2025年2月21日(金)の「にっぽん百低山」は「俱留尊山・奈良」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影時期:12月中旬
最寄り駅:なし(奈良県宇陀郡曽爾村)
今回登る山:俱留尊山(標高1037メートル)
今回のゲスト:吉田桃華さん(俳優)
今回のルート:ススキ野原~お亀池~岩だらけの急登~二本ボソ~山頂
吉田さんは曽爾村の観光大使を務められているということでさすがにこの辺りの事に
詳しいですね。
奈良県と三重県にまたがる倶留尊山。
山中にある高さ15メートルの巨大な石柱が古代インドの原始仏教に現れる
倶留尊仏として崇められたことからこの山名になったそうです。
麓の曽爾村には国の天然記念物である高さ200メートル、長さ2キロの屏風岩があります。
これらの奇岩に囲まれた最高峰に倶留尊山はあります。
標高700メートルが登山口
登山口あたりはとても整備されていて車でここまで来られるようになっていました。
登山道もきれいに整備されています。
歩き始めると広大なススキ野原が広がる曽爾高原に出ました。
とても壮大でここだけ歩きに来てもいいぐらいです。
お亀池に伝わる伝説
曽爾高原の中に池が見えてきました。
お亀池といって恐ろしい伝説があるそうです。
お亀という美しい女性が子供を産むと山へ行くといい残し消えてしまいました。
夫が夜泣きする子供と共に池のそばでお亀を呼ぶと大蛇が「なぜ来るのか」と
襲いかかり逃げ帰った夫は病にかかり死んでしまったそうです。
ちなみに楳図かずおさんは幼少期をここで過ごし、このヘビ女の話が
大好きだったとか。
そういうことってあるんですね。
曽爾高原を登る
ススキ野原は相変わらずですが、カルデラの下から傾斜を登るようになってきました。
途中から足元には岩がゴロゴロ出てきました。
これは歩きにくそうです。
吉田さんはすでに足にきているみたいです、確かに景色は壮大でいいのですが
ずっと先まで続きそうでちょっとツライかも。
この美しいススキ野原の景観は山焼きによって保たれているそうです。
ひとつ手前のピークの二本ボソ
ススキ野原から岩だらけの山道を抜け歩きづ付けると、山頂かと思うぐらいの見晴しに出ました。
二本ボソ(標高996メートル)と看板がありました。
類さんがその少し先に倶留尊山山頂を見つけました、吉田さんは今から
あそこへ行くのかと驚いていました。
確かにすごく遠く感じます・・・
倶留尊山の成り立ち
倶留尊山には凝結凝灰岩がゴロゴロとありますが、倶留尊山自体は火山では
ないそうです。
凝結凝灰岩 火山灰や小石が冷えて固まった岩
倶留尊山から30~40キロほど離れた大台ケ原で、1500万年前に起こった
巨大噴火で噴き出した火砕流は半径60キロに渡り流れたそうです。
曽爾村のあたりでは凝結凝灰岩が長い年月をかけて浸食され現在のような形に
なったそうです。
ちなみに類さんが火山の火口かと思った曽爾高原は1200年前に
地すべりによってできたものだそうです。
急登を下って上って山頂へ
二本ボソから岩場を一段一段下りるようにして下ると今度は見上げるような急登です。
ロープを頼りに手をついて上るほどの急登でした。
吉田さんは登山経験者でしたが、これはきつそうでした。
山頂は意外と開けていました。
山頂からは山深い景色と曽爾村が見えました。
夕日に近い時間なのでしょうか、今回は大変だったと思います。
下山の後のお楽しみ:店名わからず
曽爾村の地ビールで乾杯しぼたん鍋をいただきます。
奈良の山奥でとれた新鮮な猪のお肉と地元の野菜が入っています。
ビールは飲みやすくておいしいとのこと、お鍋も温まっていいですね。
今日の一句 枯野原 曽爾の夕日を 惜しみけれ 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
今回はかなりハードでした。
見ただけでそう思っていましたが、吉田さんよく頑張ったとおもいます。
曽爾高原という場所は知りませんでしたが、とても壮大で美しい場所でした。
倶留尊山も形がなんともかっこいい絵になる山でした。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時半~ NHK-BS
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