2024年12月13日(金)の「にっぽん百低山」は「蓬莱山・滋賀」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影時期:10月上旬
最寄り駅:蓬莱駅
今回登る山:蓬莱山(標高1174メートル)
今回のゲスト:石川萌香さん(俳優)
今回のルート:杉林~薬師ノ滝~不思議な模様の石~山頂
石川さん、高校時代はアイススケート部だそうです。スケート部ってすごいですね。
今回が初登山ということですが、1000メートル以上あるし大丈夫でしょうか。
琵琶湖の西岸にそびえる比良山地の中央にある蓬莱山。
蓬莱とは古代中国で仙人が住む山という意味で、
比叡山延暦寺の修行の場であった山でした。
この山では太古の地球史の痕跡に出会えるそうです。
その名も「コールドロン」。その正体とは一体何でしょうか。
どこが登山口?
蓬莱駅から車で15分の場所だそうですが、なんだか草が鬱蒼と生えていて
すごい場所です。
一人ではどこが登山口か不安になりそうです。
スタートしたらしたですごい杉林の中を進んでいきます。
10分ほど歩くと薬師ノ滝に到着しました。
山道から滝に降りる道もあるようなないようなといった感じで、
これは類さんのような慣れた方と一緒じゃないとなかなか厳しいかもしれません。
滝は大迫力で大きな岩のような場所を水が勢いよく流れていました。
足元は岩だらけ
登り始めから平らという感じではなかったですが、滝をあとにしてから
岩が多く傾斜もきつくなってきました。滝が近いせいか岩には苔が生えています。
すると道をふさぐような大きな岩があり表面には不思議な縞模様があります。
この岩は海底でプランクトンや泥や砂が積み重なってできたもので、
1億6000万年前に海洋プレートに乗ってこの地まできました。
この地でとれる縞模様がくっきり現れた石は守山石と呼ばれ庭石として珍重され、
京都の寺院で多く使われてきました。
今度は根元が曲がった木
その後も岩が多い山道を進むと、今度は根元がたわんだように曲がっている木が
何本も現れました。
これは雪の重さで歪んだそうです。この山には雪が多く降るそうです。
この先が難所だそうで、稜線まで標高差400メートルの急登が続きます。
足元は岩があるし、傾斜もすごいので登りにくそうです。
(あまりの急登に類さんがぼやく)
なかなか希望が見えない。
人生も先が見えませんしね、本当にこんなもんだよね。
景色が一変し笹原に
稜線は笹原でした。琵琶湖も見えて二人とも嬉しそうです。
琵琶湖を見ながら笹原の中にある一本道を歩いていきます、とても気持ちよさそう
です。
笹原の中にリンドウが咲いていました。天気のいい日のみ花が開くそうで、
この日はすごくいいお天気だったのでちゃんと咲いてくれていました。
大昔にカルデラがあった
中世代後期白亜紀(恐竜が生きていた時代)、鈴鹿山脈と蓬莱山を端とした
阿蘇の5倍もあるカルデラがこの地にあったそうですが、約7400万年の間に
浸食され影も形も無くなってしまいました。
このことをコールドロンといい、琵琶湖コールドロンと呼ばれているそうです。
守山石はカルデラを生んだマグマに長い時間晒され固くなったことで縞模様が
はがれることなくキレイに残ったということでした。
山頂には目印の木が一本
笹原は稜線で穏やかに見えましたが、最後はその笹原を登っていくような感じでした。
山頂には目印となる一本の木が刺さっていて、その素っ気ない感じがむしろ
いいのではないでしょうか。
ちゃんと山頂とわかるように表記されていますし。
この日はとてもいい天気で山頂からは比叡山から京都市、丹波の山々も見ることが
出来ました。
ドローンで引きの画を撮っていくと本当に一面笹原でとてもきれいでした。
下山の後のお楽しみ:駅前道場御蔵
滋賀の地酒で乾杯し、滋賀の郷土料理のふなずしを頂きます。
琵琶湖でとれた鮒を米と一緒に塩漬けし発酵させた珍味でお酒が進む食べ物です。
こんなに酒のアテにぴったりなものって、この番組では意外となかったかもですね。
今日の一句 カルデラは 白亜の記憶 湖さやか 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
今回はまたハードな山でした。
ずっと上り坂で山頂までのラストも上り坂でこれは大変だったと思います。
でも天気がよく山頂からの景色は絶景でした。
ゲストの石川さんが帽子を取ったら髪がすごく長くてキレイな金髪だったのに
驚きました。
登っているときは帽子を被っていたし全然わからなかったです。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK-BS
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