2021年6月30日(水)の「英雄たちの選択」は再放送で上杉鷹山でした。
上杉鷹山の話を聞くといつも感動してしまいます。
上杉鷹山が上杉家の実子ではないことは知っていましたが、九州の出身とは知りませんでした。
母方の血筋が上杉家につながるのですね。
わずか10歳で上杉家の養子となったそうです。
そして17歳で家督を継ぎました。
そのころの米沢藩はもう財政破綻状態で、先代の重定は藩領を返上しようと本気で考えるほどの状態になっていたそうです。
もう最初から瀕死状態って大変ですよね。
鷹山は節約や財政の可視化、収入を増やすための事業を始めますが、その間にも飢饉や普請手伝いなど出費がかさんで財政健全化はスケジュールがずれます。
そして七家騒動と言われる侍組分領家による藩政の直訴が起こります。
上杉家というのはとても格式が高い家で家来にも格の高い武士を抱えていました。
家督を継いだ鷹山ではありますが、その財政再建のやり方に対して異を唱えるものが少なからずいたということだそうです。
結局鷹山は直訴状にある件をそれぞれ確認し、訴状にあることが間違っていると臣下に確認した後、7重臣のうち2人に切腹および改易、残りの5人は隠居、閉門、または蟄居などを命じられました。
米沢藩の首脳部は10人で構成されていましたが、そのうち7人が藩政から退くという異常事態になりました。
鷹山は財政再建が米沢藩のためと思って指導してきたけど、全員の理解を得るのは難しいことなんでしょうね。
磯田さんは財政の可視化したことはすごいことだと言っていました。
また予算も組んでいたそうですが、これがまた細かいそうです。
磯田さんは職業柄色んな藩の財政についての資料を見ることがあるそうですが、家で使う食器の購入代(割ってしまって買い替えをする)ところまで細かく予算を決めていたのは見たことがないと言っていました。
国持大名である鷹山の本気ぶりがわかります。
最後までやり切って藩の財政を立て直し切った上杉鷹山の人生とはすごいものだったなと改めて感心しました。
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