2023年11月25日(土)の「タモリステーション」は
「富士山噴火!その時日本は?~令和最新!生活シュミレーション」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
スタジオゲスト
・アルピニスト 野口健さん
・東京大学名誉教授 富士山科学研究所所長 藤井敏嗣さん
・防災アドバイザー 高荷智也さん
富士山は活火山
・日本には111の活火山がある
・富士山はいつ火山活動を再開するか分からない
・1707年の江戸時代中期の宝永噴火以降300年噴火していない
<最新の研究結果>
・なだらかな裾野付近からも噴火の可能性がある
宝永噴火の火口から新発見
タモリさんは5合目からスタートして宝永火口まで行きました。
5合目、6合目と行き宝永火口に到着。
途中で森林限界を超えていきました。
だいたいね小学校の頃から(富士山は)変わってるんだ
俺たちが習ったのは『死火山』、死んだ火山だっていう風に習ったんだ
それからそうじゃないってことになって、
え!そうじゃないのっていうことで『休火山』
今は『活火山』でしょ (タモリさん)
<これまでの定説>
宝永山は下から古い地層が噴火中に隆起してそびえた
<最新の研究成果>
全部宝永噴火で降り積もったもの(火山弾)だった
偏西風の影響で風が西から東に吹いていて東側だけに山ができた
火山弾:火口から放出されながら冷却・形成された溶岩の塊
噴火で発生した溶岩流から逃げるには
・溶岩はまっすぐに流れていき、市街地など平たいエリアでは広がってゆっくり流れる
➡避難する場合は直交避難(流れる溶岩に対して垂直方向に非難する)を推奨
火口がどこにできたか見極めると逃げやすい
噴火により発生した火山灰の特徴とは
・火山灰は成層圏まで登ると横に広がり被害エリアを拡大させる
・偏西風に乗ると東京まで被害が拡大する
・溶岩には元々ガラス質の部分が含まれるため目に入ると非常に痛い
偏西風:上空10キロ付近を西から東に吹く風
<最新の研究成果>
・火口から軽石が飛んできて、落ちると割れて高温のため火が付く
➡火山灰は火災をもたらすことを知っておく必要がある
火山の噴火は大きく分けて2パターンある
①爆発的噴火
マグマの影響によって熱せられた地下水が地中で高温高圧となり爆発的に噴出する噴火
・頭上から噴石が落ちてくる
・爆発によって火砕流が起こる
火砕流 約700度の火山灰や岩のかたまりが時速100キロ以上で
山の斜面を流れ下る
・噴火時の衝撃波空振が起こる
➁溶岩流噴火
マグマが直接地上に流出する
噴火現象のほとんどが富士山にはそろっている
いろんなタイプの噴火をする『噴火のデパート』
噴火と地震の連動性
宝永噴火は南海トラフ地震(宝永地震)の49日後に発生している
地震と再び連動し噴火する可能性が危惧される
(例)フィリピンのピナツボ山噴火
1991年6月に起きたこの大規模噴火は11ヶ月前の巨大地震が影響したと言われる
噴火は予測がしやすい
マグマが地表に近づくと地震が増えるなど、噴火の予兆をある程度
前もって知ることができる
富士山噴火の場合、遅ければ2時間~3時間前、早くても1週間前くらい
もし噴火が起きたら?万が一のための備え
噴火の影響とはどんなものか ➡インフラ(生活基盤)に影響がでる
・視界不良で道路では渋滞・事故が多発
(10センチの降灰で自動車は走行不能に、灰はとても滑りやすい)
・線路への1ミリ前後の降灰で鉄道は運行停止になる
・飛行機は滑走路が使えず欠航が相次ぐ
・物流の停滞
・広範囲で停電が発生する
(火山灰の重みで送電線が切断、
送電線に使われる絶縁体である碍子に火山灰が付着すると
火山灰を伝って電気がショートする)
・火山灰が携帯電話基地局のアンテナに付着すると通信機能が停止する
・停電で非常用発電設備の燃料切れが起こると携帯電話の使用不可となる
・水源への降灰で水質が悪化し水が使えなくなる
・細かい火山灰が呼吸器疾患を引き起こす可能性もある
災害への備え
・富士山噴火だけではなく、他の災害にも備え最低3日分
可能なら1~2週間分の備蓄が望ましい
・火山灰の場合、家はあるため避難所ではなく家に留まる
・洗濯物を外に干せないためサンルームなどの対策をする
・目を守るゴーグルと防塵マスク
・レインウエアは付着した火山灰を落としやすい(フードをかぶって耳も守る)
富士山が噴火した場合除去が必要な火山灰は約5億㎥
(東日本大震災で生じた瓦礫の10倍)
水・非常食以外に備えておきたい3つのアイテム
・簡易トイレ
・ラジオ(乾電池で使える)
・防塵フィルター
★★★★★★★★★★
富士山が噴火した場合の火山灰の量を聞いて驚きました。
これを除去するのは大変ですが、でもやらなければならない事です。
一人一人が備えて、心づもりをしておく必要があると思いました。
タモリステーション 随時 テレビ朝日