正直不動産 地面師

正直不動産 地面師 ドラマ

2022年5月24日(火)の「正直不動産」は第8回「信じること」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回のテーマは地面師でした。

永瀬財地(山下智久)は知り合いの大手不動産会社の営業マンから紹介された男からある会社が300坪の土地を売りたがっていると持ちかけられます。
大型案件に大河部長(シソンヌ長谷川)は前のめりになり、登坂社長(草刈正雄)は永瀬にこの件を担当させることにしました。
話はミネルヴァ不動産の横槍が入るも取引額をミネルヴァより低いものの上限いっぱいまで上げて、手数料と支払期間をミネルヴァより条件のいいものを提示すると、一転して登坂不動産と契約することになりますが、永瀬は違和感を感じます。

地面師とは
大手ディベロッパー(土地や街の開発業者)を騙す詐欺師のこと。
身分証明書の偽造があったり、関係者が全員詐欺師というケースがある。

積水ハウス地面師詐欺事件
2017年に積水ハウスが地面師グループに55億5千万円をだまし取られた事件。
東京都品川区にある600坪の敷地を持つ旅館「海喜館」が事件の舞台となる。
地面師グループの女性と600坪70億で売買契約を結び、売買代金の大半を支払った後、積水ハウスが行った所有権移転請求の仮登記申請が却下される。
その後真の所有者が亡くなり相続が発生し、所有権が移転。

4月24日 IKUTAHOLDINGS株式会社(売買の窓口となった会  社)へ所有権移転請求権の仮登記
同日    積水ハウスに所有権移転請求権の移転請求権仮登記
6月1日  IKUTAHOLDINGS株式会社(売買の窓口となった会  社)へ所有権移転の仮登記申請
同日    積水ハウスに所有権移転の仮登記申請
同日    売買代金70億のうち48億を支払い(金額は諸説あり)
6月6日  法務局より不動産本登記却下の連絡が入る
6月24日 相続が発生し、所有者の実弟2人に所有権が移転
7月4日  所有権移転登記


積水ハウスは地面師対策として実施する知人による本人確認を怠っていた。
真の所有者が所有権移転請求権の申請の後、「売買をしていない」旨内容証明郵便で送るも、妨害行為として確認せず。
社内でこの取引をおかしいという声が上がるもそのまま契約する。
支払日当日は警察官が任意同行を求めるも、妨害行為と思った社員は支払い手続きを完了。
偽の所有者は自分の誕生日を忘れる、干支を間違えることがあった。

入院中の社長に会いに行きますが、永瀬の違和感は消えません。
そこで不動産ブローカーになった桐山に会いに行くと、似合わないスーツを着た人たちとは仕事をしたくない」とだけ言い残しました。

不動産ブローカー
日本では宅建の免許を持たずに個人で不動産取引を行う人。
アメリカでは弁護士や医者と同じぐらいステータスが高い仕事。
集客から案内、契約決済に至るまで全部一人で行う仕事。
高いスキルと人脈、信用が必要とされる。

疑惑が膨らんだ永瀬は会社が入るけやき野興業のオフィスが入る不動産会社に出向くと、専務は月下(福原遥)が持っていったつぶあんではなくこしあんが好きだったという情報を得ます。
違和感がある中、土地の手付金の支払い期限が来てしまい、とりあえずその日の支払いができないと伝えると、今から司法書士に出向いて所有権移転請求権仮登記をしておけば安心だろうと提案されます。
確証のない永瀬でしたが、過去の地面師と同じ手口を使うやり方にますます疑問を感じ
「あなたたち、本当は地面師なんでしょ!」と言ってしまいます。
夕方にもう一度オフィスに向かうともぬけの殻でした。
永瀬の言った通り彼らは地面師だったのでした。

不動産業者でも騙されてしまうという地面師に感じた違和感を信じた永瀬はかっこよかったですし、過去に地面師に騙された過去を持つ登坂社長も違和感を感じていたようですが、最後まで何も言わなかったのはかっこよかったです。

結局地面師は別の取引で詐欺を働いた容疑で逮捕されており、今回の詐欺師の正体はミネルヴァ不動産の方も気づいてなかったのでしょうか、それともわざと登坂不動産が騙されるように横槍を入れて、上限一杯まで取引金額を引き上げたのか気になりますね。

正直不動産 毎週火曜夜10時~<全10回> NHK総合

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