2023年10月4日(水)の「にっぽん百低山」は「恵山・北海道」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回の撮影は7月下旬で、いいお天気ですね。
函館から車で30分の渡島半島にある日ノ浜海岸の先にある恵山は
航海の目印となっていたそうです。
なんだか雰囲気が普通の山とは違いますね・・・
江戸自体には対岸にある恐山とあわせて霊場として崇められてきたそうです。
今回登る山:恵山(標高618メートル)
今回のゲスト:高田秋さん(モデル)
今回のルート:山の中腹にある駐車場~大地獄小地獄~賽の河原~山頂
高田さんは登山初心者だそうですが、類さんとは飲み友達ということで
知り合いだそうです。
類さんと飲めるということは相当飲めるのではないでしょうか。
最初から絶景が!
歩き出すとすぐに地獄谷のような荒々しい景色が目に入ってきます。
2500年前の噴火によって山体崩壊を起こしたそうです。
恵山は活火山で一番新しいところでは150年ほど前に
大きな水蒸気爆発を起こしています。
その火口近くまで行けるというので寄り道することになりました。
付近は木がひとつもなく鉱山のような荒涼とした景色が広がっています。
硫黄が噴霧している場所もあり、迫力満点です。
地面を触ると熱いそうで、高田さんはびっくりしていました。
岩だらけの賽の河原
足元は緑で覆われていますが、岩がごろごろとあたり一面に広がっている
場所が出てきました。
また石像が30体以上建てられています。
その中に江戸時代後期に建てられた十一面観音像がありました。
この石像を建てたのが高田屋嘉兵衛でタラや昆布など蝦夷地との交易で
富を築きました。
択捉島との交易ルートを開拓しましたが、恵山沖で船が難破するも難を逃れました。
その後航海の安全を祈願して石像を建てたそうです。
ヘルメットを装着して登山続行
賽の河原を抜けたあたりなのか分かりませんが、
落石の危険もあるというので二人ともヘルメットを装着しました。
こんな装備をするのは初めてではないでしょうか?
岩ばかりの山道を登っていくいつもの登山とは全く違う景色が広がっています。
でもこれ類さんが一緒なら心配になりませんが、ちょっと怖いぐらいですね。
山頂には鐘がある
最後はなだらかな稜線を歩いて山頂までたどり着きました。
稜線に出るとまた緑が少し生えていて、でも木は1本もないので
景色が横に広がっています。
山頂の印には鐘がついていて、鳴らすことができるという
ちょっと面白いことになっていました。
景色は絶景で眼下には津軽海峡、天気がよければ対岸の
下北半島も恐山も見えるそうです。
すごいですね!
室町時代に建てられた鳥居が山頂に
山頂には鳥居と祠があり、中には石板が祀られていました。
石板には海の神様「金毘羅大権現」、火の神様「秋葉山大権現」、
「将軍地蔵尊」の3つの神様の名が彫られていました。
「将軍地蔵尊」については何なのかよくわかっていないそうです。
かつてはアイヌの人が暮らす地域と和人が暮らす地域のはざまに恵山がありました。
この祠は和人が自分たちを守ってくれるよう
祀ったものかもしれないということでした。
下山のあとのお楽しみ:はこだて魚一心
函館の地酒で乾杯し、ホッケの開きを食べました。
すごく脂がのっていておいしそうです。
二人とも飲める口ということで、日本酒もスイスイ飲んでいました。
類さんの一句 風死して 奇岩ぶつぶつ 独り言つ 吉田類
★★★★★★★★★
今回は大迫力の山に圧倒されました。
木が生えていない、今も噴火している山を登山で登るというのは
なかなかできない体験だなと思いました。
山頂からの景色もすごくて、最初から最後まで迫力満点の山でした。
にっぽん百低山 毎週水曜昼0時20分~ NHK総合
見逃した方はU-NEXTでどうぞ。今なら31日間無料体験。