2022年7月3日(日)の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は選「小栗旬スペシャル」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
・冒頭シーンから。
「撮られたくないものはない。聞かれたくない質問もない。」
この時期はおそらく大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主演である北条義時への出演が決定した時期なんでしょうね。
乗馬の練習をしていました。
・乗馬の練習の合間にて。
「役作りって何だろう」
「年々お芝居をすることが難しくなる」
「したふりしてる 努力。怠けてるな。」
「いつになったら俺のメッキは剝げるんだろうと思ってたりする」
「頭打ちだなあっていうのは少し前から思っているけど」
・北条義時のイメージについてスタッフの意見に耳を傾ける。
「結局自分ひとりの発想なんてものはこれっぽっちしかないと私は思っている」
・車中でスタッフさんに以前小栗さんが話していた演技が下手だという話について。
「勢いと雰囲気だけでは続けられない状況が今は来ているなって感じてる」
「いろんなものに挟まれて、自分らしくいられなくなっていく感じがする」
小栗さんは大河ドラマ撮影初日、何人ものスタッフさんに声をかけます。
200人近くいるスタッフさんの顔と名前を覚えるそうです。
小栗さんはマスクに毎日気づいた言葉を書くようになりました。
源頼朝役の大泉洋さんがパンの差し入れをした日は「大泉 パンありがとう」と書いてリハーサルをしていました。
なかなかシュールな絵です💦
早速大泉さんからクレームがついていました。
小栗さんは実は人見知りだそうですが、マスクはそれをカバーするためのコミュニケーションツールのようです。
「人の顔色ばかり見ているからいい俳優になれないんだよ」
小栗さんは番組スタッフの一人が奥さんが出産間近と聞いて一旦帰るよう説得します。
スタッフはそれでいい仕事ができているのか悩むというと、その悩みは分かると言います。
小栗さんも芝居のことだけ考えて破天荒で、でもみんながその人についていくような俳優に憧れがあって、30歳ぐらいまではそうなりたいとそうしてきたと話します。
でも実際には普通で、最近本当の自分はどうなんだろうと思うことがあると言います。
本質は団地に住み、蟻地獄に蟻を落としている内気な少年だと話しました。
それが学芸会で芝居をしたときの拍手がうれしくて、ここまできたと話します。
「いつか自分がものすごく輝くかもしれないと思ってるからじゃないかな」
「いつか死ぬまでに一本ぐらい あいつこれはマジでやばかったなってときが来るんじゃないかと」
・大河ドラマ撮影現場にて。
「ギリギリまで逃げようかなとか考えることはあるよ」
結局ディレクターは翌日一旦戻って出産に立ち会い、無事お子さんが産まれました。
・腹筋400回が日課
・半年かけて左利きを右利きに
・足に重りをつけ鎧を着た武士の歩みに
ディレクターは小栗がとても周りに気を使っていることに気が付きました。
ほとんど楽屋には戻らず共演者といることがほとんどでした。
みんなをリラックスしていい芝居ができるように気を配っている様子でした。
そのことを指摘すると、初代マネージャーの方の話をしました。
「ごくせん」の撮影の時に、初代マネージャーが病魔に侵され長くないことを知ります。
小栗さんはたくさんアイディアを考えて現場で話すと面白いと言ってもらい、途中からどんどんセリフが増えていったそうです。
残念ながらその後初代マネージャーさんは亡くなり、小栗さんのブレイクを見る事はなかったそうです。
「あの人が見たかったものを見せてあげたいなっていうのはあるかもね」
その後重要なシーンに密着していたら小栗さんの邪魔になってしまいます。
小栗さんは大丈夫と声をかけましたが、密着は一旦止めることになりました。
すると小栗さんのほうから連絡がありました。
小栗さん曰くキリキリしたところが撮りたいというディレクターに最近はないと話します。
「小栗旬を傷つけずに作品を終わりましょうねっていう現場が増えてきたのも事実」
「そうすると俺の居場所はないよ」
もうすぐ小栗旬という役者が死ぬといいつつも希望を探しているようです。
「誰かの人生の1ページになるってことは俺たちの人生の数ページを削らなきゃいけないんだよ」
俺を、削る
最後小栗さんは完成したものを見せてもらい
「純粋に何か和田君からラブレターもらったみたいな気分」
と嬉しそうに笑っていました。
プロフェッショナルとは、恩返し
小栗さんがディレクターの問いかけに考えた後答えた言葉です。
最後まで「こうだ!」みたいな言葉を言わないのが小栗さんらしいですね。
プロフェッショナル 仕事の流儀 NHK総合
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