2022年7月19日(火)の「ザ!世界仰天ニュース」は「矢沢永吉が被害語る!35億円詐欺被害の真相&犯人の巧妙手口」を見ました。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は矢沢永吉さんがかつて被害にあったオーストラリアでの詐欺被害の話でした。
ちゃんと本人も出てきてインタビューに答えていました。
以前体調が悪くてコンサートを中止したこともありましたが、元気そうでよかったです!
今回のゲスト
中山秀征さん、那須川天心さん、朝日奈央さん、長谷川忍さん(シソンヌ)
事件の概要
1980年代後半、世界へ発信できる音楽スタジオなどを作りたいと、日本の銀行から35億円のお金を借り、オーストラリアの人気エリアのサーファーズパラダイスに1万平方mの土地とそこに建っていたビル2棟を購入。
しかしそのころ日本ではバブルが弾けた時期ということもあり、新しいビル建設の時期は数年遅らせることに。
現地での家賃収入を管理するための会社を設立。
しかし10年後、土地は勝手に売却され借入だけが残った。
事件の詳細
①オーストラリアのビルの家賃収入を管理する会社を設立。
ハワイでコーディネーターをしていた男→会社の現場責任者。
自身の会社の経理部長→現地の会社の資金についてフォロー役。
・会社の口座の資金移動を毎月報告
・登記簿も定期的に送る
その明細を日本側でチェックする体制をとった。
➁現地の銀行から送られてくる明細の合計が30ドル相違していることを発見。(1998年1月)
➂現地の銀行に問い合わせると口座がないことが発覚。
④現地で確認すると会社も退去されていて、現場責任者も行方不明。
⑤口座に関する連絡が<オーストラリア・サケ>という会社のFAXから届いていたことが発覚。
⑥土地と建物は競売にかけられていることが発覚。
事件の真相
現地責任者の男と自身の会社の経理部長がグルとなり起こした事件
①矢沢さんが買った土地と建物を担保→オーストラリアの銀行から金を借りることを計画
ゴールドコーストで会社を作る法律を悪用
・取締役2人以上
・そのうち1人はオーストラリアに住む取締役を置かなければならない
※会社設立に関わった現地の弁護士がもう一人の取締役として名を連ねた(便宜上のオーナーである旨の念書を書く)
➁もう一人の取締役(現地の弁護士)をだまし、矢沢さんのサインを偽造して現地責任者を取締役に任命
➂矢沢さんの土地と建物を担保に日本人向けリゾート開発に億単位で出資
④オーストラリアで日本酒を作る会社を設立(オーストラリア・サケ)
⑤毎月のステートメントや3か月に一度の登記簿の連絡は銀行から来ているように現地会社とは別回線を用意
事件発覚の経緯
①バブル崩壊の影響でリゾート開発がとん挫して出資会社が倒産
➁日本酒の事業も失敗
➂銀行への返済が滞ったため担保であった土地と不動産が競売に
④事件発覚を恐れステートメントと登記簿の不正をしていたが、銀行残高でミスをする
事件解決の経緯
①オーストラリア大使館から検察官を紹介
➁現地に被害届を提出
➂自ら証拠集めを始める、経理部長が仲間であることに気づいたがそのままにする
④経理部長が依願退職(1998年5月)
⑤経理部長の部屋からステートメントを不正した口裏合わせの証拠を発見
⑥現地の責任者だった男が逮捕(1998年8月)
⑦元経理部長を連れてくるよう依頼される(1999年3月)
→嘘はつかず、検察が聞きたいことがあると話をするよう指導される
⑧元経理部長が逮捕(1999年3月)
⑨裁判がスタート(1999年10月)
⑩元経理部長に禁錮4年の判決(2003年2月)
⑪現地の責任者に禁錮10年の判決(2003年3月)
→オーストラリア犯罪史上2番目の被害総額
→取締役2名以上の法律は改正
事件解決のポイント
サインが偽造だと立証することが難しい
→どの書類にサインしたかの答えははっきりと答えること
矢沢さんの心理状況
事件発覚時
→過呼吸や髪が抜けるなど「もうだめかも」と思ったほどのショック。
→税理士が「返せない額ではない」という発言に何度も聞き返し確認した。
→返済を決意。
メディアに書き立てられた時
→自己破産では解決しない、借金を返済するしかないと決意する。
矢沢さんはすでに借金を返済したそうです。
(すごいですね!)
今となっては笑って話せるようになったと言っていました。
(矢沢さんの名言)
人は一瞬のハッピーがあったらまた走れる
つらいことのほうが多いかもしれない
ちょっといいことがあればまた来週一週間頑張れる
まあ、頑張っていきましょう
ザ!世界仰天ニュース 毎週火曜夜9時~ 日テレ