2022年8月3日の「歴史探偵 選 戦国の忍び」をみました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
所長:佐藤二朗さん 副所長:渡邉佐和子アナウンサー
歴史探偵:近田雄一アナウンサー
多摩大学客員教授(日本史)河合敦さん
渡邉さん、大好きです。見てるとほっこりして楽しい気分になるんです。
調査1 戦国時代の忍びの武器
①まきびし
場所:八王子城跡
発見されたもの:まきびし(城の出入り口付近)
素材:粘土(低温で焼いて固めた陶器、素焼き)
・戦国時代の忍びの武器はひとつも見つかっておらず、非常に貴重なもの
・とげが必ず上を向く構造のものはまきびし以外にない
・昔は鉄砲の玉の代わりと言われていたが、昭和30年代に採集されたものを戦国時代の忍びの武器(土製まきびし)と認定
八王子城
関東を支配した北条氏の城
1590年天下統一を目指す豊臣秀吉が攻撃する(小田原攻め)
小田原城に武器を持っていっていて武器が不足したことから地元で調達できるもので武器を作ったのではないかと推測
調査:土製まきびしを復元してその効果を確認する
①八王子の土を使って土製まきびしを復元
→指導があれば量産も可能と推測
②頑丈さを検証
→2.5ミリの木材も0.5ミリのステンレス板も貫通
②手裏剣
場所:岩槻城(八王子城と同じ北条氏の城)
発見されたもの:石のひらつぶて(手裏剣の一種)
素材:石(緑泥石片岩)
→岩槻城周辺ではとれない
形:六角形
→角に指を引っ掛けて回転を加えるため
・岩槻城周辺ではとれない緑泥石片岩を使った関東で盛んに作られた板碑(現在でいうお塔婆のような供養塔)を崩して武器を作る
・緑泥石片岩は薄く剥がれやすいので、剥がして角を落とすようなスタイルで作ることができる
結論:今までの忍びのイメージが変わる
すでに出土されたものにも新たな発見があるかもしれない
調査2 戦場における忍びのミッション
忍びのミッションその一 陽動作戦(敵の目をそらす)
忍びのミッションその二 夜わざ(静かに俊敏に動き攻撃する)
証拠付ける資料
→1562年ごろ北条氏康が忍びに対し上杉謙信に取られた関東の城の一つである葛西城を取り戻してほしいという依頼
→無紋で来ること、莫大な成功報酬を約束した
北条氏康が頼った忍びの正体は→「本田どの」埼玉県深谷市本田を拠点としていた武士
・戦国時代、生きるために傭兵になったものを本田家が訓練し束ねたと考えられる
葛西城
現在は環状7号線が通っていたり、発掘調査が難しく一部しかわかっていないとされる
→推定復元を試みる
・東に中川、西に湿地帯が広がり自然の防衛機能が働いている
・水堀と土塁があり、落とすことが難しい城
・書面から北条本軍と連携して葛西城攻めを行っている
結論:戦国時代忍びを使う大名は数多くいた
最小の兵力で最大の効果を得る忍びの役割は大きかった
しかし乱世が終わると役目が終わり、多くは農民に戻ったとされる
近田アナが夜の土塁超えにチャレンジしていたのは面白かったです。
佐藤さんが言うように放送事故かと思うぐらいライトを消したら真っ暗でした💦
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