NHKスペシャル 山口一郎

NHKスペシャル 山口一郎 テレビ

2024年5月5日(日)のNHKスペシャル
山口一郎”うつ”と生きる~サカナクション 復活への日々~でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。


2024年1月14日、サカナクションのボーカルの山口一郎さん(43)は
観客の前でうつ病を患っていることを告白しました。
ロックバンド、サカナクションのほぼすべての曲を手掛けボーカルを担当している

山口さんがどのようにしてうつ病になったのかの記録です。

うつ状態とは
ストレスで脳内の神経伝達物質が異常をきたし、気分が落ち込む状態
それが日常生活を送れないほど長く深刻に続くと「うつ病」と診断される

うつ病の症状
・気分の落ち込み
・異常な倦怠感と身体的な痛み


山口さんのこれまで
・高校生の時、最初のバンド結成
・曲のよさは評判だったが、人気はいまひとつだった
・山口さんはMCを全くやらず、サングラスも外さない態度でサービス精神がなかった
・8年後の2004年バンドは解散した
・2005年サカナクションを結成
・2007年東京進出が決まる

やっぱり変わらなきゃいけないんですよ 自分が
東京という街は 適応するか適応できないかで
東京という街は 天国にもなるし 地獄にもなる

・2008年ブレークする
メンバーは山口さんの家に集まり、寝食を忘れて音楽に打ち込んだ
・山口さんはストイックに打ち込んだ
・作詞は何百とパターンを作り、ボツをたくさん出してこれしかないと納得する
・サービス精神旺盛な姿を見せサカナクションを引っ張る

何か自分を洗脳して やってたんだな
でもその結果サカナクションが今続けられてるんじゃないかなと思うし
その結果 病気になった原因かもしれないし

・2013年紅白歌合戦出場
・メンバーは家を持ち、家族をつくり、それぞれの生活を築いていく

自分のように朝から朝まで 寝ずに音楽やるって無理じゃないですか
当たり前ですけどね 
けど自分だけ変わってなかった 気付いたら

はじまり:仲間とのすれ違い
・19年間苦楽を共にしてきたが、音楽への熱量の違いを感じていた
・期待と重圧を一人で背負い、身を削るように音楽を絞り出していた

音楽って僕にとって仕事じゃないんですよね
すごくライトな言い方をすると「趣味」
重い言い方をすると稚拙ですけど「人生」になる
音楽しかないんですよね 自分に
音楽以外何もない

引き金:パンデミック
・音楽業界を救うべく孤軍奮闘していた
今思うとその時から 疲れがとれないなとか
あと全然寝れないとか
けれど 仕事のスイッチが入ると頑張れちゃう
・コロナから9か月経ったころ激しい群発頭痛に苦しむようになった
・15周年の記念ライブ配信の後、気力が沸かずベットに戻ってしまうようになり、

病院へ行った

うつ病と診断されて

最初 信じてなかったんですよ うつ病だって
薬を飲まなかったんですよ そしたらどんどんどんどん体調が

悪くなってきちゃって 食欲も全くなくなって 
これ本当にまずいかもって思って 薬を飲み始めた

・メンバーには一切連絡しなかった
・カウンセラーからメンバーには連絡しないように言われていたためメンバーは何もできず
・真っ先に音楽が離れていった
・全国ツアーが中止になった

もうダメだ サカナクション山口一郎は もう商品価値がなくなったとか 
メンバーからも諦められるんじゃないかって怖さがあったんですよ

・家から一歩も出られない最悪の時、最初のバンドのメンバーがそばに寄り添った
・その後徐々に回復していったがぶり返しが起こる
・現在でも2週間に1度通院している

昔の自分に戻ろう戻ろうと
そのためにはどうしたらいいのかってずっと考えていたんですけど
じゃあ 新しくなればいいんだって
自分が新しくなっていって そこで生まれた音楽を 自分で愛せればいいかな

2年ぶり全国ツアーのリハーサル
・山口さんは回復途上だが主治医の許可が出た
・山口さんは去年ソロで10回の公演を果たしている
・しかし時間になっても山口さんは現れなかった

連絡手段はマネージャーとのメッセージのやりとりのみ
このころの山口さんのSNSの写真は真夜中の公園の写真

・1か月経っても山口さんは現れない
・初日まであと17日という雨の日、スタジオに現れた
 ドラムの江島さん「いや 来ますよ 今日は雨が降っているから」
 山口さんはリハーサルの途中でメンバーに対して長期間休んだことを謝った

「音がそろっていく」っていうのって 気持ちいいじゃないですか
やめられないですよ 意地でも 食らいつきたい
うつ病って 何なんですかね?
好きなものからできなくなるっていうけど 好きなことは続けたいと思うしね

全国15回のツアーが始まる
・初日の観客は2万人
・チケットは全公演ほぼソールドアウト

この病気になってから 毎日明日はどうか明日はどうかって
それだけ考えて生きてきたから
久々に明日のことを考えずに 今のことだけ考えるというか
ライブやれるっていうのは 幸せですよね

・アンコール前、山口さんがドラムの江島さんに声をかけると
顔を覆って泣いてしまった

なんか自分だけ闘ってきたつもりだったけど
メンバーもこの2年間闘ってきたんだなっていうのは 感じ取りましたね

・その後も順調に全国ツアーを続けている
★★★★★★★★★★★★★★
山口さんが自分の様子がおかしいと病院に行けたのも、
主治医の話を関係者が最初からよく聞いたのも、うつ病に対する理解度が
多少は進んでいるからだなと思いました。
適切な対応が早めにとれたから、山口さんは2年でステージに

戻ってこれたのではないかと思います。
山口さんの話はすごくわかりやすくて、本当
だれにでも起こる
可能性があるというのがよくわかりました。

NHKスペシャル 土曜 午後10時~ NHK総合

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