
鶴見の總持寺といえば、俳優の石原裕次郎さんのお葬式が行われたところですよね。
輪島の總持寺が鶴見に移転したことは知りませんでしたが、總持寺祖院の立派な佇まいにタモリさんも感心しきりでした。
今回は最後の總持寺以外ではそれほど大きな移動はありませんでした。
話に夢中になるといつものタモリさんという感じでしたが、やはり喉の調子が悪いのかいつもの感じではない雰囲気を感じました。
前回の能登半島の天候が過酷だったからかもしれないですね💦
次回はいつも通りのタモリさんが見られると嬉しいです。
タモリさんの衣装
・薄いグレーのコート
・薄いグレーのカーディガン
・オレンジのシャツ
・黒のパンツ
・紺のスニーカー
今回のランチ
写真はありませんでした。
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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