2022年8月3日(水)の「名探偵ポワロ」は「クラブのキング」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回はポワロが映画の撮影現場を見学に行った日の夜事件が起こるという話でした。
映画の関係者の死ということで、舞台や登場人物や身なりが全体的に華やかで、いつものポワロとはちょっと違う雰囲気ですね。
今回の事件の概要
ある夜映画プロデューサーのリードバーンが自宅で死体で発見された。
その日の夜はひどい雨で監督のソーンダースや女優のバレリー、謎の男が家を出入りしている。
ソーンダースに降板させられた俳優のウォルトンも自宅へ通じる道で目撃された。
バレリーはリードバーンの死体を発見後、隣家のウィローズ荘まで走り助けを求めた。
今回の事件のポイント
・ウィローズ荘に逃げ込んだバレリーは女性からタオルを受け取っていたのに、警察には女性は一言発した後気絶したと説明した。
・ウィローズ荘のオグランダー家は全員でブリッジをしていたそうだが、母親と娘が二人とも同じ席に座ったとポワロに説明した。
今回はウィローズ荘の家の人の気になる行動がちらちら映っていますね。
どうもちぐはぐな印象がぬぐえません。
ポワロが気づいた事件解決のポイント
・ブリッジをしていたテーブルに残されたカードは51枚で1枚足りず、クラブのキングが箱に入ったままだった
・執事が閉めた書斎のカーテンの一か所だけ開いていて、そこからウィローズ荘が見える
・別の椅子の飾りに血痕がある
ポワロはオグランダー夫人のブリッジの席の話の下りから、事件の真相に気づいている様子でした。
ヘイスティングスと別行動をとって、再度ウィローズ荘を訪れます。
今回の事件は殺人ではなく事故(過失致死?)でした。
リードバーンは撮影所の看板女優であるバレリーの弱みを握っていた。
彼女の父親がかつて横領の罪を犯し服役した後名字を変えて生活していることをネタに彼女に夜自宅に来るよう強要した。
バレリーは弟と一緒に自宅を訪ねるが口論となりリードバーンの顔を殴ると椅子の飾りに頭を打ち付けて亡くなった。
二人は死体を動かしバレリーはウィーローズ荘へ逃げ込む口実を作り、また警察には死体を発見した時男もののブーツが見えたと証言した。
今回ポワロは事件の真相を公表することなく、オグランダー家の秘密についても口外しませんでした。
ポワロの話にはたまに今回のように事件の真相を明らかにしないケースがあります。
それは事件に同情すべき余地があった場合です。
今回はバレリーは女優として不利な契約を結ばされた上に愛人になるよう強要されているという、かなりのパワハラを受けていることと、弟が殴ったことで死に至った訳ではないことから、口外しなかったということでしょう。
それにしてもバレリーの婚約者であるモラニア王国の王子のポールのガウン姿には笑いました。
キラキラしすぎていて、電話もキラキラで電話しにくそうでしたね。
名探偵ポワロ 毎週水曜夜9時~ BSプレミアム
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