にっぽん百低山 戸倉山 新潟

にっぽん百低山 戸倉山 新潟 テレビ

2024年12月27日(金)のにっぽん百低山戸倉山・新潟でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

撮影時期:10月下旬
最寄り駅:JR糸魚川駅
今回登る山戸倉山とくらやま(標高975メートル)
今回のゲスト:星野純子さん(モーグルスキーヤー)
今回のルート:広葉樹の森~白池~諏訪社~急登~山頂


今回はモーグルの選手ということで体力的には大丈夫ですね。
ウィンタースポーツの選手というだけあって夏山には来ないとか、そうでしょうね。

新潟県と長野県の境にある戸倉山。
2000万年前に噴火した火山が隆起し削られてできた独特の山容を持つ山。
豪雪地帯にあるが年中登山者が絶えなかったそうです、そのワケとは?

登山口がすでに山深い
登山入り口なのにすでに山深い雰囲気がありました。
登山道は狭く、道は整備されているとはいえ、自然が豊かすぎて一人では

ちょっと不安になりそうな道です。
でも類さん的には「登山道にしては妙に整備されている」そうです。
さすがですね。
でも最初に比べて登山道がすごく広くなっていました。

確かにこの広さはなかなかないですね。

ヒスイのとれる場所
戸倉山周辺はヒスイのとれる場所で有名でした。
戸倉山のそばの姫川には小滝川ヒスイ峡という場所もあります。

ヒスイ色の白池とボッカ宿跡地
水面が鏡のように周りの森を写しています。

池の一部はヒスイの色のようなグリーンです。
とても美しいです。
池のそばに平らな場所があり、ボッカ宿があった場所だそうです。
ボッカとは荷物を運ぶ仕事の人のことであり、その人達用の宿が建っていたそうです。
宿が建つぐらい荷物の往来が多かったということなんだそうです。
ボッカたちは信州の松本を目指して歩いていました。

ボッカが運んだものは
運んだのはでした。
この道は別名千国ちくに街道といいました。
500年前から信州と海とをつなぐ交易路でした。
江戸時代には信州に入る塩はこの道以外許されなかったそうです。
塩やその他の海産物を運んだのはでした。
馬では急登を荷物を積んで運ぶことはできなかったそうです。
冬になって牛が登れなくなる時期に活躍したのがボッカでした。

類さん「牛は腰が低くて働き者なんですよ。ぼく、うし年なんで」
星野さん「あはは。じゃあ類さんもよく働くんですね。」
類さん「働き者ですね」

諏訪社の祠が建つ
白池のそばに諏訪社の祠がありました。
祠にある小さな穴から見えたのは諏訪大社の神器、薙鎌なぎがまでした。
ボッカが冬重い荷物を背負って塩を運びましたが、時には雪崩やがけ崩れに

巻き込まれたりして命を落とすことがあったそうです。
そんな時、人々は諏訪大社に祈りを捧げました。
薙鎌には自然災害を治める力があると信じられてきました。
暮らしになくてはならない塩を無事届けることができるよう願いました。

だんだん登りが険しくなる
雨が降った後なのか、足元の葉が濡れているので歩きにくそうです。
この日はちょっと寒そうですね。

今でも隆起を続ける戸倉山
山肌が白くなっている部分は崖崩れの跡だそうです。
白池も川が土砂でせきとめられてできた池でした。


1700万年前、大陸から離れたばかりの日本は2つに分かれていました。
その間にある巨大な溝はフォッサマグナと呼ばれ、戸倉山はフォッサマグナの西の端にあたり、日本列島が今の形になる過程で隆起したものです。
戸倉山は今でも隆起を続けていて地すべりや崖崩れが起こりやすくなっています。


江戸時代の道しるべ
江戸時代の石碑の道しるべがあり、右に行くと松本街道、左に行くと中谷道、

とありました。
松本へ塩を運んでボッカや牛たちはこの道を右に折れていきました。

山頂を目指す
類さんたちは塩の道には行かず山頂を目指します。
山はどんどん険しくなり山道の周りは木々が生い茂っています。
山道脇の木は雪の重みでグネグネと曲がっていました。
木の根が張った急登はものすごい傾斜で、はるか先が見えるぐらいでした。
天気が悪そうでしたが、無事山頂につきました。
山頂は意外と広々としていました。
この日の山頂はあいにく霧が深く眺望はありませんでした。

下山の後のお楽しみ:店名わからず
新潟の地酒で乾杯し、お酒のアテとして日本海でとれた海老の刺身

(南蛮エビ、ドロエビで、ドロエビはめったに食べられない貴重品だそうです。
すごくおいしそうでした。

今日の一句   秋を割る フォッサマグナや 塩の道          吉田類

★★★★★★★★★★★★★★
今年最後のにっぽん百低山でした。
特に年末年始に特番があるわけではなく、次はちょっと休んで1月10日だそうです。
最近のものもほとんど10月までに登ったものですし、というか冬山は

ちょっと危ないですから、これぐらいで放送しているほうがいいですね。

にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK-BS

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