2024年2月10日(土)の「ブラタモリ」は
「鎌倉の寺~北条氏の寺でわかる!鎌倉幕府の偉業とは~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回のタモテバコ:北条氏の寺でわかる!鎌倉幕府の偉業とは
今回の案内人
鶴見大学文学部 非常勤講師 古田土俊一さん(鎌倉の回に続いて2回目)
上智大学文学部 特任教授 西岡芳文さん
神奈川県立金沢文庫 学芸員 貫井裕恵さん
今回のルート
①建長寺
②極楽寺
③称名寺
④金沢文庫
鎌倉幕府の偉業を探る、カギを握る執権北条氏
<建長寺>
・建長寺を作ったのは5代執権北条時頼
・屋根の瓦に北条氏の家紋「三鱗」
・中国最先端の寺をそのままもってきた
①仏像の形式(ご本尊のひだが大きい)
②土足で建物に入る
③椅子を使う
④中国人の住職
(日本の禅宗寺院で初代住職を中国人僧侶が務めたのは初めて)
⑤油で炒める調理法(けんちん汁)
北条氏の意図
・鎌倉には京都・奈良と違い公家文化などがないため導入できる⇒日本初の文化
日本の庭園文化への影響
・庭は水を引き込みやすい谷戸の奥にある
【寺の後ろに庭がある】形式
・鎌倉で生まれた庭園の形式
・京都の禅寺の庭のルーツは鎌倉
中国から新しい文化を取り入れ、京都に影響を与えた
<極楽寺>
・極楽寺を作ったのは3代執権北条重時
・屋根の瓦に北条氏の家紋「三鱗」
・奥の院には五輪塔
(作ったのは極楽寺の忍性が連れてきた石工集団)
東日本一帯の橋や道路の整備を行った
⇒鎌倉幕府の国づくりを支えた
極楽寺絵図から見る最新研究とは
元寇の襲来があり、日本古来の大切な寺院や霊場を守るため極楽寺の周りに東寺、
室生寺、興福寺などと同じような寺院を築いた?
⇒文化的疎開事業をしようとした?
<称名寺>
・称名寺を作ったのは金沢北条氏
・屋根の瓦に北条氏の家紋「三鱗」
・金沢文庫を作る
金沢文庫:金沢北条氏が集めた書物が収められた施設
鎌倉幕府滅亡後、称名寺が金沢文庫の書物を守ってきた
・およそ11万点の資料のうち2万点が国宝指定
・国宝文選集注(平安時代に書き写したもの、現在ここにあるものしか実在しない)
・金沢文庫には実物のほか、金沢北条氏によって書き写されたものもある
・歴史書、文学書、日記、法律など様々な分野の貴重な書類がある
文化的レベルが京都には劣るためいろんな書物を集め勉強した
鎌倉幕府滅亡後は金沢文庫を持つことは武士のステータスになった
(武将から武将への献上品となる)
世界でここ(金沢文庫)にしかないものもあり、世界的価値を持つ
タモリさんの衣装
・茶色の薄手のキルティングコート
・白地に紺のチェックのシャツ
・紺のカーディガン
・グレーのスラックス
・黒と白のツートンカラーのスニーカー
今回のランチ:ランチの写真はありませんでした。
★★★★★★★★★★
今回は身近な鎌倉の寺でしたが、特に建長寺が当時の最先端の中国様式を
取り入れていて、今でも色んなことが普通に中国式であることに
タモリさんはすごく驚いていました。
けんちん汁だったり庭園だったり、そういわれてみればそうなのかと、
それぐらい身近になっていたんだなと驚きました。
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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