ダーウィンが来た! 鎌倉

ダーウィンが来た! 鎌倉 テレビ

初回放送が2022年8月14日の「ダーウィンが来た!」は「不思議いっぱい!鎌倉生きもの調査隊」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回はNHKプラスで「ダーウィンが来た!」の鎌倉生きもの調査隊を見ました。
今大河ドラマで「鎌倉殿の13人」をやっているだけに、地形にも反応しちゃいます

鎌倉の不思議その一 夜の森に響く叫び声
・春になると森のほうから断末魔のような声が聞こえる
・鎌倉のいたる場所で聞こえる(広い森のすぐ近く)
建長寺の奥座敷で10日以上粘ってようやく声と姿を捕らえた
佐助稲荷神社(源頼朝が征夷大将軍に昇り詰める手助けをしたといわれる神社)での神頼みが効いた?

【答え】ふくろうのメスの声
特に「ギャーッ」という声はオスに獲物を取ってきてくださいという声
育児をしていて獲物をとりに出られないので、オスを呼んでいる声

Q.ふくろうは鎌倉にはたくさんいる?
A.観光客に餌付けされて爆発的に増えたタイワンリスをふくろうが獲物にしている

→観光地鎌倉では外来種がたくさん入ってきているが、ふくろうが外来種の増えすぎを抑制し生態系を安定させる働きをしているともいえる

源頼朝が幕府を鎌倉に開いたのは周囲の森が外敵を防ぐ天然の要塞になると考えた
→森は鎌倉防衛の最前線とされ大切にされた
→その後も森は大切に保管されてきて豊かな森が現在でも残っている

鎌倉の不思議その二 砂浜に謎の特殊地形!?
鎌倉の海岸の一角に岩場が広がる場所がある(200メートル四方ほど)
和賀江島魚にヤドカリ、カニやエビなど海の生きもの(約400種)に簡単に出会える
・和賀江島には丸い石が一面に敷き詰められている
→丸い石は色んな空間や隙間ができるので生きものの隠れ家になる

和賀江島誕生秘話
第3代執権北条泰時らの時代に鎌倉幕府によって作られた人工の港があった
遠浅の鎌倉の海に遠く伊豆などから石を運び港を作った
→数百もの船が停泊できるほど大きな港だった

(答え)和賀江島は泰時らによって築かれた港が長い年月で石組みが壊れて港の姿は失われたが広大な岩石帯が残った場所(日本最古の築港遺構)

鎌倉の不思議その三 街のど真ん中にあの魚が大集結!
鎌倉の若宮大路のそばの小さな川にアユの大軍が泳いでいる
(通常)アユはなわばりをつくり単独行動する、侵入者は追い払う
(鎌倉)ライバルが多すぎるとなわばりを作らない、集団行動をする
Q.どうしてこんなにアユがいるのか?
A.鎌倉の海に注ぐ川は市内の森から注ぎだしていて、どの川も源流から海までが3キロほどと近い
森から染み出すリンや窒素など養分が豊富で、石の上に藻類がたくさん生える
→アユの大好物
→川が短く浅いため、アユの密度が極端に高くなる

海と川の距離が近いため、海と川を行き来する生きものが集まる

【答え】鎌倉の豊かな森から染み出る養分にアユが大量に群がっている

確かに3つの不思議ともに、鎌倉幕府によって大切に守られた森と海を現在でも大切に守っているおかげで見られる現象だと思います。
次に鎌倉を訪れる時は今回のポイント3つを必ず見たいと思いました。

ダーウィンが来た! 毎週日曜夜7時30分~ NHK総合

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