刑事コロンボ 秒読みの殺人

ドラマ

2022年7月16日(土)の「刑事コロンボ」は「秒読みの殺人」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回は犯人であるテレビ局のプロデューサーのケイが支社長のマークに殺意を持ってから犯行を計画し実行するまでの一部始終を冒頭から見る事になり、いつも以上に臨場感がありました。
これは名作だと思います!

コロンボさんが着目した事件のポイント
・被害者のマークは視力が悪いのに眼鏡を頭に引っ掛けていた
・映写室に落ちていた手袋
・被害者から出てきたメモ「K」の文字といくつかの番号
・被害者の女性関係

やはり殺人で顔見知りということになれば、交際相手を真っ先に探すのは当然でしょうね。

コロンボさんが気づいた事件のポイント
・被害者の自宅にクリーニング屋が届けた服が女性もの
・事件当日試写したフィルムチェンジの時間

クリーニング後の服が女性ものと気づいたのはお見事でした。
オーダーで仕立てた服だったことからケイが交際相手であることが発覚します。
映写技師が自分が戻ってくるとすぐピストルの音がした(試写の作品)話とフィルムチェンジのマークの話から犯行時間までの時間がずれている可能性に気づきます。

コロンボさんが仕掛けたトラップ
・犯行に使われた拳銃をエレベーターの天井裏から発見した後、別の拳銃をわざとライトの光の影でわかるように置く

今回は硝煙反応が出ている手袋や犯行時間のずれといった証拠が色々あるなかで、決定的だったのが犯行に使われたピストルをケイが取って処分したという証拠でしょう。
コロンボさんのトラップが決まりましたね。

ケイは事件後にマークの代わりに仕事をこなしますが、重役のフラナガンに仕事への対応について苦言を呈され指摘されクビを宣告されます。
まさしく事件を思い立ってから実行に移し、その後も起こるトラブルと向き合いながらコロンボさんとも渡り合うという怒涛の展開で、目が離せませんでした💦

今回のドラマは女性蔑視の態度が何度か垣間見えるドラマでした。
マークがケイに別れを切り出すシーンも、グラスを割って中に入っていた高級車の鍵を見せますが、どこか面倒くさそうです。
拳銃をベットに放り出して「心臓を一発、完全犯罪で」などと発言するシーンもケイをバカにするような態度です。
現場のスタッフも言い方もクビを宣告した重役の物言いもどこか引っかかるものでした。
歌手のバレリーが使い物にならなくなってもどこか捨てきれなかったのは自分を無心に慕ってくれる相手がかわいかったのか、心の底では彼女のことが一番大事だったのかは分かりませんが、ケイが生きた職場が過酷だったことはよく分かります。
それでも彼女は貧しい子供時代から這い上がるために必死に頑張ってきて、事件を暴かれてもなお這い上がってみせると言ったのでしょうね。
今回はケイに同情してしまいました。

刑事コロンボ 毎週土曜4時台 BSプレミアム

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