2021年12月22日（水）の「シャーロック・ホームズの冒険」は「もう一つの顔」という作品でした。
これが放送される前にほんの一分あるかないかの番組「シャーロック・ホームズの冒険を見る前に」という番組がやっていました。
これ、たまにあります。
今回はあって嬉しかったです。
超レア映像ですが、主演のジェレミー・ブレットのインタビュー映像でした。
もうホームズの顔といえばこのジェレミー・ブレットなので、髪をおろしているだけでなんだか違うと思ってしまう私でした。
ジェレミーは「天才を演じなきゃいけないのが大変だった、自分は天才じゃないのにね。」と言っていました。
原作から抜け出たようだと言われたジェレミー・ブレットですが、この役を演じるのは大変だったんだなと思いました。
今回の「もう一つの顔」は事件のようで事件じゃない、そんな話でした。
冒頭ワトソンが友人の奥さんに頼まれてアヘン窟に行くとホームズと鉢合わせします。
実はホームズはコカインか何かをたまに使っていますね。
夜眠れなかったようなシーンもあるし、ワトソンが注射器を見かけるシーンもこれまでありました。
でもワトソンは、そのことを面と向かってホームズに聞くつもりはないようです。
しかしさすがに今回は中毒者がいそうなアヘン窟だったのでさすがにワトソンも心配になったのか、後でホームズに問いただしていました。
そんな風に言ってくれるのはワトソンだけでしょうね。
周りに馴染む程度にはって、それはどうなの、ホームズ。
ホームズはそのアヘン窟から消えた主を捜してほしいという依頼を受けて調査中でした。
確かに本人の衣類や荷物が残されていますが、本人の姿は見えず、アヘンをやっている形跡はありませんでした。
ホームズは一晩おそらく寝ずに考えて朝方ワトソンを起こして事件現場にいた物乞いの男が留置された場所へ向かいました。
男の顔をものすごく大きい海綿に石鹸水を浸したもので拭うと顔のただれや傷が取れて、かつらを外すとアヘン窟からいなくなった主が現れました。
この主、きちんとした教育を受けて新聞社に務めました。仕事で一度物乞いに化けるとかなりのお金を稼ぐことができました。
ある時友人の借金を追うはめになり、物乞いで稼ぐことを思いつきました。
するとシェークスピアを諳んじることができる器用な男はかなり稼ぐことができ、すぐに借金は返すことができました。
そこからこの物乞いを仕事として、かなりのお金を稼ぐことができ、彼は紳士として屋敷を買い、きれいな女性と結婚して子供も授かりました。
家から毎日シティに向かい、物乞いに化けてお金を稼ぎ、夕方には紳士に戻って帰宅するという生活だったそうです。
結局奥さんにこの二重生活はばれちゃったってことなんでしょうね。
ラストシーンで見つめあった時、主はカチカチになっていましたから。
でも奥さんが腕を伸ばしたので、二人で連れだって帰りましたね。
もう物乞いは引退するそうですが、十分な資金は稼いだってことなんでしょうか。
奥さんはきれいな方ですが、なかなか気丈な方なのできっとうまくいくんじゃないでしょうか。
今回は殺人事件ではなかったという、不思議なオチでしたが、それはそれで楽しめました。
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