2022年9月10日(土)の「ブラタモリ」は「恐山~なぜ恐山で死者に会えると思うのか?~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回の青森県の恐山、タモリさんはずいぶん前に一度来たことがあるそうです。
しかしその時は雲でよく見えなかったそうですが、今日は天気がよさそうですね。
タモテバコ:なぜ恐山で死者に会えると思うのか?
今回の案内人
恐山菩提寺 院代 南直哉さん
弘前大学理工学部教授 折橋裕二さん
弘前大学大学院理工学研究科 盛合秀さん 小林英史さん 丸山哲弥さん
下北ジオパーク推進協議会 北川桐香さん
今回のルート
①恐山菩提寺近くの三途の川
➁恐山菩提寺の入り口
➂恐山菩提寺わきの岩場(地獄の景色)
④恐山菩提寺の奥にある平坦な場所(賽の河原)
⑤賽の河原のすぐそばにあるお堂
⑥お堂の奥の山道
⑦恐山菩提寺の奥にある湖のほとり(極楽浜)
恐山菩提寺は比叡山、高野山と並んで日本三大霊場と呼ばれています。
タモリさんがいた三途の川は逆から渡ると長生きすると言われています。
(今は建て替え中だそうです💦)
<この地方に古くからある言葉>
「死ねば お山さ 行ぐ」
→亡くなると極楽や天国に行くとは考えない 恐山にくると考える
今回はどうして恐山には死者が向かう、死者に会えるイメージがあるのか解き明かしてくれます。
★恐山がどんな場所か探る
①参道のそばに温泉が何か所もある
(昔は露天風呂だった、混浴の温泉もあり)
→恐山入山料500円で温泉は入り放題(源泉は70度)
温泉が湧く地に人が集まる→修験者が集まる→信仰の場になる
➁寺の横に岩が一面に広がる異様な岩と植物が生えない荒涼とした風景がある
→その見た目から地獄の風景という信仰がある
<ごつごつした岩のヒミツ>
この辺りからは昔高温の温泉が湧いており、それが溶岩に触れると一部の成分が表面からゆっくりと溶け出して、ごつごつとした岩肌になった。
当時は高温のため危ないので人が近づくことができなかった。
<草木が生えないヒミツ>
27万年前に大規模噴火でできたカルデラの一部だが、今でも噴気を続けており、ほとんど水蒸気だが一部に硫化水素ガスを含んでいるため草木が生えない。
しかもまとまった噴気があるの菩提寺のまわりのみ。
植物は育たないが人は近づけるレベルの噴気が続いている。
死者がいるような景色の中に自分もいると思わせる景色がある
➂賽の河原を思わせる平坦な景色に変わる
賽の河原
あの世とこの世の境界で子どもの魂がとどまり親や自分のために石を積む
かつては湖の一部で底に砂がたまり底が平坦となる
↓
湖が流れ出る水路がなんらかの原因(土砂崩れ等)で塞がれ湖の水位があがる
↓
別の水路ができて湖の水位が下がり(現在の三途の川)恐山菩提寺の平坦な部分が顔を出した
・賽の河原の近くにあるお堂のお地蔵さんには雨の日の翌日にお参りするとすそが濡れているという言い伝えがある(賽の河原へ夜歩いて行って嘆き苦しんでいる霊を救いにいくといわれている)
・お堂の奥の山道は黄泉の国につながっているとされ、手ぬぐいやわらじ、お菓子などがお供えしてある(数十年前からこのようにお供えがされるようになる)
死者への思いを寄せる場所になる
④極楽を思わせるきれいな湖に白い砂浜はどうできたか?
・湖底から強酸性のガスが出ていて生き物(バクテリア)も生息しづらい環境
→湖が汚れずきれいなまま
・砂はマグマが冷えて固まった火山岩=デイサイトが広がっている
・デイサイトは恐山全体に広がっているが風化・変質に強い石英だけが残る
・特に激しい噴気があった場所で頑丈な石英以外は白く変質し、強酸性の湖に洗われるようにして石英だらけの湖となった
→白く美しい砂浜となった
石英が含まれていなかったら(溶岩の成分が違ったらこのような景色にはならない)
・湖に向かって親しい人の名前を呼ぶ(魂呼び)
極楽浄土に向かって死者の供養にくる
途中から出ていた霧が番組の最後に晴れてキレイな湖面が見えました。
タモリさんはとても感動していて、今度番組じゃなくて来なきゃと言っていました。
とても不思議な場所で、ここは行ってみたいと思いました。
【番外編】
恐山の院代さん曰く金属類が腐食してしまうということで買ったばかりのパソコンを数か月後に起動させたら画面に白い煙が広がって壊れたそうです。大変ですね。。。
タモリさんの衣装
紺色の夏のジャケット
モスグリーンのシャツ
チノパン
黒にブルーの柄があるベルト
茶色の革靴
今回のランチ:写真がなく確認できませんでした😢
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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