2023年11月11日(土)の「ブラタモリ」は
「鯖街道・京都へ~鯖街道は何を運んだ?~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回のタモテバコ:鯖街道は何を運んだ?
今回の案内人
・郷土史研究家 芝田寿朗さん
・東京大学教授(自然環境学) 須貝俊彦さん(関ヶ原、木曽三川の回に登場)
・郷土史研究家 石田敏さん
今回のルート
①小浜西組から若狭湾
➁熊川宿
➂白石神社
④保坂
⑤朽木の興聖寺
⑥出町橋
⑦いづう
鯖街道
福井県小浜から京都を結ぶ道
サバを新鮮なまま1日で京都へ運ぶことができる
4ルートあった
・江戸時代中頃から昭和にかけて若狭湾で大量のサバが獲れた
➡鯖街道のひとつ(全長72キロ)を京都目指して進むことに!
鯖街道のはじまり 小浜ってどんな町
<鯖街道の起点の町>
・小浜市内にある上市場、下市場が起点と考えられる
➡近くに川が流れており大型船が船をつけることができた
➡水揚げしたものを集約する拠点として川のすぐそばに市場ができた
<鯖街道で運ばれたもの>
・サバ以外に獲れたグジなどの魚や貝
・東南アジアからやってきたゾウ(足利将軍家への贈り物とされる)
・能登いわし(石川県)、紅花(山形県)、津軽たばこ(青森県)
・室町幕府12代将軍足利義晴が住み
鯖街道最大の宿場町 熊川宿
・人馬継立(運送業)があった
人馬継立:小浜からの荷物を引き継ぎ人や馬をリレー方式で京都へと運んだ
➡鯖街道は日本海側の各地域と京都を結ぶ物流の大動脈
鯖街道はいくつかあったが熊川宿を通る道がメインルートになった理由
・小浜~京都の最短ルートは山が険しく大量輸送には不向き
・熊川宿のルートは谷筋のため起伏が少なく真っすぐで荷物を運びやすい
➡熊川断層が横ずれを起こしてできた真っすぐな谷
(横ずれが起こると、ずれてもろくなった部分は川に浸食され谷になる)
熊川断層:地層が水平方向に動く横ずれ断層
鯖街道が直角に曲がる理由
・熊川断層(東西)と花折断層(南北)が90度で交わっている
プレートの影響で東と西から力がかかる
共役断層:断層面が交わりずれの向き逆方向になる2つの断層
こんなにすばらしい街道(断層でできた街道)を、
鯖街道って言うんだもんなあ
鯖街道というのをやめようと思ったね(タモリさん)
鯖街道 朽木に身を寄せた重要人物
室町幕府12代将軍足利義晴、13代将軍足利義輝が8年住んだ
公家、諸大名、幕府の奉行衆など幕府の中枢を伴った
➡何かあれば京都へ向かうことができる、攻められても逃げ道が確保されている
➡この地を治める朽木氏は幕府の親衛隊だったので将軍が安心してくることができた
鯖街道は避難ルートでもあった
鯖街道の終点 出町橋(京都)
鯖寿司として京都で親しまれた
・京都で誕生した家庭料理
・小浜で降った塩が京都に着くころにはいい加減になっていた
・京都にある言葉『若狭一汐』ほんの少しの塩で運ばれた魚
➡鯖街道のおかげで小浜から1日で京都まで着いたことから生まれた言葉
タモリさんの衣装
・グレーとブルー系のチェックのボタンダウンのシャツ
・紺か黒系のスラックス
・茶系のベルト
・紺の靴
タモリさんのランチ:お昼の写真はありませんでした
★★★★★★★★★★★★
鯖街道というと鯖だけだったように感じてしまいましたが、
こうやって振り返ると断層のずれでできた道を通って
色んなものが運ばれていった道だったんだなと思いました。
この道を見つけた先人ってすごいですね。
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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