英雄たちの選択 鎌倉幕府 北条氏

テレビ

2022年10月12日(水)の「英雄たちの選択 選」は「将軍か執権か 鎌倉幕府・北条氏の戦略」でした。
こちら初回放送が2022年4月6日の再放送でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

鎌倉幕府成立からおよそ50年、北条氏中心の幕府政治を確立したのは5代執権・北条時頼でした。
今回は時頼の選択に迫ります。

今回のゲスト
信州大学特任教授 山口真由さん
歴史家 細川重男さん
小説家 真山仁さん

今回のメンバーは個性が強いですね💦

5代執権就任の経緯とは?
・頼朝の直系は3代将軍実朝で途絶えた後、京より九条頼経が摂家将軍となる
・3代執権泰時と4代執権経時が相次いで亡くなり、経時の弟である時頼が20歳で5代執権となる

執権就任直後のクーデター危機を乗り越える
次男の時頼の執権就任を快く思わない勢力がいて、就任2か月で不穏な空気が流れる。
宮騒動が起こる(時頼は将軍御所への通路を塞ぎ、4代将軍九条頼経を孤立
・三浦泰村を味方につける(時頼反対派だった)
・名越氏は流罪、九条頼経は京に送り返し、事態は収束した

また一難!宝治合戦で三浦氏と戦う!
由比ガ浜に赤潮、翌日には巨大な流星が飛んでくる、黄色い蝶の大軍が市中に充満など不穏な空気が漂うなか、宝治合戦(三浦泰村VS安達景盛)が勃発する。
三浦氏も安達氏も時頼と親戚だが三浦氏は北条氏に並ぶ家柄が高かった。
時頼は安達側につき、一進一退の攻防の後、屋敷に火をつけると三浦氏は頼朝を祀る法華堂で5百人余りが自害するという壮絶な最後を迎えた。

時頼の幕府改革<裁判制度の見直し>
武士の移動が増えたことで裁判が増え、評定で裁ききれず、評定の下に引付という審議の場を新たに設ける
→引付で審理したものを評定で最終的な決定を下す
→一部の最重要人物の恣意が入る余地がなくなる(くじによって担当を決める)
→一般庶民の訴えも裁判するようになった

先の将軍九条頼経の策略で宮騒動の残党の謀反計画が発覚したが未然に防ぐ
→将軍が九条家の人間である以上諍いが絶えない
<鎌倉幕府を盤石にするための時頼の選択>
一、自分が将軍になる(5代将軍九条頼嗣は追放)
二、親王を将軍に迎える(九条家以上の家)


<結果は二を選択>後嵯峨上皇の皇子である宗尊親王が鎌倉幕府6代将軍に
→幕府の権威は高まり北条氏の権力は揺るぎないものとなった

歴史家 細川さんの選択はあえて選択一
頼朝は鎌倉殿であり、征夷大将軍
 鎌倉殿 東国の御家人たちの主人
 征夷大将軍 朝廷から任じられる官職
→鎌倉殿に親王を迎えて時頼は征夷大将軍となる
面白い案だと思います!

武士を変えた撫民政策
民の頭を撫でるように慈しんで社会全体の安定を目指す政策【御成敗式目に追加】
武士は職業戦士だったが、時頼の政策により行政官、統治者としての自覚を強める
→武家政権の基本的な立場が形づくられた

日本初の本格的な禅宗寺院である建長寺の建立した(禅の人を思いやる心を重視した)
時頼はあじさい寺で有名な明月院に最明寺を建立し、37歳の若さで息を引き取った。

そんなに早く亡くなってしまったんですね、やはり生きること自体が大変だったということですね。
でもよくやり切ったと思います。

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