名探偵ポワロ ホロー荘の殺人

名探偵ポワロ ホロー荘の殺人 ドラマ

2023年6月14日(水)放送の名探偵ポワロ
ホロー荘の殺人を見ました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。


今回はまさしく人間ドラマといったお話でした。
医者としては素晴らしいが女性にはだらしない男、

美しく才能もあるのに男運のない女、
好きな人にはずっと振り向いてもらえない男、
盲目的に夫を愛する女・・・
どのキャラクターも濃かったですね。

あらすじ
ポワロが持つ別荘の近くのホロー荘に夕食に招待された。

そこにはアンカテル一族が集っていた。
食後近くに滞在する女優がふいに訪れ、
送ってほしいとかつての婚約者だった医者のジョンを連れ出した。
翌日ランチのため再びホロー荘を訪れると、

プールサイドでジョンが撃たれて倒れており、
近くには拳銃を持った妻のガータ、画家のヘンリエッタ、
レディ・アンカテル、エドワードが立ち尽くしていた。
ジョンは「ヘンリエッタ」と一言発すると息を引き取った。


事件の最大のナゾ
妻のガータが持っていた拳銃はジョンを撃った銃ではなく、

ジョンを撃った銃が行方不明になっていました。
ホロー荘には主人のヘンリーが銃をたくさん所有しており、

そのうちの一丁(ホルスター付き)が無くなっていました。
その銃も行方不明でした。
このままだとジョンを撃った銃が特定できず、

事件の調査ができず終わってしまう可能性がありました。

一族の中から様々な証言が噴出
・執事は事件当日の午後、ホールに銃が置いてあったため、

 主人の銃の棚に戻したと主張
・レディ・アンカテルは事件当日、

 卵を取りに行く籠の中に銃を持っていたと主張
・ヘンリエッタはプールが見渡せる東屋で落書きを残している
(ポワロにも落書きをしているところを見られている)

ポワロが気づいた事件解決へのきっかけ:グレンジー警部の言葉
(ホロー荘から紛失した銃の話)

「サー・ヘンリーと話したところ、彼のコレクションから
銃が一丁無くなっているそうです。
38口径スミスアンドウエッソンが、ホルスターごと。」

→事件当日ガータの部屋で趣味の革細工のバッグの中で

二つに切られたホルスターを見たのを思い出す

(ヘンリエッタの家を家宅捜索した時の話)
「銃はなし、芸術品はやたらたくさんありましたがね。
彫刻やら奇妙な形の馬やら。木材のかけらに金属。」

→以前ヘンリエッタが動物が嫌いだと話していたのに、

馬の作品があると聞いておかしいと感じ取る

ポワロがアンカテル一族に仕掛けたワナ
検死解剖までにジョンを撃った銃は見つからず

(本当はポワロが見つけているが内密にされた)、
レディ・アンカテルはこれでジョンの事件は終わりにしましょうと話すと
ポワロはまだ終わっていないと答えます。
普段は陽気なレディ・アンカテルが不機嫌な態度を示すと、

ポワロは聞きます。
「何か忘れていらっしゃいませんか?レディ・アンカテル。」

その日ベットで休んでいたレディ・アンカテルは

ハッとした表情で起きると、
すぐにヘンリエッタが休んでいた部屋に行きました。

レディ・アンカテル「あなた、見逃してないかしら。

            取り越し苦労ならいいんだけど
            あなた、何もかもとってもうまくやってくれましたもの、
            でも、そのことは聞いていないから。それで心配になって」
ヘンリエッタ「何の話なの?」

レディ・アンカテル「ホルスターよ」
ヘンリエッタ「えっ」
レディ・アンカテル
ヘンリエッタ、ホルスターよ。
            あの銃はホルスターに入っていたのよ!

ヘンリエッタはハッとしてベットから飛び起きた。


事件を紐解くポワロ
ガータの家に先回りしていたポワロは、
ホルスターはどこだと飛び込んできたヘンリエッタとガータに向かって
事件の説明を始めました。


犯人は妻のガータでした。
彼女は夫のジョンを崇拝していました。

彼はすばらしい医者ですばらしい夫だと思っていました。
しかし事件前日女優に連れていかれる夫の表情が気になって、

夜中に屋敷を抜け出しました。
東屋で不倫をしている夫に衝撃を受けたガータは
「全てうそだった」と夫を殺す決意
をしました。
銃の扱いはヘンリーから教えてもらっており、

銃の弾倉については本で知っていたため、
ヘンリーのコレクションから2丁の銃を持ち出し、
一丁でジョンを撃ち、茂みに投げ込むと、
もう一丁の銃を手に持ちました。
ジョンの最後の言葉を一族の為にもガータを守れと

感じたヘンリエッタは一族に対して、
「ガータが撃ったのではなく、ガータは落ちている銃を拾っただけだ」と言います。
そこで一
族は銃にまつわる色々な証言をして
ガータをかばおうとしました


ジョンを撃った銃はヘンリエッタのアトリエの馬の作品から出ており、

ホルスターはそのままガータの革細工のバックの中にありました。
結局ガータは自ら毒を飲んで自殺しました。


ポワロはヘンリエッタに帰りなさいと促し、
車で現場から立ち去って初めて涙をみせました。

★★★★★★★★★★★★★
ラストシーンでヘンリエッタを帰したのは、
事件をこのままうやもやにしてしまうのかと思ってしまいましたが、
ガータが亡くなって、銃もホルスターも見つかっているので
それも難しいでしょうか。
銃は警察が保管していますし。
それにしてもジョンの女へのだらしなさぶりはひどいもので、

あの鈍感でジョンを崇拝していたガータですら、
違和感を感じたぐらいのニヤけぶりでしたね。
妻のガータや愛人のヘンリエッタの前で

元婚約者の後をついていってしまうジョンが一番悪かったの一言です。
あと、サー・ヘンリーを演じていたのは
「シャーロック・ホームズの冒険」のワトソン役の
エドワード・ハードウィックさんでしたね!
このサー・ヘンリーは一族の企みとは無関係で、

そのあたりが夫婦関係って面白いなと思わせるところでした。

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