浅見光彦シリーズ テレ東 岩田剛典

浅見光彦シリーズ テレ東 岩田剛典 ドラマ

2022年12月12日(月)の「月曜プレミア8 浅見光彦 源氏物語殺人事件」を見ました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

冒頭のシーンが凝っていてよかったです。
被害者の女性があおむけに倒れているのに、上から見た倒れている自分や親の姿は事件をリアルに感じて一気に引き込まれた感がありました。

今回は出演陣がとっても豪華です。

浅見光彦・・・岩田剛典
浅見雪江(光彦の母)・・・丘みつ子
浅見陽一郎(光彦の兄)・・・高橋克典
曾宮一恵(被害者家族の生き残り)・・・久保田紗友
春田月江(被害者の母親の妹)・・・酒井美紀
春田雅江(被害者の母親の親)・・・かたせ梨乃
若尾剛(被害者の母親の元婚約者)・・・加藤雅也
軽井沢のセンセ(光彦家族と友人)・・・榎木孝明

キャスティングの感想
EXILEの岩田くんが光彦役ですが、思った以上にいいのではないでしょうか。
岩田くん演じる光彦はちょっと飄々としつつ事件の謎をきっちり進めていく雰囲気がありました。
被害者の娘さんへの気配りや、ラストシーンで手土産を家族で食べる時のしっとりした感じもいい感じでした。

榎木孝明さんは他局ですが光彦役をしていただけに、すごいキャスティングだなと思いました。
でも白髪でハイテンションな作家先生役は良く似合っていました。

かたせ梨乃さんが出演と知って、てっきり光彦の母親役かと思ってしまいました。
シリーズ1作目を見ていなかったので、丘みつ子さんが母親役とは知りませんでした。
でも私の中では加藤治子さんと野際陽子さんがツートップって感じですね。

加藤雅也さんはすっかり白髪が似合う感じになりましたね。
最近は俳優さんも白髪で出演するようになりましたが、この方が自然でいいと思います。

ストーリーの概要
鎌倉の円覚寺を訪ねた光彦は参拝が終わった女性が急に屈みこんだので声をかけた。すると彼女は両親は無理心中を図ったと警察に言われたが、犯人らしき人をみた、両親は殺されたと告白される。軽井沢のセンセと共に事件現場や関係者から話を聞いているときに、第二の事件が起こる。今度は毒を飲んで無理心中を図ったとされるワインを売った店主が刺殺された。

光彦が気づいた関係者の発言や行動のほころび
・被害者の妹の月江は姉のことを話しているとみじめになってくると発言
・被害者の元婚約者の若尾は京都在住なのに事件後何度も鎌倉に出向いている
・月江は姉夫婦のお店の借り入れの残高を肩代わりしたはずなのにローンはそのまま残っている

みどころ①被害者の娘(一恵)がみた幽体離脱のような景色の正体
ワインを飲んで両親は毒殺されるものの、グラスのワインをすべて飲み干さなかった一恵は一命をとりとめます。
一瞬取り戻した意識の中で、両親が倒れている姿が目に入ります。
そのあとタンスの辺りにうごめく黒い人影を見ます。
その後また気を失った一恵でした。
誰にも信じてもらえなかった話ですが、光彦は一恵が上向きに倒れた真上にあった陶器の丸いプランターに映し出された真上から見た倒れた両親の姿やうごめく人影をみたのだと気づきました。

みどころ➁犯人をワナにはめる光彦
犯人に電話をかけ会う約束をするもののすれ違ってしまいました。
光彦はその足で再び円覚寺に出かけます。
すると背後から襲われますが、間一髪警察が取り押さえました。
光彦は犯人が事件の核心に気づけばすぐ殺そうと行動を起こすだろうと呼んで、わざと電話をかけ、アポイントをとったのでした。

みどころ➂光彦の気づいた若尾の気持ちと優しいウソ
光彦は事件後若尾が何度も鎌倉に来ていることを宿泊履歴から知ります。
一恵は若尾の子だから心配で何度も様子を見に来ていることを指摘されます。
光彦はそのことを一恵には言いませんでした。
若尾も最後まで一恵には言いませんでした。
一恵にとって両親は亡くなった二人だということがよく分かったからでした。

事件の真相
犯人は被害者夫婦の融資担当の矢代(窪塚俊介)でした。
自分が投資で抱えた借金返済に自分が融資担当している顧客であり、最近元本を返済してきた被害者のお金をそのまま自分の損失に当てることを考えつきました。
被害者が自分の店の2周年の祝いを家族ですることをたまたま知った矢代は同じワインを購入し、毒を入れすり替えました。
事件後毒の瓶をすり替えに向かうとき、若尾とすれ違いました。
事件後酒店の店主から被害者と立ち話してワインを見たことを見られていたことを知った矢代は店主も殺してしまいました。

一方の若尾は生前被害者とトラブルがあり、事件当日も現場に立ち入り、ノートを持っていってますが、懸命に蘇生を行ったり救急車を呼んだりしていました。
トラブルがあったので犯人と疑われましたが、結局事件とは無関係でした。

★★★★★★★★★★
犯人として怪しかった若尾は犯人ではなく、融資担当の矢代が真犯人という面白い展開を辿りました。
おまけに一恵は自分の子どもであることを結局は言わなかったり、ラストシーンでは若尾と月江がもう一度やり直す雰囲気があったりと余韻があってよかったと思いました。
被害者夫婦の和菓子のテーマになった源氏物語感は若干薄かった感じもしますが、事件としては面白かったです。
また岩田くんの光彦が見たいです。

令和の浅見光彦シリーズ テレビ東京

タイトルとURLをコピーしました